- 2023/02/16 : 画像はねつ造であるかもしれない、という前提で
- 2023/01/13 : コダール監督の安楽死に思う
- 2022/12/07 : ついにウクライナ軍が非対称の戦争から抜け出す決意をした
- 2022/11/17 : 本当かね? 「1日20グラム程度の海藻を摂取すれば、家畜によるメタン生成を80〜99%削減できる」
- 2022/08/27 : 危機一髪
WINEPブログ
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The Daily Digestが、
『AIが生成した画像をあなたは見破れますか?』
というタイトルで、上記の10種類の絵を判定させている。
小生が試みたところ、わずか4つしか正解ができなかった。
AIの画像が如何に小生の脳を攪乱したが分かった。
100%正解の人はいないのではないだろうか?
今や画像の真偽の判定は人間には不可能であると心底思った。
翻って、科学論文で実験画像が提示されるときは、まず画像はねつ造である、という前提で、レフェリーは判定に臨まなければならない時代が到来したと思う。
(森敏)
付記1
:ウクライナ戦争において、ウクライナ側からも、ロシア側からも、「敵の戦車や、ヘリコプターを撃墜した」という動画が、絶え間なく発信されている。これらは容易にAIで動画が製作できるようだから、いったい何を信用したらいいのかわからないばあいがある。
付記2:
数十年前からアメリカのNASAや世界の大学の天文学者から、月に一度ぐらいの頻度で遠い宇宙の小爆発や、宇宙の合体や、地球からもっとも遠い宇宙とか惑星とかが発表されている。これらの画像はいずれも色づけ(カラリング)されているので、天文学に疎い小生にはそれだけでも嘘くさい映像と思われるのだが、マスコミはそれを紹介して、偉大なる成果だと宣伝している。ほんとかね?
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/2022%E5%B9%B4%E3%81%AB%E7%A8%BC%E5%83%8D%E3%82%92%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%BA-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%96%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1-%E6%B7%B1%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E3%81%B8/ss-AA11921V?ocid=winp0dash&pc=WSPWWU&cvid=b98b905c989c465886708906618f04b7
付記3:
これからの科学論文には、「この画像(または動画)はねつ造ではありません」 という「確約」を論文の末尾に書かせる必要があると思う。

文芸春秋を買わなくなって久しい。図書館で、今年の新年号をめくっていたら、
コダール「安楽死の瞬間」
という記事が載っていた。
「勝手にしやがれ」、「気狂いピエロ」 など数々の名作を残したヌーベルバーグの旗手と言われた人物である。
そんな人物が一度はスイスの安楽死協会「エグジット」に登録するが、その後取りやめる。そして何度も自殺を試みるが自殺しきれなくて、再度91歳の時に安楽死協会に登録して、
すぐに実践し、ペントバルビタール(上図の化学式)10-15gを一気飲みして60秒後に、安らかに永遠の眠りについた。と取材記者によって紹介されている。ゆっくり飲んだら、すぐ入眠に入るので、残りが飲めなくて、死ねない、とのことである。少し死の儀式にも技がいるらしい。
コダールは歩けなくなるなど幾多の持病を抱えていたが、致死性の病気ではなかったとのことである。要するに生きるのが困難になったのに死ねなくなっていたのである。作家の風呂場で自死した江藤淳の場合と似ている。
高齢化社会ではつくづく自らの手で毅然と死ぬのも大変なことだと痛感した。気力と体力がいるのである。
昭和39年(1963年)卒の東大農芸化学科では50名のうちすでに9名がなくなっている。ちょうど我々の82歳が日本男子の平均年齢なので、もうすぐ小生も含めてバタバタとあの世に召されるはずである。これからの平均余命をいかに健康に過ごすかが難題である。
睡眠薬(動物実験では麻酔薬に使われている)であるペントバルビタールが安楽死に使われているとは全く知らなかった。これなら眠れるように死ねるはずだね。
(森敏)
これまでのウクライナ戦争の報道を見たり聞いたりしながら、世界の誰もが、「なんというロシアに一方的にやられっぱなしの悲惨な戦争なんだろう」と思っていると思う。
それはNATOや米国が、ウクライナに対して「ロシア国内を攻撃しない」ことを条件にした兵器の供与をずっと行ってきたからである。おかげでウクライナは新型兵器開発の悲惨極まりない実験場となっている。
ウクライナはその約束を忠実に実行してきたために、国内軍事基地ばかりでなく、生活インフラ施設を好き勝手に長距離ミサイルや無人機ドローンで攻撃されて、現在メタメタに破壊され続けている。こんなバカげた屈辱的な支援の形がいつまで許されるのだろうか?
と、ずっと小生は心底から苦々しい思いをしていたのだが、今回ついにウクライナ軍が「無人航空兵器」とやらで、ウクライナから500キロと600キロも先にある(日本で云うと、東京から大阪までの距離)、ロシア国内の軍事基地を攻撃することに打って出た。首都モスクワまではあと150キロの距離しかない。
たぶん、これは事前に米軍などとの了解のもとに行った軍事作戦と思われる。世界の誰もこのウクライナ軍の積極的行為を非難しないと判断してのことだと思われる。
戦争が新しい局面に入ったと思われる。
昨日、狂犬プーチンがベンツを自ら運転して、ウクライナ側のパルチザンによりゲリラ的に一部が破壊されたが、現在修復されつつある「クリミヤ大橋」を渡って、現場を指揮激励している姿が、ロシア側の国営放送からプロパガンダされた。
再度このクリミヤ大橋を、次回は堂々と長距離砲「ハイマース」か「無人航空機」で破壊することは、ウクライナ軍のクリミヤ奪還戦略にとって必須だろう。狂犬プーチンのプライドを挫き続けるためにも。
ウクライナ、露国内を長距離攻撃か 露、再び大規模ミサイル攻撃
ロシアの侵略を受けるウクライナの前線から数百キロ離れた露西部モスクワ州に接するリャザン州と南西部サラトフ州の軍用飛行場で5日朝、爆発が起き、燃料タンク車などが炎上した。複数の露主要メディアが伝えた。露国防省は爆発について「旧ソ連製の無人航空兵器」によるウクライナ軍の攻撃だったと指摘。撃墜に成功したものの、露軍人7人が重軽傷を負い、航空機2機が軽い損傷を受けたと主張した。
ウクライナは::::: 損傷したのは露軍の長距離戦略爆撃機「ツポレフ95」だとも伝えた。::::: 露軍は10月以降、ウクライナの電力インフラに対するミサイル攻撃を激化。ロシアはウクライナ軍の兵員や物資の輸送を妨害して戦況を改善するとともに、厳冬期を前に同国民から電力を奪い、抗戦意欲をくじく狙いだとみられている。:::::
ウクライナ、攻撃関与認める 米紙報道、ミサイル拠点
2020.12.06
【ニューヨーク共同】ロシアの空軍基地2カ所で計3人が死亡した5日の無人機攻撃について、米紙ニューヨーク・タイムズは同日、ウクライナ政府高官が自国の関与を認めたと伝えた。基地はウクライナのインフラに対するミサイル攻撃の出撃拠点になっていたとされる。同紙はこれまでで最も明確なロシア領土への攻撃だとした。
無人機攻撃を受けたモスクワ南東リャザニ州のジャギレボ空軍基地と南部サラトフ州のエンゲリス空軍基地は、核兵器搭載可能なツポレフ160やツポレフ95などロシアの主力長距離戦略爆撃機が配置され、いずれの基地もウクライナ国境から約500キロ離れている。
レズニコウ宇国防相、ロシア軍のミサイル残弾に言及 2022.12.06.
同時に同氏は、「一つだけ、私たちがそれほど喜べていないことは、彼らにS-300のミサイルの在庫が非常に大量にあることだ。千単位である。彼らはそれを防空ミサイルとして使うだけでなく、地対地でも発射している。そのような手段で、私たちの国境隣接州、あるいは、一時的被占領地と接する州を脅しているのだ。ハルキウ州、ザポリッジャ州、今はヘルソン州も、そしてドネツィク州、ルハンシク州のことだ。つまり、彼らには今のところ、使えるリソースがあるわけだ」と発言した。
(森敏)
この記事の基になる畜産業界の原著論文を読んでいないので、ここに示されているように、牛に海藻をたった一日20g食べさせれば、メタンのゲップを押さえられる、ということが再現可能な技術かどうか小生にはわからない。日本の畜産関係者からもそういう話は噂でも聞いたことがない。(小生が知らないだけかもしれないが)
これが事実ならば、海藻が豊富な日本の畜産業界には朗報だろう。海外のように放牧型が少なくケージ飼いの場合は、牛の飼料と一緒に海藻を与えやすいだろうから(いつぞや海藻酪農をやっているところもあるやに聞いたところがあるが。)
我々人間が例えば一日5gばかりの海苔(ノリ)をたべると、おならからメタンがなくなっているのかどうか、試してみる価値があるかもしれない。牛の第4胃のように原生動物が我々の胃腸には居ないかもしれないので、無駄な実験かもしれないが。
話がそれるが、小生は食後に「カスピ海ヨーグルト」を食べている。このヨーグルトを食べると頻繁におならが出るが、このおならが全く無臭であることに驚いている。ほとんどが、窒素ガス(N2)か、水素ガス(H2)か、炭酸ガス(CO2)かメタンガス(CH4)になっていると思う。硫黄系の臭いも一切ないのが実に不思議であるといつも思っている。
牛のゲップを抑制する錠剤…世界市場に登場
Daniel Y. Teng
2022/11/16
更新: 2022/11/16
豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)によると、メタンガス排出量削減の一環として牛の鼓腸と腹鳴を抑える錠剤が、世界中で販売されるようになった。
科学者たちは、畜産業は農業における第一の排出源であり、世界の温室効果ガスの14.5パーセントを占めると指摘している。カリフォルニア大学によれば、牛1頭が1年間に排出するメタンガスは約100kgであり、このメタンガスは二酸化炭素よりも環境に悪いとしている。
そのため産業界や科学者らは、牛の排ガスの対処法に頭を悩ませていた。
そこでCSIROは、ジェームズクック大学、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)と共同で、牛からのメタンガス排出を軽減できる「海藻飼料」を開発した。
「The Towards Net Zero Mission」のプロジェクトリーダーMichael Battaglia氏は「FutureFeed という会社が創立され、現在、世界中の海藻生産者の協力により、(海藻飼料が)市場に出回り始めた」と述べた。
「一日に一握りの海藻を、油に混ぜて牛の飼料に入れることができる。また、フリーズドライにして粉にし、牛の餌に混ぜて与えることも可能だ」という。
この発明は現在、オーストラリア企業の支援を受けて、世界中の肥育場に輸出されている。
Battaglia氏によれば、カリフォルニア大学デービス校やヨーロッパで行われた試験から、1日20グラム程度の海藻を摂取すれば、家畜によるメタン生成を80〜99%削減できるという。
この海藻飼料の販売の動きは、オーガニック団体が国連に対して、畜産業者のための世界的な持続可能性基準の策定を働きかけていることを受けて行われたものだ。
しかし、オーストラリア全国農業者連盟(NFF)のCEOであるTony Mahar氏は、一律的なアプローチに警告を発し、より微妙なニュアンスが必要だとしている。
「オーストラリアの農業システム、特に放牧のシステムは、ヨーロッパや北米のそれとは根本的に異なる。豪州の環境はユニークなので、排出削減や土地管理に対するアプローチもユニークなものになる」とエポックタイムズに語った。
::::::::(以下省略)
(森敏)
[25日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシアが掌握するウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所について、世界は辛うじて原子力事故を回避したという認識を示した。
ザポロジエ原発を巡っては、ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムが同日、原発の近隣で発生した火災で送電線が損傷し、6基の原子炉のうち最後まで稼働していた2基が送電網から切り離されたと発表。ロシア側が切断したと非難した。
ゼレンスキー大統領は、バックアップのディーゼル発電機が直ちに作動し、原発の冷却や安全システムに使用される電力の供給が確保されたと指摘。「ディーゼル発電機が作動せず、われわれの原発施設のスタッフによる対応がなければ、原子力事故への対応を余儀なくされていただろう」とし、「ロシアはウクライナと欧州の全ての人々を放射線災害の瀬戸際に追いやった」と非難した。
また、国際原子力機関(IAEA)や世界各国に対し、ザポロジエ原発からのロシア軍撤退に向け、より迅速に行動するよう訴えた。
予備電源のデイーゼル発電機が作動したからいいものの、この重油がなくなればアウトだね。何時間持つのだろうか?
重油の予備はあるのだろうか?予備の重油がなくなればアウトだね。今後もロケットで重油タンクが破壊されたりしたら目も当てられない。
小生は現役の時に人工気象器の予備電源として当時のお金で600万円するデイーゼル発電機を設置していたが、それは8時間ぐらいしか持たなかったと思う。当時東大農学部は建物の工事で真夏によく停電した。数時間も停電すると実験している貴重な遺伝子組み換え植物が全滅するので、急いでポットを外気に触れさせたりして大変だったことを思い出した。そうすると当然半無菌状態での閉鎖系が崩れるので、その後の温室コナジラミなどの発生を予防するのに、殺虫剤をまいたりしてまた余計な苦労するのだった。
それにしてもIAEA(国際原子力機構)は何をもたもたしているのだろうか!
国連平和維持軍とともに決死の覚悟でザポロジエ原子力発電所に、至急駆け参じなくっちゃー!
追記:ザポロジエ原発の爆発に備えて、ウクライナは周辺近隣都市に8月28日から安定ヨーソ剤の配布を始めた。
IAEAは今週中に原発に調査に入る予定だとか。それに備えて原発職員へのへの口封じがロシア軍により行われているとか。
いよいよじたいが緊迫してきました。
核不拡散条約会議での最終案を、ザポロジェ原発の項目でロシアのみが反対して、共同宣言採択がおじゃんになった。だから狂犬プーチンの命令でロシア軍は本気で原子炉にミサイルを撃ち込むかもしれない。
原発爆発時の放射能雲の拡散シミュレーションでは、南部ロシアにも放射能が濃厚飛散することが示されている。
そうなればロシアによる自爆テロだね。