- 2020/12/18 : 学術研究者は菅義偉政権の様々な有識者会議なるものに,無節操に尻尾を振って参加しない気概を持とう
- 2020/11/18 : 「コロナ後の世界」の条件 のためには何が解明されなければならないか?
- 2020/06/11 : 中共コロナウイルスに関する連想ゲーム
- 2020/05/30 : つば(唾)が一番危険 (口角泡を飛ばすな) -> 唾液による簡便PCR検査が始まった
- 2020/05/26 : なぜ「中共ウイルス(COVID-19)感染死」が日本で少ないのか?
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全国の学術研究者よ。下記の新聞報道の佐藤康弘東大名誉教授に見習って、現菅政権のさまざまな「有識者会議」なるものに、尻尾を振って参加しない気概を持とう。
以下朝日新聞の記事から
学術会議 任命拒否に抗議 文化庁の有識者会議座長辞任
日本学術会議が推薦した会員候補を菅義偉首相が任命しなかった問題に抗議し、文科省の有識者会議の座長を務めていた佐藤康弘・東京大学名誉教授(65)が辞任していたことが、16日までに分かった。
佐藤氏は取材に「研究業績とは別の評価軸を持ち込み、特定秘密保護法案や安保法案などに反対の意見を示していた6人の任命を拒否した政府に、ささやかな抗議として意思表示しようと考えた」と説明した。
文化庁や佐藤氏によれば、6月から登録美術品調査研究協力者会議の座長。を務めていた。10月3日に「専門家を尊重しない政府のために働くつもりはない」との理由で文化庁に辞意を伝え、7日付けで辞任したという。
以下共同通信の記事から
日本学術会議の会員任命拒否問題に抗議し、佐藤康宏東大名誉教授が文化庁有識者会議の座長を辞任したことが15日、分かった。佐藤氏は取材に「首相が法律を守らない政府は信用できないと判断した」と説明した。
文化庁によると、佐藤氏は6月、登録美術品調査研究協力者会議の会合で座長に選出された。しかし問題発覚直後の10月3日に「専門家を専門家として尊重しない政府のために働くつもりはない」とメールで辞意を伝え、同7日付で辞任した。
佐藤氏は日本美術史を専門とし、3月に「若冲伝」で芸術選奨の文部科学大臣賞を受賞した。
付記:以下に、「放射線像」の u-tube 継続しております。ご笑覧ください。
以下は、中共コロナウイルスの治療薬アビガンを開発している、古森重隆(富士フイルムHD会長)の
経営者は直感で勝負せよ
「コロナ後の世界」の条件 というサブタイトルの項目の一部の文章です。
企業人としての姿勢が、なかなか正鵠を射ていると思われるので紹介いたします。
:::::::「コロナ後の世界」のために不可欠な条件が二つあります。まずは、世界で感染症に対する予防ワクチンや治療薬を準備すること.そして今後同じようなパンデミックが起きた時にそなえた、国際的コンセンサスを作ることです。WHOなどが中心となって、今回の反省として「なぜウイルスが発生したのか」、「なぜ抑えられなかったのか」そして「なぜ広まったのか」。各国の対応の違いや成果を忖度なく分析し、研究してほしいと思います。
企業であれば、このような非常事態が起こった時に、きちんと反省するのは当然のことです。それぞれの国のことだからと漠然とさせたままにするのではなく、国際社会が協調してしっかりと反省し、対応マニュアルを作る。コロナ後に「何が変わるか」を期待して待つのではなく「何を変えるか」を議論する。そして、それを前提とした社会が「コロナ後の世界」であるべきなのです。:::::
ここで小森氏が投げかけている3つの提言に対して、世界はまだ真相解明できておりません。何しろ中国共産党は、WHOで決定した武漢での現地調査を平然と拒否していますし、WHOと中共がつるんでいて、現状ではそれに対して何も言えないようですから。
直近のマスコミ報道では、北イタリアでは昨年9月ごろにすでにCOVID-19が発生していた、などという攪乱情報を研究者たち(?)が発信している始末です。世界に数多くある感染症の研究機関にも、中国の研究者が深く静かに浸透しているので、一見アカデミックな体裁をとっている学術研究論文(original research)や、総説(review)や、報告(report)も、実に実に慎重に眉に唾をつけて読解する必要があります。
(森敏)
中共コロナウイルス(俗称CCPvirus: Chinese Communist Party’s corona virus :国連の呼称ではCOVID-19)に感染した動物園の飼育員(ヒト)から、ネコ科である「トラ」が感染した。ヒトから「家ネコ」にも汚染した。ネコからネコへの感染も報告されている。
動物園では高価な同じネコ科の「ピューマ」や「チータ」や「ライオン」や「パンダ」が警戒されているようだ。もちろん霊長類のゴリラやチンパンジーやオラウータンも要警戒だ。しかし、まだネコからヒトへの感染は報告されていない。感染しないほうがおかしいと思うのだが。
ペットではヒトからネコばかりでなくヒトから「イヌ」へも感染した。当然飼い主が 気が付いていないだけで、イヌからイヌへの 感染も起こっていることだろう。
前にも書いたが、とにかくすべての哺乳動物はACE2という中共ウイルス受容体タンパクを、体の各組織の細胞膜表層に持っている。だからやたらにイヌ・ネコ・ウサギ・ハムスター等のペットの毛皮などを愛撫するのは危険である。かれらは舌や手足で毛つくろいするときに、つば(唾)を使う。このつばに中共コロナが一番高濃度に含まれているらしいからである。かわいいからといって、その毛を「撫ぜた」ヒトは己の指先から、無意識に鼻や唇を触って、感染する可能性が高い。
先日中国共産党政府も同意して国連のWHOが「決議」した中共ウイルス発生の起源を調査するための、国際調査団の武漢への立ち入りを、早くも中国共産党政府は前言を翻して一方的に拒否した。中共コロナウイルス汚染源の実態が一向にまだ解明されていない。(もっとも、中国政府は勝手に自国で調査して、分厚い報告書を作成して自画自賛しているようだが、何しろ誰かが紹介してくれないと、外国人にはその中身が分からない)
勘ぐるに、武漢のウイルス研究所か、中国に秘密に散在する軍事機密バイオ兵器研究施設では、コウモリの「sarsウイルス」の感染子であるSparkタンパクをゲノム編集していた。各種の変異Spark遺伝子導入ウイルスを、実験用マウスに感染させる実験系で、その感染力を検定していた。中共ウイルス汚染の発端は、その遺伝子が実験着に着いてP4施設から漏れたか、下水道や排気口から空中に散布されたか、注入された実験動物が海鮮市場に下取りされたか、のいずれかであろう。
このように、中共コロナウイルスはもともとマウスへ容易に感染するので、マスクやフィルターの飛沫感染患者からの防護効果を、マウスの実験系で検定しているハーバード大学(?)のグループの発表があった。
今年に入って欧米では、5か月という短期間に驚くべき速度でこれまでに1000報以上のCOVID-19関連の論文が発表されている。これらの中共コロナウイルス感染研究グループの論文の共著者の中には、けっこう中国の研究者が紛れ込んでいる。中国人のみの研究者集団の論文も、これまでに1000報以上に昇るといわれている。もしかしたら、これらの研究者の一部にはバイオ兵器開発の共犯者が紛れ込んでいるかもしれない。
「マスクの研究」や、続々と発表される中共コロナウイルスによる「環境汚染」の中国側の研究論文は、ちょっと偽善的だ。中共コロナウイルス発生源追及を忘れさせるためのカモフラージュ研究ではないのかと小生は疑っている。
中共ウイルス感染者の排泄する大便が流出する流域下水道からも中共コロナウイルスが検出されることが、最近分かってきたので、日本の自治体や大学でもこのような研究が計画実施に移されているようだ(これらは二流の後追い研究だが、やらないよりやったほうがいいだろう)。世界中の主要都市で広大な編み目のような延々と連なる流域下水道を生息域とする、都会の「ドブネズミ」が、中共コロナウイルスに感染していることは小生には確実と思われる。もちろんドブネズミを食べる野良ネコも汚染しているだろう。野良ネコと仲良しになった家ネコは汚染しているだろう。知らぬは飼い主ばかりなり。
かつては、宿主のネズミに寄生する「ノミ」がペストの媒体(ベクター)であったので、今回の中共コロナウイルスの媒体に、ネズミのノミや「シラミ」からヒトが接触感染してもなんら不思議ではない。また家庭や病院の下水が滞留する道路わきの溝やマンホールがあるとすれば、これから夏にかけて、ボウフラがわくので、ボウフラが羽化した蚊が媒介して、汚染した8本の節足で、中共コロナウイルスがヒトに「そっと」接触感染しうる可能性も否定はできない。
現在、急激に気温が上がってきたので、台所から出る生ごみ袋の中では、2日もしないうちに、しきりにコバエが発生している。いずれ、生鮮食品を販売する商店街では普通の「イエバエ」(蠅)も発生するだろう。これらによる中共コロナウイルス接触感染も怖い。
友人から「アメリカから帰ってきた息子家族が、行政により、2週間ホテルの最上階に隔離されたあと、中共コロナウイルスのPCR検査で陰性だったので、やっと解放された。そこで、久しぶりに、1軒屋の我が家で家族で団らんした。孫(7歳の女の子)が獣医師さんになりたいといっているのだが、この子は、庭の家庭菜園で育てているキャベツの青虫を捕まえて渡しても平気で手のひらで遊ばせている。ところで、青虫にはCOVID-19は感染していませんかね ?」と尋ねられた。ちょっと返事に窮した。
この友人は、早くから「ペットからも中共コロナウイルスに感染しませんかね ?」と何度も電話で尋ねてきていたのだが、小生が生(なま)返事をするうちに、新聞報道ではヒトからネコやイヌへの感染報道がなされたのであった。まだ「ネコ」から「ヒト」への感染を実験的に証明した研究論文はないと思うが、彼には実に庶民感覚の先見の明があったと思う。
危険な「ネコ」から「ヒト」への人体実験は許されないから実証できないのだが、ネコからヒトへの感染は実際のところ頻発している隠れた感染ルートではないだろうか。ネコは勝手に家の内外を行き来するので、始末が悪いペットである。
コロナウイルスは夏に弱い、と一般的いわれているが、現在もヒトからヒトへの感染を繰り返すうちに世界中のどこかでは、ヒトの体内で「15日間で一回」遺伝子変異を起こしている、と報道されている(文献を読んだわけではないが)。だからなのか、地球の裏表で、寒い国でも暑い国でも関係なく、現在進行形で中共コロナウイルス感染が猛威を振るっている。
勝手な予想が許されるならば、「暑い夏向きに感染力強い中共コロナウイルス遺伝子」が日本人の体の中で潜伏適応変異して、日本ではこの超新型コロナウイルスがいきなり真夏にも蔓延するかもしれない。そうなれば2番目のパンデミックである。ノミ、シラミ、蚊、を恐れるゆえんである。
カビやノミやシラミの死骸はアレルギー源でもある。小生は、季節にかかわらずベッドを「ダニパンチ」なる市販の高温風機器で、殺菌・殺ダニ・殺コロナ処理している。
25年前であるが、小生の父は88歳の高齢で、高知の自宅で、真夏なのに布団を太陽で干す力(ちから)も気力なかったからなのか、万年床で、急性肺炎になって、わずかに1週間で死亡した。畳と敷き布団の間はカビだらけであったのだ。何の肺炎かわからずじまいで、医者は投げ出してしまったのだった。父の両肺のレントゲン写真は肺炎菌で真白だった。
(森敏)
追記1: 日経サイエンス7月号の出村政彬編集委員による解説記事では、WHOが掌握しているデータベース内の論文は15000件を超えているとのことである。だから現時点では、すでに30000件を超えているだろう。
追記2:下水道からのウイルスモニタリング調査は、まずまずの成功のようだ。今後も、測定件数を増やすなどして、益々精度を上げていく努力が必要かと思う。
コロナウイルス、下水に第2波の手がかり 国内で初検出
井潟克弘
2020年6月19日 11時00分
下水に含まれる新型コロナウイルスの検出に富山県立大と金沢大の共同研究グループが成功した。ウイルスは富山、石川両県内で感染拡大前から検出されており、第2波の流行の兆候を早期に知る手掛かりになるという。
調査したのは、いずれも環境工学が専門の県立大の端昭彦講師と金沢大の本多了准教授。感染者の排泄物(はいせつぶつ)から、ウイルスが検出されていることに着目。3月5日から、神通川左岸浄化センター(富山県射水市)や犀川左岸浄化センター(金沢市)など計4カ所の下水処理場で調査を始めた。
週に一度のペースで処理前の下水約100ミリリットルを採取。100倍程度に濃縮してから、PCR検査を実施した。その結果、4月24日までに採取した27サンプルのうち、7サンプルからウイルスが検出された。国内で検出に成功したのは初めてという。
下水からウイルスが検出され始めたのは、それぞれ石川が3月下旬、富山が4月上旬ごろで、感染確認が急増する7~10日前から検出され始めた。両県で感染者が急増した4月中旬以降、検出したサンプルも増加傾向だったという。
共同研究グループは現在、富山市の処理場1カ所を加えた計5カ所で調査を継続中で「下水から兆候がつかめれば、エリアごとに早期に感染対策を取ることが可能になる。今後も調査を続けたい」と話している。
感染者の排泄物に由来するウイルスの量を調べる下水道のモニタリングは、第2波の兆候を捉える方法の一つとして、海外でも注目されている。国内では5月から、日本水環境学会のメンバーと自治体が連携し、東京都や横浜市などでモニタリングが始まっている。(井潟克弘)
追記3:ミンクも残酷に殺処分された。
毛皮用ミンクがコロナに感染、9万匹を殺処分 スペイン
朝日新聞社
2020/07/17 07:32
新型コロナウイルスの集団感染が起きたとして、飼われている9万2700匹すべての殺処分を命じた。
州政府によると、飼育場では5月に管理会社の従業員7人が感染していたことが判明。ミンクにもPCR検査を複数回実施したところ、徐々に陽性率が上がり、今月のサンプル検査では90匹のうち9割弱に当たる78匹が感染していた。この間、ミンクに特異な症状は見当たらず、死亡数も増加しなかったという。
州政府は、ヒトとミンクの間で感染が起こるかは判断できないとしているが、「住民への感染のリスクを避ける」ために殺処分を決めた。
AFP通信によると、オランダでもミンクの農場で感染が相次いでおり、これまで数万匹が殺処分されている。世界保健機関(WHO)は5月、同国の農場で従業員が感染した例について、「最初に確認された動物からヒトへの感染になる可能性がある」との認識を明らかにしていた。(パリ=疋田多揚)
追記4.ヒトー>イヌ 感染の、日本での最初の感染報告がでました。
FNNプライムオンライン
2020/08/04 12:11
3日、国内で初めて、ペットの陽性が確認されたことを受けて、飼い主からは心配の声も聞かれた。
ペットの保険会社「アニコム」は3日、新型コロナウイルスに感染した飼い主から預かった犬2匹がPCR検査の結果、陽性だったと発表した。
こうした中、飼い主からは、ペットとの接し方をめぐり、心配の声も上がっている。
飼い主「犬はマスクできないので...」
飼い主「犬同士が接触することもあるので、それもちょっと...。(ペットを)手放しちゃう方もいらっしゃるんじゃないかと思う」
ペットの感染は、香港やアメリカなどで確認されていて、「アニコム」は、飼い主の適切な予防策が大切だとしている。
アニコムホールディングス 経営企画部・兵藤未來課長「ご自身が感染してしまったら、(ペットと)過度な接触を避ける必要がある。ペットにマスクさせるのは、呼吸困難や誤飲の可能性があるのでおすすめできない」
そのうえで、ペットから人への感染は、現在確認されておらず、「安易な殺処分につながらないようにしてもらいたい」と呼びかけている。
以下に示すように東京新聞の佐藤直子記者が素晴らしい調査記事を書いています。
この記事の本質は、記事の中の青字と赤字で示した鶴見大の花田信弘教授(口腔(こうくう)衛生学)の以下の発言です。
「新型コロナはウイルスの受容体が唾液腺にあるのが特徴。味覚や嗅覚の障害を訴える人が多いのもそのためだ」
この記事に触発されて、最近のACE2とコロナウイルスとの関連文献を検索してみると、体の各組織の中で、口腔粘膜が、 COVID-19受容体であるACE2の遺伝子発現量が多い、といういくつかの論文がありました。
ACE2遺伝子の発現量が多いということは、まず感染初期に口呼吸や、箸や、フォークやナイフや、食べ物そのものから接触感染で口に入ってきたCOVID-19ウイルスは、唾液腺や味蕾などの口腔粘膜表皮細胞表層のACE2タンパク受容体と結合します。
その後に、口腔粘膜表皮細胞細の内部に取り込まれて、その細胞内で遺伝子が複製してウイルスの数が増殖して、細胞を破壊して(だからウイルスの感染初期の患者は味覚や嗅覚がなくなる)から、細胞外に飛び出します。結局唾液(つば)にウイルスは含まれることになります。
我々はその唾を嚥下するので、消化管も汚染して、ウイルスはそこでも増殖します。消化管細胞にもACE2はあるからです。そこから血液やリンパに入って体内各所に循環します。時には腸内細菌に取り込まれて増殖して、大便として便器周辺や下水道をウイルス汚染することになります。だから下水道はCOVID-19環境汚染の指標にもなるのです。
のどに違和感があると、しょっちゅう路上に唾を吐く習慣がある人は、ウイルスを路上にばらまいて、それが風で舞い上がったり、通行人の靴底にくっついたりして、家庭に持ち込まれることにもなります。かくしてウイルスは際限なく拡散しているはずです。感染者が唾を他人に吐き掛けることは、未必の殺人行為にもなりかねません。
このように、ACE2の人体組織局在が明らかにされたので、以下の新聞記事の中にある、いろいろの現象的な知見が整理されて説明がつきます。
受容体ACE2タンパクの構造については、前回のブログで少し紹介しておきました。
だから、キス(kiss!!) ほど危険な行為はありません。
唾液にウイルスいっぱい 鼻の粘液の5倍の報告も
2020年5月30日 14時05分 東京新聞
唾液を使って新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査が近く承認される見通しだ。鼻の奥の粘液よりウイルス量が多そうなことが分かってきたため。陽性確認が便利になるが、逆に言えば、つばから感染するリスクが高いことも意味する。何に気を付けたらいいのか。 (佐藤直子)
「患者の唾液から検出されたウイルス量が、鼻の奥(の粘液)よりも多かった」。感染症専門医の河野茂・長崎大学長は語る。
同大チームは今月下旬、長崎県に停泊中のクルーズ客船コスタ・アトランチカで感染が確認され、健康観察が続く乗員百四十四人のうち六十三人を調査。感染確認の約三週間後に唾液と鼻の奥の粘液を採取し、ウイルス量を比較した。唾液から多く出たのは二十六人、鼻の粘液から多く出たのは三人。陽性率は鼻の粘液9・5%に対し、唾液は44%に上った。
米国エール大の研究では、唾液も鼻の粘液も発症直後が最もウイルス量が多く、唾液は鼻粘液の約五倍と報告されている。河野氏は「乗員の検体数は限られているが、エール大の研究は参考になる」と話す。
なぜ、唾液からウイルスが出るのか。「新型コロナはウイルスの受容体が唾液腺にあるのが特徴。味覚や嗅覚の障害を訴える人が多いのもそのためだ」と鶴見大の花田信弘教授(口腔(こうくう)衛生学)は解説する。
北海道大の豊嶋崇徳教授(血液内科学)は今月初旬から、入院患者が新型コロナに感染していないか調べるスクリーニング(ふるい分け)検査に唾液を使っている。現在のPCR検査は鼻の奥に綿棒を入れて粘液を採取する方法が主流だが、せきやくしゃみが出やすく、採取する医師らを感染させるリスクが高い。
「唾液は検尿と同じように容器に検体を入れて提出するだけ。採取の障害になっていた専門医療者もいらず、採取場所や防護具もいらない。感染リスクは減るし、PCR検査を増やす第一歩になる」と期待する。
一方、唾液にウイルスが多く含まれるなら、感染への警戒もより必要だ。
英国のロンドンでは三月、タクシー運転手の男性(61)が、新型コロナに感染しているという男につばをかけられた後、感染して四月に死亡。デーリー・テレグラフ紙によると、自分は感染者だと言って警官らにつばやせきを吹きかけるケースが週に二百件ほど起きているという。日本でも今月半ば、愛知県東郷町の施設で「俺はコロナだ」と言って女性職員につばをはきかけたとして、無職の男が威力業務妨害容疑で逮捕されている。
スポーツ界は対策を進めている。国際サッカー連盟(FIFA)のドーゲ医事委員長は四月、唾液は数時間ピッチに残る可能性があることから、試合中につばを吐いた選手に警告を出すことを検討すべきとの私案に言及。無観客でシーズンを開幕させた台湾と韓国のプロ野球界も、ハイタッチなどとともに、つばを吐くことの自制を求めている。
花田氏は、イタリアとフランスの研究者が、歯磨き時に使われる洗口剤がウイルスを減らすのに有効とみて、エビデンス(根拠)収集を呼びかけている動きに注目しているという。日常生活でも気を付けられることがあるようだ。
「会話するときもつばは飛ぶので、マスクをしたうえで、話すときには距離をとる。部屋の床やテーブル、机の上にも唾液が落ちているので、拭き掃除は効果があります」
ーーーー
(森敏)
付記1: 参考までに、
ACE2受容体が口腔粘膜上皮細胞で頻発しているという論文は以下のものです。
High expression of ACE" receptor of 2019-nCoV on the epithelial cell of oral mucosa International Journal of Oral Science volume 12, Article number: 8 (2020)
https://www.nature.com/articles/s41368-020-0074-x?fbclid=IwAR16DWwm90H9wGnzbzjrXu188Jfiv7uz5RdDf-e0ptYNfA8kadCAh-HBxxQ
追記1:それで思い出した。
イタリアで「中共ウイルス」流行の初期に、ローマだったかベネチアだったか、イタリア人の若いカップルが「キスが出来ない社会なんて! 死んだほうがいいわ」と叫んでいた。二人は感染して本当に死んだんじゃないだろうか。
追記2:ロックダウンが開けた一昨日(5月30日)には、近所の酒場で早くも6名が狭い狭い机を囲んで密密密の飲み会をやっていた。女性はいなかったけれども。大胆だね!!
追記3:ついに厚生省が、唾液によるPCR検査を認めた(6月2日)。これにより検体採取時の煩雑さが、各段に解消されるだろう。大きな一歩だと思う。
唾液PCR検査、発症9日以内が対象 厚労省通知
2020/6/2 8:12 (2020/6/2 13:10更新 日経新聞)
加藤勝信厚生労働相は2日、閣議後の記者会見で「唾液を使った検査で確定診断ができる。患者の負担も、検体採取機関の感染防御の負担も大幅に軽減される」と意義を強調した。
唾液検査は2日に保険適用され、帰国者・接触者外来となっている医療機関や、地域外来・検査センターなどで受けられる。同省は「今後は唾液検査のみを扱う施設が増える可能性もある」とみている。
同省によると、唾液検査は無症状者には使えない。すでに鼻の粘液での検査用として薬事承認済みの6品目のほか、国立感染症研究所の評価を受けた島津製作所やタカラバイオなどの17の検査キットでも唾液検査が可能という。
2日の通知は感染研の検体採取マニュアルの改定を知らせる内容。鼻の奥の粘液を使ったPCR検査で陽性となった感染者の85~93%で、唾液でも陽性と判断されたとの研究結果をもとに、推奨する検体に唾液を追加した。
感染研は医療従事者向けの感染予防策のマニュアルも改定。鼻の粘液を採取する場合は、マスクやフェースシールド、ガウン、手袋の着用を求めていたが、唾液は患者自身が採取するため、検体を入れた容器を回収する際にマスクと手袋だけで可能とした。
PCR検査を巡っては、鼻の粘液を採取する際、患者がせき込むなどして飛沫が発生し、医療従事者が感染リスクにさらされることから、厳重な感染予防策が必要で、検査能力の向上を図る上でボトルネックになっていた。唾液検査ではこうした障害が解消され、検査の大幅な効率化が可能になる。
また厚労省は2日、自治体向けに検査態勢強化のためのチェック項目などをまとめ、通知すると明らかにした。都道府県などに対し、今後の感染拡大局面を想定した「検査需要の見通し」を作成するよう求めたほか、相談センターの電話回線数や電話応答率、1日の検体採取対応力、検査機関の検査能力などを報告してもらう。
に関して、外国の研究者からからいろいろな考えが寄せられ、マスコミをにぎわせています。
「日本人は清潔であるから」という理由が多いようです。その理由として、
(1)接触感染しにくい生活様式
・互いに離れて何度も挨拶をするが、握手をあまりしない
・人目はばからずキスをしない
・義務教育で良く手を洗う教育を受けている
・毎日(?)風呂に入るかシャワーを浴びる
・最近のトイレットがウヲッシレット付きである
・地べたに座ってお祈りをしない
2)エアロゾル感染しにくい理由として
・余程でないと互いにハグをしない
・靴を玄関で上履きに履き替える
・雑巾や布巾で拭き掃除をする。
などが挙げられています。
3)小生はこれらに加えて、食べ物も潜在的な原因の一つではないかと思っています。その理由を簡単に述べると以下のごとくです。
日本人は大豆などの豆類や野菜類やそれらの発酵食品をよく食べます。
これらの食品の中には例外なく、「ニコチアナミン」という化合物が、多い場合は500ppmのオーダーで含まれています。それは二コチアナミンが必須元素である鉄(Fe)や亜鉛(Zn)の植物体内での運び屋(キレート化合物)だからです。
この日本人が無意識に、ほとんど毎日食べ物から摂取しているニコチアナミンが、潜在的に日本人のCOVID-19に対する感染を予防しているのではないか? というのが小生の独自の説です。(最近中国の若いポスドクの研究者が同じ考えを提案して論文を投稿しているのでびっくりしましたが、まだ受理されていないようです)。
COVID-19ウイルスが人の細胞に感染するときには、ウイルスの持つ感染触手であるSpikeというたんぱく質が、人の細胞の受容体であるACE2(別名アンジオテンシン転換酵素)と結合する必要がある、ということが最近学術雑誌Cellで証明されました。このACE2はヒトの肺胞などにある細胞膜に繰り込まれている貫通しているタンパクで、一部が細胞膜の外に突出しています。Spikeタンパクはその外の部分と強く結合します。これがCOVID-19ウイルスがヒトの肺胞細胞などに感染する第一段階です。
ニコチアナミンはACE2との結合力が強く(これはコンピューターシミュレーションで確認されています。したがってアンジオテンシン転換酵素活性も強く阻害されます)、ニコチアナミンが結合するとこの酵素の立体構造が変わってしまいます。
立体構造が変化したACE2はウイルスのSpikeタンパクと結合できなくなります。
したがって、ウイルスが感染しないことになります。
以上はまだ仮説の段階です。このニコチアナミンがCOVID-19ウイルスのヒト細胞への感染を阻止できるかは、証明されていません。いずれ誰かがやるはずです。
ジョンズ・ホプキンス大学が毎日発表している、世界の各国の感染者数や死亡率のデータをぼんやりと見ていると、肉食系人種が草食系人種よりもどうやら中共ウイルス感染死が多いようです。
日本人の感染者や死亡率が低い理由が、単純な一つの理由に帰することはなく、以上に挙げた複数の要因による複合的なものと思われます。いずれ誰かが多変量解析で解明してくれることでしょう。
(森敏)
付記1:以上のニコチアナミンに関するところは、専門的になるので、別途winepホームページで、詳しく解説したいと思います。
追記1: 以前のsarsウイルス流行後にも、何度か未知のコロナウイルスの流行があって、それで日本人には中共コロナウイルスに対する抗体ができていたかもしれない、という説もあります。証明不能ですが。そうだとすれば、抗体調査ではだめで、中共コロナに特異的な抗原検査とPCR検査をやる方がいいということになります。どうやら厚生省はその方針に行きそうですね。
追記2:日本では現場の医療関係者たちの懸命の働きのおかげで、辛くも医療崩壊が起らなかったので、重症患者が雪崩を打って死に至らなかっただけである、という説もあります。それかあらぬか、確かに、ロックダウン解除後も、まだだらだらと日本では中共コロナ関連死者が増えつづけております。医療関係者につかれがでてきたのかもしれませんね。
追記3: 「国の方針に従順な国民性」 もなぜ「中共ウイルス(COVID-19)感染死」が日本で少ないのか? その理由の一つだというフランスの社会学者の指摘も出てきた。ドイツ、日本、中国などがそうだとか。(6月6日 記)