- 2020/09/12 : NNNドキュメント 「放射能が、見えた 可視化で分かること」 放映予定
- 2020/08/16 : 放射性セシウム関連の演題: 2020年日本土壌肥料学会岡山大会講演要旨からの抜粋
- 2020/02/20 : ロシアが中国人の入国禁止:これは差別ではない:リスク回避のためにはやむをえないだろう
- 2020/02/01 : 放射性セシウムは樹木と土の間を循環して、なかなか減っていかない
- 2019/09/27 : 軽井沢の野生のキノコの放射能汚染 (2018年9月5日採取)
WINEPブログ
WINEPブログ内で「 放射性物質 」を含む記事
(5件づつ表示されます)
日テレのNNNドキュメントで、一部に我々の「放射線像」の紹介があるようです。どういう筋の展開になっているのか、我々にはまったく知らされておりませんが、もし、ご興味がございましたら見てあげてください。以下、公開されている番組紹介文からの転載です。
https://www.ntv.co.jp/program/detail/?programid=20203133
福島第一原発事故から9年半。半減期30年のセシウム137はどれ位残っていると思いますか? 実は、まだ80%残っています。「放射能は見えない、臭わない、味もしない」と言われて来ましたが可視化の技術を使って放射能を見える化したカメラマンがいます。放射能が見えると色々な事が分かってきます。例えば内部被ばくと外部被ばくの違い。動植物のどのあたりに放射性物質がたまるかなど。原発事故の爪痕を改めてたどります。
放映を見逃した方は
9月20日(日)8:00-BS日テレ
9月20日5:00-/24:00 日テレNEWS24
でも放映されるとか、番組表に掲載されております。
(森敏)
付記:
視聴者からの投稿欄はNNNドキュメントのホームページに
とのことです。番組向上のためにも投稿してあげてください。
左端のナンバーは講演要旨のなかの、講演部門ナンバーである。発表の共著者名は、全部書くと長くなるので筆頭著者と最後尾著者名だけを示しています。
放射能汚染現場に立脚した研究テーマが、生態系レベルから遺伝子レベルまで、多面的な展開の様相を呈していることが見て取れます。
これまでにない、新しい発明や発見が生まれることを期待したいと思います。
ーーーーー
4-3-2 イオンビーム照射によるダイズのCs低吸収突然変異体の作出 川端美玖…頼泰樹
8-1-1 アマランサス(Amaranthus species)の導管液に焦点を当てたCs吸収(第2報) 村上敏文・・・小林浩幸
8-1-2 圃場内における交換性カリ含量のばらつきの補正によるコムギの放射性セシウム蓄積性の品種間差異の解析 久保田堅司・・・・信濃卓郎
8-1-3 放射性セシウム対策水田における灌漑水量調節によるカリウム流亡抑制効果の検証 錦織達啓・・宮津進
8-1-4 QTL-seq解析およびHRM解析によるダイズの放射性セシウム吸収に関与した遺伝マーカーの探索 宇多真梧・・・・福原いずみ
8-1-5 福島県相馬郡飯館村の農耕地土壌におけるNH4+濃度変化とCs脱着率の関係解析 浅野育美・・・・矢内純太
8-1-6 機械学習による土壌特性値空間分布の推定―放射性セシウム移行モデルの広域適用に向けて 矢ケ崎泰海・・・・山口紀子
8-1-7 土壌の放射性Cs移行性を評価するための非交換性カリ定量法の検討-水稲、ダイズ作における3手法間の比較― 若林正吉・・・・・矢内純太
8-1-8 東北地方の牧草地黒ボク土の放射性Cs吸着・K放出能に対する風成塵の影響解明 北川結理・・・・矢内純太
8-1-9 除染更新後に再更新した採草地における利用2年目までの牧草中放射性セシウムの移行について 渋谷岳・・・・吉田由里江
8-1-10 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第48報)福島県内不耕起未栽培農地における放射性セシウム鉛直分布の経時変化 中山秀貴・・片桐優亮
8-1-11 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第50報) 水稲の無カリポット栽培における非交換性カリ含量が玄米の放射性セシウム吸収に及ぼす影響 永井華澄・・・鈴木芳成
8-1-12 除染後営農再開農地における形態別放射性セシウム分布と作物移行係数の関係 井倉将人・栗島克明
8-1-13 玄米への137Cs移行に関する中干期の土壌中交換性カリ含量の寄与 津村恵人・・・松波麻耶
8-1-14 異なるカリ資材などの施用における交換性カリ含量と牧草中放射性セシウム濃度の推移 山田大吾・・・・吉田由里江
8-1-15 大柿ダム低質から溶出する137Csの灌漑水への寄与について 塚田祥文
8-1-16 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第49報)除染と保全管理後に作付け再開した水田における水稲生育ムラの解消技術の検討 松岡宏明・・・永田修
8-1-17 安定セシウム吸着試験による新鮮落ち葉などの有機物のセシウム保持能の評価 眞中卓也・・・・古沢仁美
8-1-18 灌漑水を介した粗大有機物流入による水田土壌への137Cs付加の可能性 高橋篤広・・・・原田直樹
8-1-19 黒ボク土草地土壌に添加した放射性セシウム及びヨウ素の牧草への移行性に及ぼす有機物施用の影響 武田晃・・・・久松俊一
8-1-20 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第51報-低カリウム条件下における各種飼料用米品種・系統の玄米中Cs-137濃度の比較 斎藤隆・・後藤昭俊
8-1-21 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第52報)-除染後農地における農地群内の土壌中のCs-37濃度の分布について― 根本知明・・・志村浩雄
(森敏)
以下、当分の間日本もロシアに見習って、中国人の入国を全面的に禁止すべきだろう。
潜伏期間が長い場合もあることが明らかになった、新コロナウイルス感染者は、空港での体温チェックをすり抜けて、いまだに入国してきている可能性が大である。
すでに水際作戦は効いていないのだから。
もちろん現時点での日本在住の留学生には、待遇面で丁寧な対処が必要であるが。
クルーズ船での対応の失政ゆえに、世界からは、今や、日本が第二の最大の汚染源国家とみなされつつある。日本人の入国も禁止し始めた。今後は各国が、自国民の日本への渡航も禁止し始めることだろう。
中国人のロシア入国、今日から禁止 新型コロナ対策で
2020/02/20 15:30 朝日新聞
ロシア政府は国内での新型肺炎の感染拡大を防ぐため、中国人のロシア入国を20日から禁じると発表した。私用や観光、留学、就労で訪ロする人が対象で、例外は外交官など一部にとどまるとみられる。ほぼすべての民間中国人の入国を拒む厳しい措置だ。
中国外務省の耿爽副報道局長は19日の定例会見で、ロシア側から「一時的な対策だ」などと事前に報告があったと明かした。その上で、「なるべく早く正常化することを期待し、信じている」と述べた。
ロシア政府は、国内の企業や大学が中国人の労働者や留学生を受け入れる際に提出する申請書類の受理も停止する。第三国への移動でロシアの空港を乗り継ぎに利用することは認めるという。ロシアで確認された感染者は中国籍の2人にとどまっている。
ロシアはこれまで、ビザ無しでの入国が可能な中国人の団体旅行の受け入れを一時的に停止する方針を示していたが、今回の措置で大幅に制限対象を広げた。(モスクワ=石橋亮介、北京=高田正幸)
追記1:以下がアメリカの世論です。
東京5輪開催に懸念 米有力2誌、政治経済も打撃 2020.2..21.10:00
米有力誌タイムとニューズウィークは20日までに、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、夏の東京五輪が予定通りに開催できるかどうか懸念する声が専門家らから出ていると報じた。
タイムは「五輪はウイルスの犠牲になるか?」との題で、ニューズウィークは「五輪はキャンセルか?」との見出しで、それぞれ電子版に掲載した。
タイムは五輪・パラリンピックのスローガン「United by Emotion(感動で、私たちは一つになる)」に触れ「今、世界をつなげているのは(ウイルスへの)恐怖だ」と指摘。中止や開催地変更の場合、日本経済への影響は計り知れず、安倍晋三首相への政治的打撃も大きいと分析した。
同誌は、日本はクルーズ船の乗客の感染も含めれば世界第2の感染国と説明。また五輪招致の際に放射性物質問題の解決をうたいながら、環境保護団体からは今も影響を指摘されているとして「ウイルスは五輪に影響しない」とする日本政府の主張は「疑いを持って受け止められる」とした。(共同)
追記2:本日2月23日のNHKニュースでは、イスラエルが日本と韓国からの渡航者を拒否すると宣言した。テルアビフ空港に到着した大韓航空機がj乗客を降ろさずに、韓国にそのまま追い返された。イスラエルはテロ対策でも空港での管理が徹底しているのを小生も経験したことがあるので、さもありなんと思う。
:::::::
NHK News Web
林業再生へ 森林除染の研究発表
1月1日22時08分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20200131/6050008789.html
原発事故後の林業再生に向けた放射性物質を取り除く森林の除染について研究発表が行われ、専門家は、放射性セシウムは森林の内部を循環していて、効果的な除染のためには、樹木や土にどう分布しているか把握することが重要だと指摘しました。
この発表会は、福島大学環境放射能研究所が二本松市で開き、県内の林業関係者などおよそ60人が参加しました。
チェルノブイリ原発事故のあと、ウクライナで研究してきた福島大学のヴァシル・ヨシェンコ特任教授は「放射性セシウムは樹木と土の間を循環して、なかなか減っていかない。効率的に取り除くためには、樹木や周辺の土にどう分布しているか、把握することが重要だ」と指摘しました。
そのうえで、どの季節に、どのような除染を行うのが効率的か、研究を進めていることを紹介していました。
環境省の担当者も出席し、林業関係者からは今後の森林除染の見通しや帰還困難区域での除染などについて、盛んに質問したり、意見を述べたりしていました。
ふくしま中央森林組合の水野郁夫組合長は、「沿岸部では広い範囲で林業を再開できていない。森林の除染には多額の費用がかかるので、政府が乗り出すのか、気になります」と話していました。
昨年の夏の終わり9月初旬に、雨の翌日が絶好の天気であった。軽井沢で散歩をしていると、あちこちに実に多様なキノコが散見された。そこで突然思いついて、キノコを2日間にわたって採取した。
残念ながら秤を持参してこなかったので、生体重を測定できなかった。うっかりしてキノコの種類によっては、一日で萎れてしまったので、そういう種類のキノコは、東京に持ち帰って徹底的に乾かした後に、乾物重を測定し、乾物重当たりの放射能値を算出した。比較的硬くて萎れにくかったものは、帰ってすぐに生体重を秤り、生体重当たりで、のちの放射能値を算出した。全部で26点を放射能測定した(表1)。
表1には乾物重当たりで9種類、生体重当たりで10種類を示している。未掲載の7種類は検出限界以下であった。以下採取時の26種類のキノコの写真は図1から図7までの組み写真にして示している(画像が出るまでには、多少時間がかかるかも)。
図1
図2
図3
図4.左上は カイメンダケ(直径約25センチ)
図5.
図6.右下はサルのコシカケ
図7 右は黄色の塗料のようなキノコ。
なお、すべてのキノコは詳しい同定をする時間がないので、未同定である。直径25センチばかりのカイメンダケは同定した。サルノコシカケも俗称である。
結果を簡単に整理すると、
1.生体重1kg当たりの放射能値が100 ベクレルを超えるものは2点しかなかった。
2.キノコによっては水分含量が95%以上もあると思われので、乾物重当たりの放射能値は20倍以上に濃縮された値になっているものと思われる。この中にはもしかしたら、生体重1kgあたりで100ベクレルを超えるものがあったのかもしれない。
3. サルのコシカケは放射能値が低い。
4. 2011年3月の福島第一原発から軽井沢に飛来したフォールアウトが、草や樹木を汚染し、2018年9月でもそれらが枯死した遺体から、なお多種類のキノコが放射性セシウムを吸収していたことは確実である。
追記:山梨県でも、まだまだ野生キノコの放射能は高い
山梨県の野生のキノコ、出荷制限を継続基準値超えの放射能
2019/11/07 17:30 産経新聞
山梨県は東京電力福島第1原発事故に伴う野生キノコの出荷制限の対象となっている富士北麓の富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢村で今秋、引き続き国の基準値を上回る放射性物質を検出したと発表した。基準の6倍を超えた検体もあった。
10月4~7日と10~19日に野生キノコ26検体を採取。すき焼きなどに使われる食用キノコのショウゲンジなど21検体から基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出された。富士河口湖町で採取したショウゲンジからは670ベクレルを検出した。
3市町村は福島第1原発から約300キロ離れているが、キノコ類は放射性物質を吸収、蓄積しやすいとされる。出荷制限は継続され、県は野生キノコを出荷したり、採って食べたりしないよう呼びかけている。