- 2023/06/09 : 国立新美術館に出かけた
- 2023/06/06 : ザポリジェ原発取水口ダムの爆破か?
- 2023/05/31 : 大輪の「カサブランカ」からの連想
- 2023/05/05 : ウクライナ産の蜂蜜
- 2023/04/16 : がれき処理用大型機械がウクライナへ
WINEPブログ
「飯舘村のカエルの放射能汚染」
WINEPブログ内で「 写真 」を含む記事
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2023-06-09 10:50 |
カテゴリ:未分類
日曜日に、国立新美術館に出かけました。日洋展の切符が親類の画家から送られてきたからです。
湯島駅から千代田線に乗ったら、若い男女でいっぱいでした。小生と同様に乃木坂駅で彼らがどっと降りました。国立新美術館に向かって階段を上っていくと、なんとルーブル美術展が開催されていて、その当日切符売り場が長蛇の列でした。
館内もルーブル展入り口からヒトがいっぱいでロープで二重三重に人波でとぐろを巻いており、続いて建物の外にも4重ぐらいに人の波がくねっていました。全部で3000人以上いたのではないだろうか。これでは入館まで2時間以上待機する必要があるのではないだろうか。若い人が大半で、男女はスマホを見ながら待つことにぜんぜん苦痛を感じないように見受けられました。
これを見て、フランスの「ルーブル展」という名の集客力は相当なものだと思ったことです。相変わらず小生も含めてですが、いつまでも日本人は芸術面ではフランスかぶれですよね。
小生も、一度パリで国際学会の合間にルーブル美術館に出かけたことがあります。野外で並んでいると、周りでじゃれあっていると思っていた女の子3―4人組に体あたりされて、ショルダーバックを奪われそうになりました。例の有名な流浪の民「ジプシー」には気をつけろ!と言われていたので、おもわず「このやろうー!!」と日本語で怒鳴りつけて、振りほどいたら、彼らは蜘蛛の子を散らすように逃げていきました。ルーブル館内では「モナリザ」像が含み笑いをしていましたっけ。
この国立新美術館での長蛇の光景をガラス張りの三階から見下ろしながら、思わず昔の安保闘争や学園闘争での街頭デモを思い出しました。これだけの人数がデモをすれば迫力があるのになー、なんて日本は平和ボケしてるんだ、と「新老人」は回顧的になりました。
一方、同時展示している招待券をもらって入った日洋展の会場は、2階と3階に展示されているのですが、人影がまばらで、ルーブル展とはまったく対照的でした。絵が多すぎるうえに足腰が疲れるので、杖を突きながら全554点を1時間かけて早足で鑑賞しました。
絵の中で一点だけ「ウクライナ平和への祈り」小林章男 というのがあり、目に留まりました。ウクライナ戦争の真っただ中、現在進行形を、どのように表現するのか、むつかしい課題に挑戦しているナーと、なぜか少し同情しました。それが以下の絵です。展示会場で写真を撮るな、とは書かれていなかったので作者に無断掲載しています。

「ウクライナ平和への祈り」 小林章男
湯島駅から千代田線に乗ったら、若い男女でいっぱいでした。小生と同様に乃木坂駅で彼らがどっと降りました。国立新美術館に向かって階段を上っていくと、なんとルーブル美術展が開催されていて、その当日切符売り場が長蛇の列でした。
館内もルーブル展入り口からヒトがいっぱいでロープで二重三重に人波でとぐろを巻いており、続いて建物の外にも4重ぐらいに人の波がくねっていました。全部で3000人以上いたのではないだろうか。これでは入館まで2時間以上待機する必要があるのではないだろうか。若い人が大半で、男女はスマホを見ながら待つことにぜんぜん苦痛を感じないように見受けられました。
これを見て、フランスの「ルーブル展」という名の集客力は相当なものだと思ったことです。相変わらず小生も含めてですが、いつまでも日本人は芸術面ではフランスかぶれですよね。
小生も、一度パリで国際学会の合間にルーブル美術館に出かけたことがあります。野外で並んでいると、周りでじゃれあっていると思っていた女の子3―4人組に体あたりされて、ショルダーバックを奪われそうになりました。例の有名な流浪の民「ジプシー」には気をつけろ!と言われていたので、おもわず「このやろうー!!」と日本語で怒鳴りつけて、振りほどいたら、彼らは蜘蛛の子を散らすように逃げていきました。ルーブル館内では「モナリザ」像が含み笑いをしていましたっけ。
この国立新美術館での長蛇の光景をガラス張りの三階から見下ろしながら、思わず昔の安保闘争や学園闘争での街頭デモを思い出しました。これだけの人数がデモをすれば迫力があるのになー、なんて日本は平和ボケしてるんだ、と「新老人」は回顧的になりました。
一方、同時展示している招待券をもらって入った日洋展の会場は、2階と3階に展示されているのですが、人影がまばらで、ルーブル展とはまったく対照的でした。絵が多すぎるうえに足腰が疲れるので、杖を突きながら全554点を1時間かけて早足で鑑賞しました。
絵の中で一点だけ「ウクライナ平和への祈り」小林章男 というのがあり、目に留まりました。ウクライナ戦争の真っただ中、現在進行形を、どのように表現するのか、むつかしい課題に挑戦しているナーと、なぜか少し同情しました。それが以下の絵です。展示会場で写真を撮るな、とは書かれていなかったので作者に無断掲載しています。

「ウクライナ平和への祈り」 小林章男
2023-06-06 16:01 |
カテゴリ:未分類

ロシア軍によるカホフカダムの破壊。

破壊されたダムの大洪水発生後の3日後の残骸(遠景)

ダム崩壊後の浸水域。クリックして拡大してみてください。
【キーウ共同】ウクライナ軍の南部作戦司令部は6日、ロシア軍がドニエプル川のカホフカ水力発電所のダムを爆破したとフェイスブックで主張した。被害程度を調べているという。ザポロジエ原発はダムの貯水池から冷却水を取水している。
ーーーーーーーー
カホフカダムの破壊によって貯水量が恒常的に下がると、当然その上流にある原子力発電所の取水口よりも水位が下がれば、ザポロジエ原発の原子炉冷却が出来なくなり、炉心溶融、原子炉爆発に至る可能性がある。
このカホフカ大橋の前回の破壊については、ロシアかウクライナかのどちらがやったのかがいまだに不明だが、この以下のブログでも衛星写真で紹介している。
2022/11/13 : ウクライナ軍のヘルソン市への入城は歴史的戦果
(森敏)
付記:この貯水ダムからの取水によってクリミヤ半島農業が成り立っているので、ロシア側がダムの爆破をやったとすれば、ロシアのオウンゴールということになるだろう。ロシアは、ウクリミヤ半島の占領地としての意義を放棄し始めているのだろうか?自虐的行為だ。
破壊されたダムの再建は絶望的だ。再建には数十年かかるだろう。驚きでひどすぎて言葉もでない。
追記1:直近のBingによる検索では、このダム破壊でロシア軍の兵士が流された様相ということだ。(6月7日 記)
ウクライナ軍は、ウクライナ南部ヘルソン州ノバカホフカのダムが決壊したことによる洪水でロシア兵士が流されるのを目撃しました。ウクライナ軍の将校は、多くのロシア兵士が混乱の中で死亡または負傷したと明らかにしました。ウクライナ軍のアンドレイ・ピドリスニー大尉は、6日の早朝にダムが決壊した際、「ロシア側で逃げられた者は皆無だった。ロシア側の連隊は全員が洪水に巻き込まれた」と述べました。
2023-05-31 11:30 |
カテゴリ:未分類

写真1 真紅の八重の花弁で、雄蕊が2つしかない、雌蕊が見当たらない。

写真2 あと三つ、つぼみが控えている。

写真3 花びらが八重で雄蕊が3本雌蕊が1本。花弁が縦じまのまだら模様。

写真4 花弁が6弁で花びらがまだら模様で、雄蕊が6本、雌蕊が1本。
上掲の写真1は2年前に亡くなった姪のY子が、亡くなる一年前に贈ってくれた鉢植えのカサブランカの花が、今年も真紅に全開したところである。直径25センチの大輪である。写真2に見られるように後ろにつぼみがあと3つひかえている。だから昨年のように、あと3週間は次々と楽しめるはずである。
この花の名前を「カサブランカ」とよぶ、とはY子からの伝言である。しかし、近所の鉢植えの似たような花とは全く異なる八重の花弁を持つうえに、雄蕊と雌蕊が退化している。発生学的には恐らく6本あるべき雄蕊が消えて多くの花弁に変異したものと思われる。
ネットで調べて見ると、もともとカサブランカという名前の由来は「白い家」という意味らしく、基本は花弁が純白らしい。1970年代に葬儀用の花として日本輸入されてきたらしく、当然昭和15年発刊の牧野富太郎の「日本植物図鑑」のユリ科の項目には掲載されていない。
最近散歩していると、東大キャンパス裏の「暗闇坂」に面して、日蓮宗のお寺があるのだが、その玄関先の庭に、これと似たような花だが赤い縦縞のぶちが入った花が路地植えで数株咲いていた(写真4)。 よく観察すると、なんと!その花の中に八重の花弁の株があるではないか!(写真3)
そこで、以上の知見を総合して、カサブランカは品種改良されて、白色6弁、赤色ぶち入り6弁、赤色ぶち入り八重、真紅八重、と品種改良されてきたのではないかと勝手に想像をたくましくした。
Y子にもらったカサブランカはこれまでに全く同じものをどこの花屋さんでも見かけたことがない。
Y子のロシア正教様式の葬儀は御茶ノ水のニコライ堂で執り行われた。そのことはすでにこのWINEPブログのどこかで述べた。夫が日露二世だったからである。母親が白系ロシア人で太平洋戦争のあと、日本に逃れてきたらしい。
話がそれるが、牧野富太郎は東大植物学教室の矢田部良吉教授に最初は歓迎されて、研究室への出入りを許されたのだが、その数年後、出入りを禁止される(きっとそのうち、朝どらの「らんまん」でもその場面が出てくるだろう)。困窮した富太郎は日頃から手紙で植物の押し葉標本を送って品種名の同定を頼んでいたロシアの植物学者マキシモビッチ氏のところに自費留学を決意する。
そのためのロシア語の紹介状を書いてもらいに、お茶の水のロシア教会の「ニコライ堂」の司祭に面会に出かける。ロシア本国と子細に連絡を取ってもらうが、ロシアから帰ってきた返事は、肝心のマキシモビッチ氏がすでに急死していた、ということで、富太郎はそれを知らされて呆然とする。
このとき、窮地に落ちいった彼の「むじなも」の研究の場を提供したのは、駒場の農科大学の池野成一郎助教授であった。池野は裸子植物であるソテツの精子の発見者であった。
以上、カサブランカ・・・・Y子の葬儀・・・・ニコライ堂・・・・牧野富太郎と、とめどもなく妄想した。
(森敏)
追記:家の近くの通称「ひとは(一葉)通り」の民家が、家の片隅に鉢植えを置いており、それが何と八重の花弁の先がピンクのカサブランカだった!なんと、この花は雄蕊も雌蕊も消失している。

2023-05-05 15:43 |
カテゴリ:未分類

2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻があって、それ以降ずっとウクライナの農産物が大丈夫かなと心配していたら案の定、黒海がロシア艦隊によって封鎖されて、ウクライナからの小麦の輸出が出来なくなった。その後紆余曲折があり輸出が解除されているようだが、コムギの収穫作業や貯蔵作業が危険や不安定になり、その後、次の小麦の播種も困難になっているようだ。そういう映像がテレビでもネットでもほとんど出てこない。メデイアが戦場ばかりに撮影を特化しているからなのだが。
とにかく肥沃な小麦畑(チェルノゼム土壌:黒色土壌)が重戦車が入り乱れ、数限りない地雷が埋められているうえに、塹壕も何十キロにもわたって掘られている最中である。これから本格的なウクライナ側からの反転攻勢が始まると、ゼレンスキー大統領が宣言しているんだから。近い将来戦車や砲弾爆発によってウクライナの豊かな黒色土壌がますます無茶苦茶にかき回されるであろうことは必定であろう。
ところで我が家の食品棚には、上掲の写真にあるように、ウクライナ産の蜂蜜がもう、一年以上置いてあった。それは、これを購入した2022年3月ごろには全く蜂蜜が固まっていて、中身を押し出せなかったからそのまま放置していたということなのである。
先ほど気が付いて、棚から取り出してプラスチック容器をひっくり返して、容器を押してみたら、少し蜂蜜が溶けて出てきた。室温がこのところ25度以上になってきたからだと思われる。まだ容器の底には3分の1ぐらいが固化したままであるが。
容器には賞味期限が2024年4月1日と刻印されている。ウクライナの国旗の絵もたなびいている。
遅くてもこの来年の賞味期限の日までには、戦争が「ウクライナの勝利」で決着していてほしいものだ。
ウクライナの農産物支援をしたいのだが、今日では残念ながらスーパーの棚にはウクライナ産の物品があまり見当たらないようだ。
(森敏)
付記:Bingに聞いてみたら、
「ウクライナが日本に輸出している農産物は、小麦、トウモロコシ、大豆、バラ、リンゴ、キャベツ、ニンジン、玉ねぎなどが含まれます。 ただし、輸入量については明確な情報がありませんでした。」
という返事が返ってきました。Bingは詳しい貿易統計にアクセスできないようです。
追記1:またしても三度目のロシアによる輸出妨害
ロシア、再び黒海を通じたウクライナ農産物の輸出を妨害
20230805:16:57 ウクライナのマルチメディア報道プラットフォーム
ウクライナの地域発展・インフラ省は8日、ロシア連邦がウクライナ海洋港からの農産品の輸出のための黒海海上の「穀物回廊」を利用する船舶の登録と調査を拒否することで、同回廊の使用を再び妨害していると伝えた。
地域発展・インフラ省がフェイスブック・アカウントにて報告した。
発表には、「ロシア連邦は、船舶の入港登録とそれら船の調査を拒否することで、『穀物イニシアティブ』を再び実質的に停止させた。そのようなアプローチは、現行の合意の条件に完全に反している」と書かれている。
同省は、本来は毎日出入港する船舶の調査計画が共同調整センターの全ての当事者によって合意されるのだが、ロシアの政策によってこの調査計画を立てることが不可能となっていると指摘した。
また同省は、2023年5月8日時点で、トルコの領海にて、90隻の船が調査を待っていると伝えた。
その上で同省は、「ウクライナは、現行イニシアティブの観点から行われるべき入港船の登録と調査を止めようとするロシアの試みを断固として受け入れない。私たちは、パートナーである国連とトルコの立場(表明)を待っている」と強調した。
なお、3月18日、ウクライナ、国連、トルコは、黒海を通じたウクライナの農産物の安全な輸送イニシアティブの効力延長に合意していた。クブラコウ復興担当副首相兼地域発展・インフラ相によれば、120日間の延長に合意したという。
ロシアは、4月にこの「穀物回廊」の使用を3回にわたり妨害しており、4月の同回廊を通じたウクライナの農産物の輸出量は、300万トン未満まで落ち込んでいた。
追記2: 後日試しにこのウクライナ産ハチミツ瓶(プラスチック製)を600Wで20秒恐る恐る電子レンジで温めたら、少しづつハチミツが解けてきた。あまりやるとびんが破裂しそうなのでやたらには推奨できませんが。
2023-04-16 01:32 |
カテゴリ:未分類

ウクルインフォルム日本語版から(クリックして全写真を見てください)
日本の国際協力機構(JICA)は11日、キーウ州イルピン市に対して7台の建設機械を引き渡した。これら機材は、ウクライナにおけるがれき処理システム構築に向けたパイロット事業の支援第一弾として供与された。
式典にて、松田邦紀駐ウクライナ日本大使は、「私たちはウクライナの、とりわけイルピン市の壊されたインフラの復興・復旧の必要性をとてもよく理解している。今日私たちは、再建支援を行っていく日本から7台の機材を引き渡す。これは第一弾だ。今後さらに10台の機材を届ける予定だ。それらはイルピンとキーウ州で使用される」と発言した。
発表によれば、ウクライナ政府とJICAの間の緊急復興事業の一環で、がれき処理用の39台の機材が提供される予定だという。イルピンではすでに、これら機材を使用したがれきの一時的保管のための広場が設置される土地が定められているという。
また松田大使は、「イルピンにてこの事業を成功させたら、私たちはドネツィク州やヘルソン州をはじめ、ウクライナのその他の地域でも協力を継続する予定である。この事業は、最初の段階にすぎない。2つ目の事業は、投資、貿易発展、日本の企業のためのドアを開く支援となる」と発言した。
これに先立ち、3月21日、キーウを訪問した日本の岸田首相は、ウクライナに対して、合計5億ドルとなる新たな無償支援と北大西洋条約機構(NATO)の信託基金を通じた非殺傷性武器の供与を明らかにしていた。その際、岸田首相は、その他日本は地雷除去、公共放送、教育、核管理強化、文化遺産保護といった広範な分野の支援を提供していると指摘し、日本はできるかぎりウクライナへの支援を続けていくと発言していた。
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(森敏)
付記:
写真に写っているがれき処理用の大型の工作機械はKOMATSU製作所のものである。
大学の農芸化学科の後輩でこの会社に就職したY君がいる。彼とは毎年年賀状を交換している。これは確実に可視化された日本によるウクライナ復興に対する貢献だ! 彼には大いに頑張ってほしい。
追記:その後
ウクライナ政府と日本の国際協力機構(JICA)は14日、4億ドル(530億7200万円)の無償資金協力の贈与契約に署名した。