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WINEPブログ内で「 葉 」を含む記事

(5件づつ表示されます)

2019-06-19 10:46 | カテゴリ:未分類
      放射能汚染で住民が避難しているので、人が全く通らなくなった浪江町の民家に通じる道のど真ん中に、1.5メートルぐらいの高さで道を遮るように思い切りよく葉を伸ばしている黒い実をつけている、草本があった。帰って調べてもわからなかったので、いつもの若林さん(株アスコット)に調べてもらうと、抽苔した「ウド」ということであった。土の暗い穴倉の中で、白色に栽培している食用ウドは東京都の栽培農家で見たことがあったのだが、露地ものは見たことがなかったので、現地では同定できなかった。
 
      
地上部の穂の部分と葉の部分を採取してきて、オートラジオグラフに撮ると、実が着いている葉、茎、花穂の柄の部分が強く放射能を含んでいた。これらの組織よりも一
桁低いが、しっかりと種子にも放射能は移行していた。外部付着した放射能はなく、全部内部被ばくであることがわかる。根から吸収された放射能が茎を経由して葉に移行し葉脈を通じて葉の細部に分布していくことがくっきりとわかる。よく見ると葉の裏側か表側科が不明だが虫が食べたところには放射能がないか、色が薄い。
 

 

 

 
 スライド1  
図1. ウドの茎葉と花穂(種子はすでにほとんど散っている)
 
 
 

 

スライド2
 
 図2.図1 のオートラジオグラフ
 
 
ウド ネガ‏フィルム jpeg 

図3 図2のネガテイブ画像 くっきりと葉脈が浮きでている。葉脈が非対称なのが少し気になるが。




  
 
 


表1  ウドの部位別放射能
 
ウドの放射能jpeg
 
 
   
  

 
(森敏)
 
2019-06-14 05:16 | カテゴリ:未分類
 
  2018年4月ごろ、浪江町の空間線量毎時2.7マイクロシーベルトのゴルフ場のわきに、シバの孤立した群落があったので、小さな株を切り出して土をふるって大学に持って帰った(図1)。


    土がとり切れないのだが、子細に根(図3)を、細根に吸着した腐植質土壌、細根と絡まってはがせない微細な有機物、太い根 と強引に仕分けして、放射能を分析した。腑分けに大変苦労した。その結果、茎(ランナー)や葉はこの放射能が付着して取れない根部の約30分の一であることが分かった(表1)。


    ランナーの部分の多くある各節位からは微細な分岐根が複数出ているのだが(図2)、そこの部位は分岐根が細くて放射能が少し見づらいが、各節位は明瞭に高く感光している(図4、図5)。





 
スライド1  
図1.テイカカズラを根から引き抜いてみた。


   
 
 
 スライド2
図2.図1の地上部の部分拡大


 

  
 
 
スライド3 
図3.図1の根部の部分拡大 腐植質土壌の中にびっしり入り組んでおり、有機物が絡まっている.太い根と細い根が入り混じっている。


 
 スライド4

図4.図1のオートラジオグラフ こころもち、ランナーの先端いい行く葉ほど強く感光している
 
 
 
 
 


 
 

 スライド5

図5.図4のネガテイブ画像



 
図1.シバの部位別放射能分布


シバの放射能1
 
 
2019-06-06 05:36 | カテゴリ:未分類
  浪江町の山林で、アジサイに似た紫色のきれいな花房の木があったので手折ってきた。長い間同定できなかったのだが、分類の専門家に調べてもらうとミヤマガマズミということであった。押し葉にすると花はきれいな青色が失われてしまっているのだが(図1、図2)。


図3,図4、と表1により、この木本もほかの樹木の場合と同様に花器の放射能が枝や葉より一番高いことがわかる。生殖器官に放射性セシウムは優先的に転流しているのである。

   
 
 
スライド1 
 図1 ミヤマガマズミ
 

 
 
 
 
スライド2 
 
 図2.図1の花器の部分の拡大図
 
 
 
スライド3 
 
 図3 図1のオートラジオグラフ。 一点だけ股の部分に外部汚染が認められる。

 
 

 
スライド4 
 
図4.図3のネガテイブ画像 



 


 表1 ミヤマガンマズミの放射能
スライド1

 


 

(森敏)

 
 
 
 

 
 
 
 
 
2019-05-28 15:32 | カテゴリ:未分類

昨年秋、道端にアザミが1本孤独に咲いていた(図1)。
   
図2、図3はその放射線像である。

図1、図2から明らかなように、表1の葉は、下位の葉が一部が外部汚染しているので、高い値になっている。




  スライド2 
 
 図1.アザミ
スライド3 


図2.図1のアザミのオートラジオグラフ
 
 
スライド1  
 図3.図2のネガテイブ画像
   
  
 
表1.アザミの放射能
 
アザミの放射能ppt
2019-05-10 06:08 | カテゴリ:未分類
   以下に示すのは昨年の春のキンモクセイである(図1)。
 
   下位の古い葉が放射能汚染で薄く感光し、上位の新しい葉が強く感光している。小さな花の集合花も確実に感光して放射能汚染を示している(図2、図3)。

  図2、図3で下位の主茎の部分が部分的に濃く感光しているのは、図1と照合するとでカビでこの部位が黒く覆われていることから、樹木からカビにセシウムが、移行して濃縮しているものと思えわれる。

  以前に、ススキの穂が同じようなカビによる汚染で状態で強く感光していることを報告しておいた。
 
  2018/06/22 : ススキの穂の放射能汚染

また、カビが宿主から放射能を濃縮することはすでに以下のWINEPブログで報告している。
 
放射能を濃縮するカビ
   

 
スライド1  
 
図1.キンモクセイの枝 . 小さな集合花は枯れている。枝の下方の少し黒い部分はカビ。


 
 
スライド2    

 図2. 図1の放射線像

 
 
 
スライド3 

図3.図2のネガテイブ画像

 
 
 
 
  
 

 
 
 表1.キンモクセイの放射能
 
キンモクセイjpeg-1(森敏)
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