- 2020/12/24 : イヌツゲの放射能汚染
- 2020/12/21 : 再論:ギシギシの穂の放射線像について
- 2020/10/02 : 再論: 学術研究者がかくも侮辱的に抹殺されるとは! 総合的に俯瞰的に判断したって?
- 2020/09/04 : オナモミの放射能汚染
- 2020/08/16 : 放射性セシウム関連の演題: 2020年日本土壌肥料学会岡山大会講演要旨からの抜粋
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いつものように植生を物色していると、幼木のほとんどがイヌツゲである。結構根がしっかりと硬い土に生えているからか、とても根から植物全体を採取するのがむつかしかった。図1に見るように根元から切れてサンプリングせざるを得なかった。すべて原発事故以降に木の実が散布して生えてきた実生であると思われる。
形態をよく見ると、3本とも、何となく、根元からいじけて枝が分かれているし、上部の枝の分岐の具合も、素直ではない。発芽時から土壌や空間から浴び続けた放射能で成長点の細胞が障害を受けたせいではないだろうか?
以下の3本のイヌツゲは10メートル間隔のものをサンプリングしたものであるが、葉の放射能(表1)で見ると一番右のものが最も高く、中央のものが一番低い。オートラジオグラフ(図2、図3)も、そのことを反映して撮像されている。いずれも土壌が付着して洗いきれなかった根基部が非常に濃いことがわかる。

図1.イヌツゲ。2019年10月採取。


図3.図2のネガテイブ画像。
表1.イヌツゲの部位別放射能。 左、中央、右の植物は図2、図3のオートラジオグラフ像に対応している。

(森敏)
付記:以下に、「放射線像」の u-tube 継続しております。ご笑覧ください。
・ https://www.youtube.com/channel/UCoxOKSbRGkZSNR7no2-7U9g
飯舘村は「飯舘牛」のブランドで有名でした。それが東電福島第一原発事故で一夜にして崩壊しました。飯舘牛は稲わら、麦わら、クローバーなどによるケージ飼いばかりでなく、牧草地には野外放牧されていたと思われます。ギシギシは放牧地を持つ農家が一番嫌がる害草です。牧草地では家畜がひり出す糞は植物にとっては栄養分の塊ですが、そこにはギシギシが優占種として生えがちです。なぜかギシギシを動物が好きでないので(たぶん “渋い渋い” シュウ酸カルシウムが含まれているからでしょう)、家畜に食べられないので、ギシギシは人が刈らないと、旺盛に繁茂し続けていきます。
原発事故の後、酪農民が避難していなくなった二年目からは、早くもギシギシが急速に牧草地に繁茂し始めました。2013年には、そういうところから種が飛び散って、田畑の一面を覆いつくすギシギシ畑になっているところが散見されました。(余談ですが、そこには放射線によると思われる突然変異の白化葉もみられました)。 避難している農家が時々帰ってきて、草刈り機で切り倒している姿を見かけました。耕種農家からすればこの雑草はとても見栄えが悪い雑草なのでしょう。
図1、図2のギシギシは道端の雑草の中に旺盛に生えていたものを採取してきたものです。春に旺盛に繁殖して5月中旬ごろには抽苔して、1.5mぐらいの高さになり、穂に鈴なりの花をつけます。1穂あたりに数千個単位の種子を着けます(図1、図2)。そうなるころには下位の葉はほとんど萎れて枯死して落葉していきます。光合成でため込んだ葉の養分(でんぷんやタンパク質)が転流して穂に行き種子に蓄積するからです。
同時にカリウム・鉄・亜鉛・銅・マンガンなどのミネラル類も葉から穂の種子に転流します。放射性セシウム(Cs134,Cs-137)もカリウム(K)と同様におそらくカリウムの細胞膜輸送体を使うメカニズムで師管の流れに乗って穂に転流します。図3、図4のオートラジオグラフ像には、見事にその姿がとらえられています。外部被ばくは全く認められない。 全部土壌から吸収した放射性セシウムが転流したものです。
表1。からは、この時点でまだまだ放射能が高いことがわかります。種子が一番高い。
図1ギシギシの穂
図2.図1の拡大図 花弁と実が見られる
図4.図3のネガテイブ画像 飛び散っているのは落下した花器を集めたもの。
表1。 ギシギシの部位別放射能

注:放射能測定は2018年 5月
(森敏)
付記:以下に、「放射線像」の u-tube 継続しております。ご笑覧ください。
・ https://www.youtube.com/channel/UCoxOKSbRGkZSNR7no2-7U9g
学術研究者がかくも侮辱的に抹殺されるとは!
今回、以下の記事に掲載されているように、学術会議から学術会議会員として推薦されて、菅首相から、これまでの全員採択の慣例を破り、任命を却下された学者たち6名は、人文社会科学系の研究者達ばかりです。
学術会議が会員を推薦するときには彼らの業績について当人に対して、事細かな研究目録と業績内容を要求しています。内閣官房に彼らの業績を評価できる人材はひとりもいないでしょう。推薦された人材は間違いなくその学問の世界の一流の人材だからです。
6名却下の本心はただ単に「曲学阿世」という、イデオロギー的に気にくわない奴だという政治的な理由からだけでしょう。これは菅首相によるあまりにも軽率なふるまいとしか言いようがありません。
日本の研究者数はこの10年で70万人(うち大学等の研究者は18万人)から65万人(うち大学等の研究者は14万人)に漸減(近年は横ばい)しているそうです。今回のような内閣が人事に辣腕をふるっても、ただ単に日本の研究者集団が与党の票にはならないからいいんんだ、と思ってるんでしょうかね。
こんなふうに思想的に視野狭窄で、菅内閣はやっていけるんですかね。日本中の多くの知識人に嫌悪感を抱かせて。
小生は、中共コロナウイルス隠ぺい以来、習近平がいいたい放題やりたい放題をやって世界に猛反発を食らっている事態を近未来の菅内閣に予感します。
日本学術会議の年間予算はたった10億4,896万円(2020年度)!
小生は学術会議「会員」(約200名)ではなく、過去の6年間学術会議の「連携会員」(約2000名)でしたが、ほとんど手弁当でした。年間4万円ぐらいの給料であったと思います。「会員」の給与も年間20万円ぐらいものでしょう。会員や連携会員はボランテイア活動そのものです。小生は10年前の東電福島第一原発による放射能汚染問題では、結構いろいろ学術会議では働かせられ、学術会議主催の公開討論会のパネラーとして講演したり「土壌科学部会」からのタイムリーな「提言」の提出にも貢献させられました。
学術会議からは、毎年様々な重要な提言がなされて、それがつまみ食い的に行政官僚に採択されて、国家予算編成などに反映されています。つまり学術会議は国や地方自治体の官僚の重要な「シンクタンク」でもあるのです。日本の学者達はきわめて地味なので、そのことが、あまりに国民に知らされていないことが、問題ではあるのですが。マスコミ界に派手に登場している民間のシンクタンクの人物たちは、実は結構学術会議の様々な「提言」を参考にしているのです。
それでいて今回のことで、学術会議を「左翼の巣窟」「中国のスパイ網」などと全く誤った見解を流布してインターネット上で学者たたきをして、悦に入っている人物(ネトウヨと呼ぶらしい)のなんと多いことか。
中共コロナで民心がざわついているときに、菅首相は、なんでこんなことでわざわざ中央官界から「乱」を起こす種をまいたのだろうか? 弱い者いじめの「菅」は案外小物かも。
「お騒がせしてすみませんでした」とさっさと撤回したら? 早ければ早いほど傷口が広がらないだろうに。
今回のような法律に強い学者を相手にすれば、菅首相が居直れば居直るほど傷口が広がるだろう。
最後は裁判沙汰になっていくかもしれない。
日本学術会議会員の一部候補の任命を菅首相が見送り
2020年10月1日 21時01分
「日本学術会議」の新たな会員について、加藤官房長官は、午前の記者会見で、会議側が推薦した候補の一部の任命を、菅総理大臣が見送ったことを明らかにしたうえで、これまでと同様に法律に基づいて手続きを行ったと説明しました。一方、学術会議が推薦した人が任命されなかった例はないということで一部の当事者は、撤回を求める要請書を提出しました。
加藤官房長官は、日本の科学者の代表機関として国が設けている「日本学術会議」の新たな会員について、「日本学術会議の推薦に基づいて、総理大臣が任命する仕組みになっている。8月31日に会議から会員候補推薦書が総理大臣に提出され、きょう、99人の任命を行った」と述べました。
そして、今の仕組みとなった平成16年度以降初めて、菅総理大臣が、会議側が推薦した候補の一部の任命を見送ったことを明らかにしました。
そのうえで、これまでと同様に法律に基づいて手続きを行ったと説明し、「これまでは、推薦された人をそのまま認めていたが、今回は、そうではなかったという結果の違いであり、対応してきた姿勢が変わるものではない」と述べました。
一方、加藤官房長官は、記者団が、「菅総理大臣の政治判断だとすれば、学問の自由の侵害にあたるのではないか」などと質問したのに対し、「会員の人事などを通じて、一定の監督権を行使することは法律上可能になっている。直ちに学問の自由の侵害にはつながらないと考えている」と述べました。
「しっかりと精査するのは当然」
また、加藤官房長官は、午後の記者会見で、会員を任命する基準について「専門領域での業績にとらわれない広い視野に立って、総合的、ふかん的に科学の向上と発展を図り、行政や産業、国民生活に科学を反映、浸透させることを実行していただくという観点から考えていく。任命する立場に立って、しっかりと精査していくのは当然のことだ」と述べました。
一方、今回、会議側が推薦した候補の一部の任命を見送ったことについて「お一人お一人がなぜそうなのかということは、これまでも、いろいろなことがあったと思うが、具体的なコメントはしていない」と述べました。
また、記者団が「日本学術会議の独立性に問題はないのか」と質問したのに対し、「あくまで、総理大臣の所轄に関わるものであり、任命についての仕組みもあるので、それにのっとって対応している」と述べました。
学術会議委員の任命手続き
日本学術会議の会員は、日本学術会議法という法律によって、任命の手続きが定められています。
この中では、「日本学術会議は規定に定めるところにより、優れた研究または業績がある科学者のうちから会員の候補者を選考し、内閣総理大臣に推薦するものとする」と推薦の手順を定めています。
そして、「推薦に基づいて内閣総理大臣が任命する」としています。
任期は6年として、3年ごとに半数を任命することも合わせて決められています。
この法律は平成16年度に改正され、現在の手続になっています。
一部当事者が撤回求める要請書
日本学術会議の新しい会員について、総理大臣が、推薦された105人のうち6人を任命しなかったことについて、学術会議が推薦した人が任命されなかった例はないということで、一部の当事者は撤回を求める要請書を提出しました。
日本学術会議は総理大臣のもと、政府から独立して政策の提言などを行う日本の科学者を代表する機関です。
3年に1度、会員の半数を新たに決めるため、学術会議が推薦し、総理大臣が任命することになっていて、日本学術会議によりますと、1日付けで任命する新しい会員として、105人の候補を推薦するリストを提出しましたが、6人が任命されなかったということです。
推薦した人が任命されなかった例は平成16年度に今の制度になって以降、ないということです。
任命されなかった6人のうち東京慈恵会医科大学の小澤隆一教授と早稲田大学の岡田正則教授、それに、立命館大学の松宮孝明教授の3人は連名で会長に宛てて、「研究活動の評価に基づく任命拒否であれば憲法が保障する学問の自由の重大な侵害です。また、学術会議の地位や独立性は、会員の任命が総理大臣の意のままになれば深刻に侵されます。任命拒否の撤回に向けて会議の総力を挙げてあたることを求めます」とした要請書を提出しました。
1日、新たに会長に選出された東京大学の梶田隆章さんは記者の質問に対して「重要な問題なのでしっかりと対応する必要があると考えている」と話しています。
任命されなかった候補の人たちは
日本学術会議の新しい会員に任命されなかった東京慈恵会医科大学教授の小澤隆一氏がNHKの取材に応じ「日本学術会議は科学の振興などについて政府に勧告できるため、独立性が担保されなければならないが、総理大臣が会員を恣意的(しいてき)に任命できれば、会議そのものの地位や独立性、権限が損なわれてしまう。会員の任命拒否は大変大きな問題だと受け止めている」と述べました。
そのうえで小澤教授は、平成27年7月の衆議院特別委員会の中央公聴会で安全保障関連法案について反対する意見を述べたとしたうえで、「学術の立場から意見を述べたが、これが任命拒否につながったのであれば、研究活動についての侵害であり、日本学術会議の存立自体を脅かすものだ。今回の任命拒否は官邸による人事への介入が、独立性が担保されるべき学問にまで及んだということだ。政府に都合の悪い人たちを総理大臣の意のままに排除すれば国がとんでもない方向に進んでしまう」と述べました。
また、同じく新しい会員に任命されなかった立命館大学大学院の松宮孝明教授は、「おととい、日本学術会議の事務局長から、総理大臣の任命名簿に『名前がない』という話があり、大変な騒ぎになった。政府の意向次第で本来に踏み込んではいけないところに踏み込めることを示した形になり、非常にゆゆしき事態だ」と述べました。
刑法が専門の松宮教授は、3年前の平成29年6月に「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案をめぐって参議院法務委員会で行われた参考人質疑で法案を批判していました。
松宮教授は「日本学術会議法では、会議が優れた研究や学問の業績に基づいて推薦した人を総理大臣が任命する決まりになっていて、任命は本来、機械的に行われるものだ。総理大臣は学問の研究者ではないので、推薦の基準を満たしているか、会員にふさわしいかどうかは分からないはずだ。『嫌だから任命しない』というのであれば法律違反だ」と述べ、今回の対応を批判しました。
東京大学大学院の加藤陽子教授はNHKの取材に対し、「当方が任命に至らなかったことは事実です。担当の内閣府の側もまさに寝耳に水のことだと思います」などとメールで回答しました。
メールには「内閣総理大臣が学術会議の決定を経た推薦名簿の一部を拒否するという、前例のない決定の背景を説明できる協議文書や決裁文書は存在しているのでしょうか。この決定の経緯を知りたいと思います。有識者として、有識者懇談会から公文書管理法の成立までを見届けた人間として、この異例の決定の経緯に注視したいのです」と記されています。
そして「新会員の推薦は極めて早くから準備がなされ、内閣府から総理大臣官邸には今年8月末に新規就任予定者の名簿と写真があがっていたはずです。それを1か月間もの間、店ざらしにして、新しい学術会議が発足する2日前、9月29日夕刻に連絡をしてくるというのは、学術会議会員の、国民から負託された任務の円滑な遂行を妨害することにほかならないと思います。総理大臣官邸において従来通り、そのまま承認しようとの動きをもし最終盤の確認段階で止めた政治主体がいるのだとすれば、それは、『任命』に関して、裁量権の範囲を超えたものです」と批判しています。
「外した理由開示を」立民 安住国対委員長
立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「異例なことだと思う。特定の人間を外した理由を開示してもらいたい。日本学術会議の会員を選ぶ際に、過去に政府が提出した法案に対する賛否を参考にするような、政治的意図を持っていたとすれば看過できないので徹底的に国会で追及する」と述べました。
共産 志位委員長「学問の自由を脅かす違憲の行為」
共産党の志位委員長は、記者会見で「日本学術会議は、1949年の発足以来、日本学術会議法に基づき、高度な独立性が大原則で、任命拒否は違法だ。憲法23条の学問の自由を脅かす違憲の行為だ。菅総理大臣に対して、違憲で違法な任命拒否を直ちに撤回するよう強く求めたい。野党で共闘して追及していく」と述べました。
(森敏)
追記1:以下に、早くも反対声明が出た。これからも続々と出てくるだろう。
2020/10/03 14:28
菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人を任命しなかった問題で、私立大や短期大の教職員組合で構成する日本私大教連は3日、「歴史に残る汚点」などとして撤回を要求する緊急声明を公表した。
声明では、学術会議が推薦した会員候補がそのまま任命されることは国会審議の政府答弁でも明言されていたと指摘。今回、任命されなかった候補は共謀罪法案や安全保障法制に批判を行った人が含まれているとした上で、「政治的な判断で任命されれば、学術会議は政府の御用機関となる」と懸念を示した。
共同通信社
2020/10/03 19:45
東京都内で開かれた日本学術会議の幹事会。新会員候補人事問題で、菅首相に対し6人の任命と説明を求める要望書を決定した。左端は梶田隆章会長=3日午後
日本学術会議(梶田隆章会長)は3日、新会員候補6人の任命を拒否した菅義偉首相に対し、理由の説明と6人の任命を求める要望書を幹事会で決定し、内閣府に送付した。極めて異例の対応。梶田氏は幹事会後、記者団に「質問して、しっかり理由を理解したい」と述べた。
菅首相宛ての要望書は、学術会議が推薦した会員候補者が任命されない理由の説明と、任命されていない人の速やかな任命を求めている。2日午前の総会で梶田氏が提案し、大枠で合意が得られたが、文言の修正などの議論が続いていた。
この植物はとげとげの実がつかないと、オナモミと直ちには判別できないのであるが、幸い実が熟していたので、根ごと引き抜いて(軽く引き抜けた!)、研究室に持ち帰って、実と各部位の放射能を測定した。
根には土がこびり着いているので、放射能が高いのだが、地上部全体もいまだにかなり高いことがわかる(表1)。
植物全体が強く放射能汚染している(図2と、図3図4の実などを照合してください)。
この植物はたぶん一年生草本なので、2018年に種子が飛び散って2019年春から発芽して秋に実をつけるまで育ったものと思われるものなので、そこの場所の土壌の可溶性放射性セシウムを吸収してきたはずである。
この結果からみても、まだ除染していない林内土壌からの野生の植物は放射能が高く続いているわけである。多くは土の最上層の腐葉土に含まれている高い放射能が、徐々に微生物分解されながら、根が浅いオナモミの根から直接吸収されているものと思われる。
生きのよいオナモミの写真を持っていないのでWikipedeia から、無断転載した(図1)。

図1 オナモミ(WIKIPEDIAより転載)

図2 枯れたオナモミを根から掘り上げた。 6個の実をつけいている。

図3. 図2のオートラジオグラフ

図4.図3のネガテイブ画像
表1.オナモミの放射能

(森敏)
左端のナンバーは講演要旨のなかの、講演部門ナンバーである。発表の共著者名は、全部書くと長くなるので筆頭著者と最後尾著者名だけを示しています。
放射能汚染現場に立脚した研究テーマが、生態系レベルから遺伝子レベルまで、多面的な展開の様相を呈していることが見て取れます。
これまでにない、新しい発明や発見が生まれることを期待したいと思います。
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4-3-2 イオンビーム照射によるダイズのCs低吸収突然変異体の作出 川端美玖…頼泰樹
8-1-1 アマランサス(Amaranthus species)の導管液に焦点を当てたCs吸収(第2報) 村上敏文・・・小林浩幸
8-1-2 圃場内における交換性カリ含量のばらつきの補正によるコムギの放射性セシウム蓄積性の品種間差異の解析 久保田堅司・・・・信濃卓郎
8-1-3 放射性セシウム対策水田における灌漑水量調節によるカリウム流亡抑制効果の検証 錦織達啓・・宮津進
8-1-4 QTL-seq解析およびHRM解析によるダイズの放射性セシウム吸収に関与した遺伝マーカーの探索 宇多真梧・・・・福原いずみ
8-1-5 福島県相馬郡飯館村の農耕地土壌におけるNH4+濃度変化とCs脱着率の関係解析 浅野育美・・・・矢内純太
8-1-6 機械学習による土壌特性値空間分布の推定―放射性セシウム移行モデルの広域適用に向けて 矢ケ崎泰海・・・・山口紀子
8-1-7 土壌の放射性Cs移行性を評価するための非交換性カリ定量法の検討-水稲、ダイズ作における3手法間の比較― 若林正吉・・・・・矢内純太
8-1-8 東北地方の牧草地黒ボク土の放射性Cs吸着・K放出能に対する風成塵の影響解明 北川結理・・・・矢内純太
8-1-9 除染更新後に再更新した採草地における利用2年目までの牧草中放射性セシウムの移行について 渋谷岳・・・・吉田由里江
8-1-10 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第48報)福島県内不耕起未栽培農地における放射性セシウム鉛直分布の経時変化 中山秀貴・・片桐優亮
8-1-11 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第50報) 水稲の無カリポット栽培における非交換性カリ含量が玄米の放射性セシウム吸収に及ぼす影響 永井華澄・・・鈴木芳成
8-1-12 除染後営農再開農地における形態別放射性セシウム分布と作物移行係数の関係 井倉将人・栗島克明
8-1-13 玄米への137Cs移行に関する中干期の土壌中交換性カリ含量の寄与 津村恵人・・・松波麻耶
8-1-14 異なるカリ資材などの施用における交換性カリ含量と牧草中放射性セシウム濃度の推移 山田大吾・・・・吉田由里江
8-1-15 大柿ダム低質から溶出する137Csの灌漑水への寄与について 塚田祥文
8-1-16 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第49報)除染と保全管理後に作付け再開した水田における水稲生育ムラの解消技術の検討 松岡宏明・・・永田修
8-1-17 安定セシウム吸着試験による新鮮落ち葉などの有機物のセシウム保持能の評価 眞中卓也・・・・古沢仁美
8-1-18 灌漑水を介した粗大有機物流入による水田土壌への137Cs付加の可能性 高橋篤広・・・・原田直樹
8-1-19 黒ボク土草地土壌に添加した放射性セシウム及びヨウ素の牧草への移行性に及ぼす有機物施用の影響 武田晃・・・・久松俊一
8-1-20 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第51報-低カリウム条件下における各種飼料用米品種・系統の玄米中Cs-137濃度の比較 斎藤隆・・後藤昭俊
8-1-21 福島県内の農地における放射性物質に関する研究(第52報)-除染後農地における農地群内の土壌中のCs-37濃度の分布について― 根本知明・・・志村浩雄
(森敏)