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2021-01-15 15:30 | カテゴリ:未分類

110日付けの朝日新聞(朝刊)が、「朝日教育会議2020」のページで、早稲田大学で開催された「ポストコロナ時代の日本社会の未来」のプレゼンターである、田中愛治・早稲田大学総長、五神真・東京大学総長、YouTube日本代表・仲條亮子さんの鼎談を紹介していた。

 

その記事の内容で小生が気になったのは、

 

「東京大学では昨年4月から5千コマを超えるすべての授業をオンラインで実施している」という点と、

 

「ぼうっとしていたら、大学の機能の大部分はYouTubeにとってかわられる」

という五神(ごのがみ)真・東京大学総長のつぶやきである。

 

大学には、今日の中共コロナ騒動のはるか以前から、「学生による授業評価」が実施され、それが定着している。しかし、昨年から導入されたZOOMによる遠隔授業は、学生による授業評価が予測できかねて、これまでなかった強いストレスを現役の教員に与えていると思う。
 
     すでに一年が経過したので、大半の教員たちは授業には慣れたと思うが、そのカリキュラムの作成やプレゼンテーションの工夫に投入させられてきた時間とエネルギーは大変なものがあったのではないだろうか。「いやZOOMによる授業はそんなに大変じゃないですよ」という教員は、学生をなめているのではないかと思う。

 

五神総長が危惧するように著作権の問題で日本の各大学はこれらの個々の授業を学外に開示できていないが(大学によってはしているところもあるかもしれない)、もし同一科目の一般教養科目(例えば「統計学」)の授業を学外に開示すれば、世界レベルでのその優劣は誰の目にも明らかになると思う。
   
      そうすれば相当数の日本の大学の一般教養の授業は淘汰されうるだろうと思う。東大や早稲田大学の教員のすべての授業が世界最高の魅力あるものだとは小生には到底思えない。だから一般教養科目などに限れば、どこかの大学の誰かの教員を学生が選んで、学生はその先生の試験を受けて評価されればいいと思う。最小限いわゆる大学間での授業の単位の互換性を相性のいい大学間で認めあうだけでも教員の授業に対するeffort(投下労働時間)は、かなり削減できるだろう。

 

 日本の大学の日本人入学生数が毎年減少し、大学が乱立しているので、私学では社会人学生や、外国人留学生を取り込まないと大学の経営が成り立たなくなっている。入ってくる大学生の学習意欲や学力は雲泥の差がある。そういう入学生を教える一般教養課程の授業は、繰り返しがきくZOOM授業で、学力レベルに応じた底上げがこれまでよりも一段と可能になっていると思う。
  
      大学のやり方によれば学生は理解できるまで繰り返し動画の録画を受講できるからである。実際知人のお子さんは、これまで以上に遠隔授業で自宅でコンピューターの前に張り付いている時間が、親が心配になるくらい格段に増えたということである。

 

 小生の教養学部学生時代での大教室で授業を受けてきた経験では、理解ができないか興味が進まないままに授業が進行していくのに、ついていけないでドロップアウトした科目がいくつもあった。うまく構成されたZOOMの授業では、学生に意欲さえあればそういうことは起こりえないのではないだろうか。

 

 そうすれば教員たちは学部の専門課程や大学院課程に進学した教育では、学生との対面で、自分の得意研究分野を、自信をもって懇切丁寧に実践できるので、先鋭的な独創的な指導ができるはずである。
 
      もっとも重要なことは、教養課程の授業にエネルギーを割かなくてよくなる分、現在多くの大学で毀損している教員の研究時間が豊富に得られうるという、大学本来の目的に回帰できるという大きな利点があると思う。

 

 ただし、以上のような大学本来の研究機能を回復するためには、この朝日教育会議の記事の中で仲條亮子さんが紹介しているような、葉一(はいち)さんや、たくみさんやエデイー・ウーさんなど、個人や予備校などのYouTuberに対抗できる高度の一般教養課程の個々の授業を各大学が早く確立することが条件になるだろう。
  
      そのためには教員間の授業参観による相互批判と研鑽などが必須であると思う。

 

五神先生、YouTubeに負けないように!

 

コロナ禍のピンチはチャンスです。心からご健闘を祈ります。

  

(森敏)
 
付記:以下に、「放射線像」の YouTubeを継続発信しております。ご笑覧ください。

 https://www.youtube.com/channel/UCoxOKSbRGkZSNR7no2-7U9g

 

 

2020-12-24 05:47 | カテゴリ:未分類
    双葉町の羽山神社は、原発から600メートルの位置の山頂にある。すでにゲンノショウコやショウジョウバカマで紹介したように、ここはもろに原発からの放射能を浴びたので、いまだに除染されていない山の斜面は、土壌と樹木からくる空間線量が毎時15マイクロシーベルトと非常に高い。


  いつものように植生を物色していると、幼木のほとんどがイヌツゲである。結構根がしっかりと硬い土に生えているからか、とても根から植物全体を採取するのがむつかしかった。図1に見るように根元から切れてサンプリングせざるを得なかった。すべて原発事故以降に木の実が散布して生えてきた実生であると思われる。


  形態をよく見ると、3本とも、何となく、根元からいじけて枝が分かれているし、上部の枝の分岐の具合も、素直ではない。発芽時から土壌や空間から浴び続けた放射能で成長点の細胞が障害を受けたせいではないだろうか?


  以下の3本のイヌツゲは10メートル間隔のものをサンプリングしたものであるが、葉の放射能(表1)で見ると一番右のものが最も高く、中央のものが一番低い。オートラジオグラフ(図2、図3)も、そのことを反映して撮像されている。いずれも土壌が付着して洗いきれなかった根基部が非常に濃いことがわかる。









スライド1


図1.イヌツゲ。2019年10月採取。





スライド2 図2.図1のオートラジオグラフ。


 




スライド3 
図3.図2のネガテイブ画像。






表1.イヌツゲの部位別放射能。 左、中央、右の植物は図2、図3のオートラジオグラフ像に対応している。
イヌツゲの放射能1








(森敏)

付記:以下に、「放射線像」の u-tube 継続しております。ご笑覧ください。

・ https://www.youtube.com/channel/UCoxOKSbRGkZSNR7no2-7U9g

2020-12-21 14:38 | カテゴリ:未分類

飯舘村は「飯舘牛」のブランドで有名でした。それが東電福島第一原発事故で一夜にして崩壊しました。飯舘牛は稲わら、麦わら、クローバーなどによるケージ飼いばかりでなく、牧草地には野外放牧されていたと思われます。ギシギシは放牧地を持つ農家が一番嫌がる害草です。牧草地では家畜がひり出す糞は植物にとっては栄養分の塊ですが、そこにはギシギシが優占種として生えがちです。なぜかギシギシを動物が好きでないので(たぶん “渋い渋い” シュウ酸カルシウムが含まれているからでしょう)、家畜に食べられないので、ギシギシは人が刈らないと、旺盛に繁茂し続けていきます。

 

原発事故の後、酪農民が避難していなくなった二年目からは、早くもギシギシが急速に牧草地に繁茂し始めました。2013年には、そういうところから種が飛び散って、田畑の一面を覆いつくすギシギシ畑になっているところが散見されました。(余談ですが、そこには放射線によると思われる突然変異の白化葉もみられました)。 避難している農家が時々帰ってきて、草刈り機で切り倒している姿を見かけました。耕種農家からすればこの雑草はとても見栄えが悪い雑草なのでしょう。

 

図1、図2のギシギシは道端の雑草の中に旺盛に生えていたものを採取してきたものです。春に旺盛に繁殖して5月中旬ごろには抽苔して、1.5mぐらいの高さになり、穂に鈴なりの花をつけます。1穂あたりに数千個単位の種子を着けます(図1、図2)。そうなるころには下位の葉はほとんど萎れて枯死して落葉していきます。光合成でため込んだ葉の養分(でんぷんやタンパク質)が転流して穂に行き種子に蓄積するからです。

 

同時にカリウム・鉄・亜鉛・銅・マンガンなどのミネラル類も葉から穂の種子に転流します。放射性セシウム(Cs134,Cs-137)もカリウム(K)と同様におそらくカリウムの細胞膜輸送体を使うメカニズムで師管の流れに乗って穂に転流します。図3、図4のオートラジオグラフ像には、見事にその姿がとらえられています。外部被ばくは全く認められない。 全部土壌から吸収した放射性セシウムが転流したものです。
  
  
表1。からは、この時点でまだまだ放射能が高いことがわかります。種子が一番高い。
 
図1 ギシギシの穂 
図1ギシギシの穂 
 
  

図2 種子の拡大図 
図2.図1の拡大図 花弁と実が見られる
   
図3 図1のオートラジオグラフ。ポジテイブ画像


図3.図1のオートラジオグラフ
   
図4 図3のネガテイブ画像



図4.図3のネガテイブ画像 飛び散っているのは落下した花器を集めたもの。
 
   

  
表1。 ギシギシの部位別放射能

ギシギシの種子 

注:放射能測定は2018年 5月

 
   

(森敏)


  

付記:以下に、「放射線像」の u-tube 継続しております。ご笑覧ください。

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2020-09-16 09:16 | カテゴリ:未分類

 マスク不要に? 仏大学「感染防ぐ物質開発」

2020/09/12 07:15 テレ朝ニュース

  

マスクをつけなくても鼻にスプレーをしたり、のど飴にして服用すると新型コロナウイルスの感染を防ぐことができるとする物質をフランスの大学が開発しました。

 ソルボンヌ大学のカロヤン教授らのチームは、新型コロナウイルスが肺の細胞に感染するのを一時的に防ぐ物質を開発したと発表しました。この物質は細胞の受容体と呼ばれる部分に似たアミノ酸で、数時間、ウイルスが付着するのを防ぐ効果があるとしています。現在、鼻へのスプレーとして研究を進めていて、早ければ10カ月ほどで製品化できる見通しだということです。カロヤン教授はマスクをつけずに感染予防できる生活が送れると話しています。

 

 

 

 

というニュースが流れた。いやーいろいろ考える人がいるもんですね。

 

中共コロナの受容体(リセプター)ACE2と呼ばれるアンジオテンシン転換酵素という血圧降下を支配するタンパクです。これの構成アミノ酸配列の一部に中共コロナウイルスのSparkタンパクが付着することが、感染の出発点と考えられています。

   

ですから感染を予防するためには、まずこの両者を付着をさせない必要があります。そのためには理論的に考えて、この付着部分と考えられているいくつかのアミノ酸配列が連なる短いペプチドを有機合成して(あるいは微生物に作らせて)、それを鼻からの吸引剤と混ぜて鼻粘膜に吸着させて、中共コロナに対して拮抗阻害させるか、キャラメルやガムと混ぜて口腔粘膜にコーテイングさせるかして拮抗阻害して、ごく一時的に感染を予防する、という戦略らしいですね。これは非常に単純で分かりやすい予防法だと思われます。噴霧するかアメをなめているときは短期間だがマスクをしなくてよい、という理屈です。ヨーロッパ系の連中が嫌がるマスクをつけないための、噴霧材やキャラメルやガムは爆発的な売れ行きになるかもしれません。

 

小生は先に、「ニコチアナミン」という、いつも我々日本人が、大豆などマメ科食品や野菜から摂取している天然のアミノ酸が、中共コロナの受容体アンジオテンシン転換酵素の強力な阻害剤であるので、この詳細な作用機構は現在不明でも、このニコチアナミンが酵素と結合すると酵素の立体構造が変わるので、Sparkタンパクとの結合力がよわまるのではないかと、ずっと考えています。

  

どこかの民間会社が多少のリスクをかけてでもニコチアナミンを大量合成してくれませんかね。

 

實際の効果がどうなるかわからないワクチンの開発に、世界で何十兆円も国家が投資するのにくらべれば、ニコチアナミンの開発は、あまりにも安すぎる投資効率のよい「掛け」だと思いますよ。

 

たとえ、中共コロナウイルスに顕著に効果がないということになっても、ニコチアナミンは天然の血圧降下剤(大豆製品や、野菜を食べると血圧が下がる大きな理由)であることが証明されていますから、悪いことはなにもありません。血圧の高い人高齢者には一挙両得かもしれません。


   

(森敏)
付記1: 医者でもない素人がなにを言うか!!
と叱られそうですが、今の群雄割拠(世界で200社?)のワクチンの開発も十中八九の賭けみたいに小生には思えます。

付記2:ニコチアナミンに関しての我々の研究歴の一部は以下のぶろぐにも紹介しています。


   
http://www.plantphysiol.org/content/plantphysiol/119/2/471.full.pdf
 
    
 

付記2: 上記の、ソルボンヌ大学の未熟な先陣争いのようなアドバルーン研究が、日本でもマスコミ発表された。奈良県特産の「柿」にかこつけて、カキシブであるタンニンのタンパク凝集作用を、中共コロナタンパクの凝集無毒化に利用しようという考えらしい。
大学が自分で成果を発表しながらも、自分で可能性の足を引っ張っているところが、謙虚だね。明らかにまだまだ未熟な産学連携成果の発表を、大学中枢からのプレッシャーで、研究者が発表を急がされたものと思われる。
  
  
    
柿渋」がコロナ無害化と発表 奈良県立医科大学

[2020/09/16 06:15]

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 奈良県立医科大学は果物の渋柿から取れる「柿渋」が新型コロナウイルスを無害化させるという研究結果を発表しました。

 柿渋は、渋柿を絞って発酵・熟成させたもので、古くから塗料や染料などに使われてきました。奈良県立医科大学は、新型コロナウイルスと唾液を混ぜ、純度の高い柿渋を加えて10分間置いたところ、ウイルスが無害化したと発表しました。あめやラムネなどに柿渋を混ぜて口に含むことで、新型コロナの感染を予防できる可能性があるということです。


 奈良県立医科大学免疫学・伊藤利洋教授:「濃度、接触時間、エビデンスに基づいたことをしっかりと考えないといけない。『柿を食べたらいい』というわけでは決してない」
 今後は、製品化できる企業を募るとともに、人に効果があるか臨床研究も進める方針です。

  
 
追記1:奈良県立医大がまたしてもアドバルーン研究を公表した。今度はお茶だ。
     

お茶で新型コロナ無害化 1分で最大99% 奈良県立医大

 奈良県立医科大学(同県橿原市)は27日、新型コロナウイルスが市販のお茶によって無害化する効果を確認したと発表した。基礎研究段階で人での効果は未確認が、試験管内でウイルスが1分間お茶に触れることで最大99%が感染力を失っており、感染対策の一つとして期待。商品により効果に差があり、メーカーの許可を得て商品名の公表を検討するとしている。

 実験は同大の矢野寿一教授(微生物感染症学)の研究チームが実施した。実験ではペットボトル入りの緑茶や紅茶など約10商品を使用。試験管内でウイルスとお茶を混ぜ、経過時間ごとの感染力を持ったウイルスの量を検査した。

 最も効果が高かったのは茶葉から淹(い)れた紅茶で、感染力のあるウイルスは1分間で100分の1、10分間で千分の1以下にまで減少した。矢野教授は、人への効果について「可能性の段階」とした上で、「インフルエンザでカテキンの効果は確認されており、お茶を飲むことで同じような効果が期待される」と話した。

 矢野教授によると、カテキンはインフルエンザウイルスなどの表面にある突起状のタンパク質に付着し、感染力をなくすことが確認されており、新型コロナでも同様の効果が推測されるという。









2020-08-04 07:50 | カテゴリ:未分類
  以前に福島で見かけた巨大イラクサの葉の写真を紹介しました。


  2019/11/03 :
巨大イラクサの葉


  今回はその続編としてイラクサのオートラジオグラフ像を示します。

  最近気が付いたのですが、東京文京区でもでも結構大きなイラクサがあるようです。栄養条件によって、イラクサは大小の可塑性が非常に大きい植物のようです。





スライド1 

図1.巨大イラクサ。 平面を得るためにあちこちの数枚の葉を切り離してしまっている状態です。種子があちこちに散乱している。




スライド2 

図2 葉は極端に薄く平たいのでこの像ではあまり強く撮像されていない。花器は局所的に重なって集合しているので、濃く撮像されている。下葉の周辺に飛び散っている種子が撮像されている。







スライド3 

図3. 図2のネガテイブ画像。







表1 イラクサの放射能
スライド4

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