FC2ブログ
2019-04-02 13:15 | カテゴリ:未分類
  2018年双葉町でグミの実が熟し始めていたので(図1)、枝を切り取ってオートラジオグラフを撮像した(図2)。
   
  原発事故7年後でも「実」に放射能が移行していることが明瞭にわかる(図2、表1)。食べてはいけない。

 


 

スライド1 
 (図1) グミの枝
 
 
 
 
スライド2 
 (図2) 図1のオートラジオグラフ
 
   
 
 (表1) グミの枝の部分の放射能 
 
グミの放射能pptxjpeg 
  
  
 
(森敏)
 
2019-03-29 05:19 | カテゴリ:未分類
 

 
スライド1 
 
図1.クワズイモの生息地 (上)空間線量毎時17マイクロシーベルト。 (下)普段は湿地帯だがこの時は乾燥していた。 
 
 
 
      双葉郡の空間線量毎時17マイクロシーベルトの電柱のそばに湿地帯があり(図1上)、 ここは交差点にあたるので調査のたびに何度も行き来するところである。あるとき花が咲いていた(図1下)。

 

これは小生が東京で自宅から事務所に行きかえりするときに民家の道路わきの植え込みで見る「カラー」という観葉植物であるらしかったのだが、野生化していたのでよく同定できなかった。

  牧野植物図によれば、これは南アフリカから弘化年間に渡来した観葉植物で、日本ではなぜかクワズイモと呼んでいたようである。学名はCalla aethiopica L. 牧野による俗称は「カラ」であった。

  花の中に長い花序がありそこに雌しべと雄しべをつける(図2、図3)。
 
  これらをオートラジオグラフ撮像して(図4、図5)、そのあと花器を仕分けして放射能を測定した(表1)。

  葉の部分が圧倒的に放射能が高く、花器では「肉穂花序」と称する部分が高かった。この花序には雌しべや雄しべや花粉が含まれている。葉の放射能が圧倒的高いのは、雨期に水が溜まってくると葉の部分が直接水を被るのでその放射能を直接葉から吸収してしてしまうからかもしれない。
 
  この場合のように、雨季に湛水になりやすい地形のところに生えている植物は、去る2011年の原発事故時に山間部の谷内田(やちだ)の水稲が、山際からの表流水や湧水を直接葉や茎にかぶって、玄米の放射能が異常に高かった理由を想起させる。
   
   要するに湿地帯の植物はいつまでも内部被ばくが高く続く可能性がある。






スライド2 
図2.花器の部分 押し花にされているが、花弁のなかには図3のように大きな肉穂花序がある。
 
 
 
 

 
 
スライド3 
 
図3.花弁を一部除いたところ。 棒状の肉穂花序。押し花しているうちに一部がカビている。
 

 
 
 

 
スライド4 
図4.葉の部分のオートラジオグラフ

 
 

 
 
 
 
スライド5 
 
図5.図2の花器の部分のオートラジオグラフ 肉穂花序が強く浮き出て感光している。


 
 
 
 
表1.クワズイモの放射能 
 
 スライド1
 






(森敏)


2019-03-25 06:50 | カテゴリ:未分類

 
 
スライド1  
図1.タンポポの双頭の帯化茎
 
 
 
 

スライド2
図2.タンポポの双頭の帯化茎
    
   
東大農学部南側の塀の石垣と歩道との境界は、石垣が太陽を反射して、温められるためか、いつもタンポポの開花が早い。栄養がないために小さな一輪のタンポポが数株付近のどこよりも早く咲くが、それが今年は3月10日であった。同じ日に東大農学部内圃場のシロバナタンポポも咲いていた。昨年は両者とも一日遅れの3月11日であった
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-2233.html)。

    

  郊外のタンポポが群生する定点観測地点にさる2月5日に出かけたのだが、真冬なのに、ぱらぱらと今年は実に不規則にタンポポが咲いていた。時々訪れる暖かい日に、今年は例年よりも狂い咲きする株が多いように思われた。しかし帯化(たいか)株は全く見いだせなかった。

 

  3月22日に再度現地に出かけたら、2株の双頭のタンポポを互いに1メートルも離れていない近傍に見つけた(図1、図2)。おそらく同じ変異親株から飛散した種子の発芽した帯化株と思われた。今年も今後全面的に帯化株が見出せれば、この地の帯化株発生の主要因が確定しそうです。

 

  今年も、これから5月上旬まで観察を続けるつもりです。

 

  毎年お願いしていることですが、WINEPブログの読者には、家の近傍付近の空き地などでタンポポの帯化株を見つけたら、その写真などを

 

winep@bird.ocn.ne.jp

 

あてに添付書類でご連絡いただければ大変ありがたいです。

    

(森敏)
追記:その後、3月26日には東大農学部圃場で一株にすでに8本の花茎が立ち上がっているタンポポの1株があった。その花茎のうち3本が双頭の帯化茎であることを見つけた。(図3)
 
 
3本の帯化茎ン1 
図3.左の3つが双頭の帯化茎。左から3つ目のものはまだ完全に花が開いていないが、茎が2本くっついている(写真では花に隠れて見えないが)ことからも双頭であることは間違いない。

2019-03-20 07:45 | カテゴリ:未分類

  駒場(東大教養学部)の同窓会館での同窓会のあと、皆と別れて一人で、近くにある日本農学の原点ともいうべき 「ケルネル水田」 を40年ぶりに訪れてみた(1)。ここは都会のど真ん中にある水田である。その由来は、そこに建てられた標識によれば以下のとおりである(2、図3)。筑波大学付属駒場中学校、高等学校の生徒たちは、この水田を用いた田植え、水管理、稲刈り、脱穀、精米までのすばらしい体験実習をしていることと思う。






 
スライド3 
図1.都心に珍しい本格的な水田  上流水口(みなくち)からの眺め。


 

    
 
 
スライド2 
図2。左は「ケルネル田圃」の説明文(以下に転載しました)。
右は農作業の手順を絵でわかりやすく示している。

 
ケルネル田圃

ケルネル水田は、旧駒場農学校の実習田です。駒場農学校は、明治政府が近代農学に基礎を置く欧米農法取り入れるために、農業指導者を養成する学校として明治11年に設置されました。

   
 札幌農学校がアメリカ系統の農業技術を導入したのに対して、駒場農学校にはドイツ系統の農学が取り入れられました。
  

 ドイツ人オスカー・ケルネルは、駒場農学校の教師として招かれ、日本農業の特質を配慮しながら農芸化学を応用した実験を中心に土壌、肥料などの研究と教育を行い、多くの成果を収めました。
  

 ドイツ人教師ケルネルの名をつけたケルネル田圃は、新しい日本農業の指導者を育てた駒場農学校の実習地の跡として貴重な史跡です。
  

 なお、駒場農学校は、のちに東京農林学校となり、東京帝国大農科大学などを経て筑波大学に継承されました。
   

 現在、ケルネル田圃では筑波大学付属駒場中学校、高等学校により教育水田として生徒が実習しています。

 
   
  
 
 
 
 
スライド1 
 図3.水田の周辺に建てられている掲示板と碑文。
左:目黒区緑の散歩道。駒場で花開いた近代農学  のタイトル
右:水田の碑
 
  
 
 
 

  このオスカー・ケルネル先生の像は、古くから当初は確か小生も長く在籍した東大農学部2号館の正面玄関内にあったと思うが(不遜にも今となっては記憶が定かでは無いのだが)、いつの間にか3号館の正面玄関内に運ばれて、今はその片隅に追いやられて、狭い思いで立っている(4)。この胸像は建物の中にずっといたので、東京大学の中央の広報関係者もあまり知らないらしく、最近大学から送られてきた「学内広報」の東大の胸像群の写真には載せられていない。農学部正門に向かって入り口を入って左側にある上野英三郎先生と忠犬ハチ公が戯れている像の方が今では有名である。



オスカー・ケルネル先生の像1 
図4.オスカー・ケルネル先生の像。 文京区向ヶ丘弥生の東大農学部3号館の玄関の中に胸像が建っている。
   
   
 

 (森敏)

追記1:ケルネル先生以降の東大農芸化学科の長い歴史は以下のホームページに簡潔に記載されています。

http://www.bt.a.u-tokyo.ac.jp/science/history/

追記2.筑波大学付属駒場中学・高校校長の林久喜さんは筑波大学教授でもあり、

中学校の総合学習の時間で実施される水田学習の教育効果
林久喜 
日本農業教育学会誌   (別) 67-68   2017年10月

という論文を発表している。

この学校は2019年の東京大学に全国で2番目の入学数(113名、現役83人)ということだ。水田での体験学習の成果もあるのかもしれない。
2019-03-16 13:23 | カテゴリ:未分類

以下の朝日新聞の記事は重要だと思うので無断で全文転載した(たぶん朝日新聞社には怒られないでしょう)
  
   

立憲小川氏 NHK報道批判 統計不正追及「野党の主張取り上げず」

20193150500分朝日新聞

 新年度予算案の衆院通過をめぐる与野党の攻防があった3月1日のNHK報道について、立憲民主党会派の小川淳也氏が14日の衆院総務委員会で「野党の主張を報道の骨子に取り入れてない。政権与党に都合のいいことを言う(報道)という批判がある」と指摘した。

 小川氏が問題視したのは1日の「ニュースウオッチ9」。統計不正への対応が不誠実だとして野党6党・会派が同日提出した根本匠厚生労働相の不信任決議案に関する2時間弱の小川氏の趣旨弁明を取り上げた。
 番組は小川氏が議場の演壇でみずをのむ場面を3回映し、「途中何度も水を飲む姿に議長は」とのナレーションとともに「少し早めて結論に導いてください」と呼びかける大島理森議長の姿を放映した。
 小川氏は「(統計不正批判で紹介した)川柳と、あたかも時間を引き延ばすかのように水を飲んだ部分しか取り上げていない」と指摘。大島氏の発言についても「水を飲んだことに対して議長が注意したかのような報道のされ方は事実と異なる」と主張した。
 NHKの木田幸紀専務理事は「自主的な編集判断」と繰り返し答弁。野党が反発して委員会審議が中断すると「結果としてこのようなご指摘をいただいたことは真摯に受け止める」と述べた。 (別府潤一)



   
  野党議員にはマスコミ出身者も多いので、NHKや民放の報道姿勢に対して常々から神経をとがらしているのだろう。主要各新聞紙系列のテレビ報道に関しては、野党はそれぞれの局の独自の主張を容認しているようで、偏向報道に目くじらをたてても仕方がないと思っているのかもしれない。だが、NHKに対しては国会審議での「討論内容」や「報道時間配分」や編集上の印象操作にはピリピリしているようだ。誰か映像の専門家が絶えず詳しくチェックしているのだろう。これは政党としては当然のことだと思う。
      
  国会中継などは国会議員や閣僚たちはマスメデイアに対しては完全に受け身であるので、その質疑応答が、後ほどどのように印象操作されてニュースなどで放映されたか、本人たちが事前チェックできないママ映像が流出している。

  それぞれの局のプロの編集者たちは、現場の記者の取材で得られた映像を、編集部で切り貼りして、一定の印象操作をして限られた放送時間内に流すことに、得も言われぬ快感を味わっているのではないかと、小生は素人ながら思料する。上記の新聞記事の中でのNHK木田幸紀専務理事の「自主的な編集判断」という言葉の裏の意味はそういうことである。
 
     
だが、いやしくも国民から強制的に視聴料を徴収しているNHKに対しては、印象操作されたと不快に感じた被写体は、放映者に対して、その都度いくら厳しく批判しても厳しすぎることはないだろう。絶対に泣き寝入りは良くない。それを黙認すると「これくらいはいいんだな」と、NHK権力の横暴を増長させかねないからである。
   
  様々な事件の現場では、いろいろなマスコミやミニコミが入り組んで競って映像取材している。こういう時に、「町の人の声を聞いてみましょう」などとマイクを向けられてお人好しにインタビューを受けるのは、相当用心したほうが良い。一度撮影された映像は、編集加工されて、全く本人が知らないところで、本人の意思とは異なる趣旨に印象操作に使いまわされる可能性が無きにしも非ずだからである。

   

  我々研究者がマスコミから取材を受けるときも、全く同様の事が言えるのである。
           
(森敏)



 






FC2 Management