FC2ブログ
2019-03-29 05:19 | カテゴリ:未分類
 

 
スライド1 
 
図1.クワズイモの生息地 (上)空間線量毎時17マイクロシーベルト。 (下)普段は湿地帯だがこの時は乾燥していた。 
 
 
 
      双葉郡の空間線量毎時17マイクロシーベルトの電柱のそばに湿地帯があり(図1上)、 ここは交差点にあたるので調査のたびに何度も行き来するところである。あるとき花が咲いていた(図1下)。

 

これは小生が東京で自宅から事務所に行きかえりするときに民家の道路わきの植え込みで見る「カラー」という観葉植物であるらしかったのだが、野生化していたのでよく同定できなかった。

  牧野植物図によれば、これは南アフリカから弘化年間に渡来した観葉植物で、日本ではなぜかクワズイモと呼んでいたようである。学名はCalla aethiopica L. 牧野による俗称は「カラ」であった。

  花の中に長い花序がありそこに雌しべと雄しべをつける(図2、図3)。
 
  これらをオートラジオグラフ撮像して(図4、図5)、そのあと花器を仕分けして放射能を測定した(表1)。

  葉の部分が圧倒的に放射能が高く、花器では「肉穂花序」と称する部分が高かった。この花序には雌しべや雄しべや花粉が含まれている。葉の放射能が圧倒的高いのは、雨期に水が溜まってくると葉の部分が直接水を被るのでその放射能を直接葉から吸収してしてしまうからかもしれない。
 
  この場合のように、雨季に湛水になりやすい地形のところに生えている植物は、去る2011年の原発事故時に山間部の谷内田(やちだ)の水稲が、山際からの表流水や湧水を直接葉や茎にかぶって、玄米の放射能が異常に高かった理由を想起させる。
   
   要するに湿地帯の植物はいつまでも内部被ばくが高く続く可能性がある。






スライド2 
図2.花器の部分 押し花にされているが、花弁のなかには図3のように大きな肉穂花序がある。
 
 
 
 

 
 
スライド3 
 
図3.花弁を一部除いたところ。 棒状の肉穂花序。押し花しているうちに一部がカビている。
 

 
 
 

 
スライド4 
図4.葉の部分のオートラジオグラフ

 
 

 
 
 
 
スライド5 
 
図5.図2の花器の部分のオートラジオグラフ 肉穂花序が強く浮き出て感光している。


 
 
 
 
表1.クワズイモの放射能 
 
 スライド1
 






(森敏)


2019-03-12 12:31 | カテゴリ:未分類

    これまでの新聞記事によれば、

「お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか」

と心愛ちゃんが201711月、いじめに関する学校アンケートの自由記述で記していたのを、学校が最終的に父親に見せた。

 

    この記事を読んで、思わず小生の灘高入学時がよみがえってきた。

 

    今は知らないが、60年以上前の灘高では50人だけ他の中学からの入学生を厳しい試験で受け入れていた。その50人は灘中からそのまま上がってくる在校生よりも実力が低いということで、一つのクラスにまとめられていた。その入学早々国語の教師が、作文の時間を設けて「灘高に入学した感想を何でも自由に記述しなさい」というので、中身はすっかり忘れたのだが、小生は中学校では新聞部の部長をやっていたので多少批判的な作文を提出したのだと思う。
 

    その後小生は職員室に呼ばれて中高6年間の6人の学年担当主任にぐるりと囲まれて、いろいろ詰問された。趣旨は「そんなにこの灘高が嫌なら、明日にでも退校してもいいんだよ。君みたいなのがいると他の生徒に迷惑がかかるからね」

と、自分でもわけがわからない嫌味を言われた。その後の卒業までの3年間は英・数・国・社の教員によるいじめで地獄の苦しみを味わった。あまり周りの事を気にしない体質だったので自殺に至らず何とか切り抜けられたのだと思う。

 

    これは国語の教師がスパイ行為(思想調査)をしたということである。

 

    心愛ちゃんは父・母・先生・お友達の誰にも頼れなくて、<寂寥の極み>であの世に逝ったことだろう。

 

      


(森敏)


付記1:以下の記事です


千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん(10)が自宅浴室で死亡した事件で、心愛さんが2017年11月の学校アンケートに「お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか」と回答していたことが31日、分かった。市教育委員会は、この回答のコピーを父勇一郎容疑者(41)=傷害容疑で逮捕=に渡しており「威圧的な態度に恐怖を感じ、屈してしまった」と説明した。

野田市教育委員会は31日に記者会見し、アンケートの記述内容を公開。心愛さんは、容疑者から「夜中に起こされたり、起きているときにけられたりたたかれたりされています」と書いていた。

付記2.小生の中学校の時の国語の先生は、修学旅行の時の厳島神社前の旅館で、真夜中に友達と行った狼藉を書いた小生の作文に対して、全く事を荒立てることはなかった。
        
追記1.関係者には以下の処分が決まった(2019年3月28日 読売新聞の記事)
千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡した事件で、同市と同市教育委員会は28日、父親からの虐待を訴えた心愛さんのアンケートのコピーを父親に渡した市教委学校教育部次長兼指導課長(58)を停職6か月とするなど、職員12人を懲戒処分とした。指導課長は主幹に降格させた。:::::

2018-12-27 11:05 | カテゴリ:未分類

65歳ごろから始まった早朝の下半身のしびれ対策には毎日いろいろ工夫している。

 

初期のころは、足の指先などのしびれが主で、このレベルでは、放っていてもしびれは、数分で自然に収まっていた。若いときの大阪湾で遠泳中などに時々経験した冷却や疲労による足指のしびれに似ていた。時々聞かされていた他の高齢者のたまらなく激しい、そこから徐々に脚の各所のしびれに進行していったという話にはあまり興味がなかった。自分の場合は進行しないだろうと、たかをくくっていたのである。

 

それが、さらに数年後には、だんだん足の表の皮膚の温度感覚が低下し、足裏に砂利を踏んでいる感覚の事態に進行した。足裏の皮下に水がたまっており、それが負荷のかけ方であちこちに動くように今でも思われる。しかし足裏を触っても皮下と真皮の間が浮腫のようにぶよぶよではない。

 

次に、足指先から膝まで足全体がしびれる感覚になってきた。足指先のしびれと、くるぶしから下の痙攣の症状は漢方薬の68(芍薬甘草)で少し治癒するような気がする。

 

次第に、早朝に膝下の脚の筋肉のけいれんで目が覚めるようになってきた。これは大声を出したくなるほどのかなりの苦痛を伴う。ひどい場合はいろいろ工夫しても収まるまでに10分ぐらいを要する。一日中筋肉の緊縛後の足が重い違和感が続く。

 

全身MRIを取った神経内科の医者には「脳が誤認してそう感じさせているのです」という分かったようなわからないような回答を得ている。血管内科の超音波検診した医者には、脚の血管が細くはなっていますが特別悪くはありません。3か所通った整形外科の医者はどこも悪くありません、とのご託宣である。どの医者からも「老化」でかたづけられたままである。

 

次に、最近では内股の筋肉の張り裂けるような強直で、目が覚める時が起こるようになってきた。筋肉が鉄管のように強直している。大声でわめきたくなる激痛である。時には車を降りるときや新幹線の座席から立ち上がるときにも起こるので、最近は慎重に慎重に座席から立ち上がっている。時にはせっかくのグリーン車なのに、しょっちゅう立ち上がってトイレのある通路に出て屈伸運動をやっている。座席が低い乗用車や新幹線は実に要注意である。実験室や喫茶店での椅子もしかりである。


福島での放射能調査翌日の早朝、小生は内またの筋肉が3時間ばかり強烈にけいれんを繰り返して、四苦八苦した。やはり往復5時間も常磐線に乗っていたり、車での数時間の調査で上下に揺られて、臀部の神経を圧迫したのがいけないらしく、寝ているうちに、そこの神経がまひして、血流が鈍くなって、筋肉に酸素がいかなくなって、痙攣が起こったものと、自己流に解釈した。

 ある日の早朝、この症状が出てベッドで悶えながら、いろいろ工夫して、臀部の尾てい骨の両サイドに対称形に存在するらしい「ツボ」を強くしごくと、神経なのか、血管なのかが解放されたらしく、瞬く間に足全体がポカポカしてきて、痙攣が収まってくることを発見した。この間たったの10秒!これは小生にとって大発見であった!

 これで今後は痙攣の件はだいじょうぶかな、と思っていたら、そうは問屋が卸さない。ほかの大腿部の筋肉のけいれんが起こった場合は、なかなか的確なツボが見つからない。だから、尾てい骨から臀部に至る左右の一帯を両手の親指でゆっくりさすったりしながらツボを探すことになっているが、あまり効果がない。もッと深部にツボがあるのだろう。

 

以前に病気で入院しているときに、ベッドで寝ているときの脚の血管の血瘤形成防止用にと真っ白な医療用の腰から下の長靴下を履かされたことを思い出して、そういうのを病院店舗で2種類、運動具店で2種類ばかり買っていろいろ試着したら、足は軽く感じられるようになるのだが、いずれも圧力が強すぎて、昼間も着用すると頭がのぼせる感じが出てきたので、危険を感じて結局やめている。そこで最近では、寒さ対策も兼ねて膝から下の男性用の長靴下を一日中履いている。こんなものが男性用にもあるとはうかつにもつい最近まで知らなかった。これはなかなか効果的で、立ち姿でコンピューターに向かっていても軽快で、ベッドに寝ていても、足の引き攣れが格段に減少している。何よりも今までと比べてよく眠れるようになった。

  

 市販の脊柱管狭窄症対策の本など読みあさっているが、どれもこれも、ほとんど役に立たない。手術しても良くならない、ヘタをすると余計に症状が悪化する、という周辺情報も多々あるので、実に要注意である。普遍的な「解」はないのだろう。自助努力でしか「解」はみつからないのかも知れない。

 

     
(森敏)

 

2018-10-26 06:23 | カテゴリ:未分類
 

 前回のブログでは、過去の2011年から2017年までの、ジョロウグモの放射能を紹介した。
    
  その時は、直近の10月に2回福島の浪江町と双葉町で採取した27匹のジョロウグモと偶然見つけた1匹のコガネグモを、まだ測定中であったので、今回はその測定結果を紹介する。
     
  今回は福島調査の直前に襲った台風21号と24号のためか、クモの巣が破れて例年よりもクモは激減していた。
じょろうぐもjpeg 
1匹ずつU8カップに捕獲したジョロウグモ
       
  上図のようにGe半導体測定容器U8カップに1匹ずつ採取してきた(1匹ずつでないと必ずジョロウグモでは共食いの激しいあら争いが起こる!)ものを、大学で直ちにNaIでの測定用カップに1匹ずつ入れなおして、NaI法で測定した。一匹ずつGe半導体法で測定するには、とても時間がかかるからである。
     
  したがって今年のデータは乾物重当たりの放射能値ではなく、生体重当たりの放射能値になっている。例年と比較するにはおよそ、この2-3倍を掛けるとよいはずである。
     
  ほとんどのクモは雌クモで腹がパンパンで出産まじかであった。雄クモが4匹ばかり取れたのだが、これらは雌クモの20分の一ぐらいと非常に小さくて、個体あたりの総放射能が少ないのですべて検出限界値以下であったので下図からは省いている(あらためてGe法で測る予定である)。
      
  除染を全くしていない空間線量が現在も非常に高いところ(浪江町3-5μSv/h、双葉町13-15、16-19、14μSv/h) でのクモのサンプルであるので、ジョロウグモもコガネクモも内部被ばくはいまだに強烈に高いことがわかる。
 
    
      
高い空間線量を示す放射能汚染地区では、現在では主として土壌の有機物層が放射性セシウム汚染しており、これらの可溶性放射能はバクテリア、カビ、などの栄養源となって濃縮しており、クモはこれらのカビ、バクテリア、その他の地虫を食べている。そのため、いまだに内部放射能被ばくが下がらないと思われる。





 

 
 
スライド2 
 
(森敏)
2018-10-17 11:42 | カテゴリ:未分類
   2011年以来小生たちはジョロウグモを、継続的に調査している。
  
  
  図5は以前にもWINEPブログで示したもので、すでに論文でも発表している。
   
  川俣町や飯館村と浪江町のさまざまな地域の2-8匹の平均値である。
    
  図6はここで初めて発表する2016年と2017年のもので、主として、浪江町と双葉町の避難困難区域のものである。
 
両地区のまだ除染が進んでいない場所のものである。
    
       
  さすがに半減期の短いAg110mは図5では検出されなくなっているが、
      
いまだに半減期の短いCs-134は検出されており、
     
半減期の長いCs-137は依然として高濃度に検出されていることがわかる。
   

  図3と図4は、図5に示す2016年のジョロウグモの一部のオートラジオグラフの像である。

ジョロウグモの卵をはらんでいる個体は、乾燥が不可能で、押すと中身が出てきてつぶれて、形状が壊れている。
   
そもそもクモの8本の足を平面に押すことが不可能であるので、足がばらばらに壊れているものが多い。
   
汚染の強弱があるが、すべてのジョロウグモが汚染していることがあきらかである。
  

 すなわち、放射性セシウムは、除染しない限り生態系で循環している。
    

 
 

 
スライド1 
 
図1. 双葉町でのジョロウグモ
 

スライド2 
 図2.オートラジオグラフ撮像用に乾燥して押しつぶしたジョロウグモ。
 
  
 
スライド3 
 
 図3.図2のオートラジオグラフ。
 
  
スライド4 
  
 図4.図3のネガテイブ画像
 
   
   
 

 
 
 スライド5    

図5. ジョロウグモの放射性銀と放射性セシウムの放射能(ベクレル/乾物重 )
 
   
   
  
 
 
 ジョロウグモjpeg2016-2017 
 図6.ジョロウグモの放射性セシウムの放射能(ベクレル/乾物重) 
 
 
 
 
 
 
FC2 Management