- 2023/08/25 : 朝ドラ「らんまん」での『ノジギク』 の登場に関して
- 2023/07/03 : 市販のアンポ柿の放射能値
- 2023/04/23 : びっくり!
- 2023/04/20 : 開業医は過労死レベルで勤務させられている: 医師は割が合わない職業になりつつある
- 2023/03/16 : 「帯化イチゴ」発生の話の顛末
WINEPブログ
「飯舘村のカエルの放射能汚染」
WINEPブログ内で「 値 」を含む記事
(5件づつ表示されます)
2023-08-25 13:04 |
カテゴリ:未分類
本日のNHK朝ドラ「らんまん」では、お座敷で、牧野富太郎の妻スエコの説明に対して岩崎弥之助が感銘を受けた「ノジギク」が登場しました。この場面を境に、土佐出身の岩崎弥之助(豪商岩崎弥太郎の息子)と同じく土佐の出身の牧野富太郎が以後の関係を持つことになります。
この「ノジギク」に関しては、5年まえの2017年に、福島県浪江地区の高瀬川の道路わきで採取したノジギクに関して、以下に記す WINEPブログ で、放射能測定値とオートラジオグラフの図を紹介して、詳しい説明もしておきました。このブログの読者はおぼえておられるかもしれませんが、ぜひ改めて鑑賞のほどお願いいたします。
この「ノジギク」は牧野富太郎が全国を回って様々なキクを採取した結果、日本の菊の原種であろうと考えて、彼自身が描いた図版を「牧野日本植物図鑑」に1ページ大に気合を入れて掲載しています。
2017/01/25 : 牧野富太郎が命名した のぢきく(野路菊 )の放射能汚染
このブログの右にある空欄に ノジギク と入れてクリックすれば上記ブログ文がでてきます
(森敏)
付記: その後、様々なキクの遺伝子解析の結果、この牧野富太郎が指名した 「ノジギク: Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai]
が、日本の菊の原種であるという結果になっているのかどうかは、残念ながら小生は存知あげません。
この「ノジギク」に関しては、5年まえの2017年に、福島県浪江地区の高瀬川の道路わきで採取したノジギクに関して、以下に記す WINEPブログ で、放射能測定値とオートラジオグラフの図を紹介して、詳しい説明もしておきました。このブログの読者はおぼえておられるかもしれませんが、ぜひ改めて鑑賞のほどお願いいたします。
この「ノジギク」は牧野富太郎が全国を回って様々なキクを採取した結果、日本の菊の原種であろうと考えて、彼自身が描いた図版を「牧野日本植物図鑑」に1ページ大に気合を入れて掲載しています。
2017/01/25 : 牧野富太郎が命名した のぢきく(野路菊 )の放射能汚染
このブログの右にある空欄に ノジギク と入れてクリックすれば上記ブログ文がでてきます
(森敏)
付記: その後、様々なキクの遺伝子解析の結果、この牧野富太郎が指名した 「ノジギク: Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai]
が、日本の菊の原種であるという結果になっているのかどうかは、残念ながら小生は存知あげません。
2023-07-03 11:22 |
カテゴリ:未分類

表1。市販のあんぽ柿の放射能(ベクレル)/1kg生体重)。 生産者の氏名は〇でぼかしている
2022年の11月9日に、福島県丸森町の耕野地区で育てられた干し柿用の柿が、奇形を起こしていることをTBSが報じた。奇形果が発生した原因はいまだに究明されていないようである(下図1)
過去の文献には32年前の平成2年(1990年)に、福島県北の平坦部で同じような現象があり、アンポ柿の原料となる「蜂屋」に多く、「平核無」では少なく、 「会津見不知」ではほとんど発生しなかった、と報告されている。
naro.affrc.go.jp2. matome.eternalcollegest.com3. pref.fukushima.lg.jp
今回のTBSの放送ではカキの異常果が発生した品種名の詳しいことはわからなかった。しかしアンポ柿の放射能汚染が友人からと、WINEPブログの読者からも懸念がコメントされてきた。なので、文京区のスーパーと青果店に出回っている「アンポ柿」を8点買い求めた。
残念ながら小生は現在足腰が弱って福島県丸森町での現地調査ができないので、東京で手に入れることができる、福島県のほかの地域のアンポ柿を購入した次第です。
東大農学部RI測定室のゲルマニウム半導体測定器で金曜日から土日月にかけて、1サンプルに付き61時間もかけて精密測定してもらった。(上図1)。全部で8点測定するのに3か月もかかった。
測定結果は見ての通りで、2011年に東電福島第一原発から放出されたはずのCs-134は検出限界以下であったので表1には示していない、Cs-137が数ベクレル以下とごくわずかな値が検出された。この値は現在でも日本の各地の森林植生のほとんどの部分から検出される値に近く、37年前の1986年4月のチェリノブイリ原発事故で飛んできて土壌に残留する放射能由来と東電福島第一原発からの土壌や柿の木に残留する放射能由来が合算されたものと思われる。
表1に示すK-40の250ベクレル前後の値は、天然の土壌粘土鉱物由来の放射能であり、我々は果物から絶えずこの濃度のカリウムの放射能を体内に取り込んでいるので、本来問題にすべき放射能ではない。
表1に示すように測定したサンプルの6個入りとか、4個入りの袋には、この表の最初の2点を除いて生産者の氏名が明記されていたので、生産者は自信満々(放射能汚染はないものとして)市場に出しているものと思われた。だから当初から放射能を測るのは徒労と思われたのだが、結果はその通りになった。まずはめでたしめでたしである。
さて、肝心の福島県丸森町の耕野地区の奇形カキの問題は、あくまで推測の域を出ないが、放射能以外の何らかの外的環境要因で、カキの実の胚の発生段階で帯化遺伝子に異常が起こったがゆえのものと思われる。
これは小生が今でもしつこく追いかけている「タンポポの帯化奇形」や、「帯化巨大イチゴ」などと同じ現象と思われる。専門用語でいえばepigeneticな変異と思われる。同じカキの木で今年も同じ現象が起こるかもしれないが、次第に頻度が低くなり収束していくのではないだろうか。

図1。カキの奇形果の種類(テレビからの転載)
(森敏)
2023-04-23 21:01 |
カテゴリ:未分類
先ほどの選挙速報で、我が第2の郷里の兵庫県芦屋市に史上最年少の、灘高出身の市長が誕生したようだ。灘高出身者としても初の快挙だと思う。小生も灘高出身で大嫌いな学校だが、こういう政界に異色の人物が後輩に出てくることは大歓迎だ。世の中を変えてくれるように思う。実に明るいニュースだ。今日はよく眠れそうだ。
芦屋市は小生の小学生のころから「国際文化住宅都市」を詠っていたっけ。彼が実現に向かって驀進してくれることだろう。芦屋に住んでいてまだ生きている小生の小中学の同期生はみな彼に投票したであろうと勝手に想像している。
最年少26歳の市長誕生 兵庫・芦屋市長に高島崚輔氏が当選確実
以下の記事である。
任期満了に伴う兵庫県芦屋市長選は23日投開票され、無所属新人でNPO法人理事長の高島崚輔(りょうすけ)氏(26)が初当選を確実にした。再選を目指した現職の伊藤舞氏(53)ら3氏を破った。1994年の当選時に27歳だった志々田浩太郎・元東京都武蔵村山市長を抜き、史上最年少の市長が誕生した。
高島氏は大阪府箕面市出身。灘高時代の生徒会活動がきっかけで芦屋市と関わるようになり、米ハーバード大在学中に日本の留学支援NPOの理事長に就いた。大学を卒業した2022年に、「芦屋を世界一のまちにしたい」と出馬表明。子育て支援や公教育改革、JR芦屋駅南地区の再開発見直しなどを訴えた。
現職では、22年4月に31歳で当選した大阪府泉南市の山本優真市長(32)が最年少。【毎日新聞:稲田佳代】
ーーーーー
(森敏)
付記:参考のために、チャトBingからたどると、以下の情報が得られた。
芦屋市がこんなにダメになっていたとは知らなかった。
「
私たちの芦屋を、
世界一住み続けやすい街へ。
はじめまして。高島りょうすけと申します。
アメリカの大学で環境問題や最先端のまちづくりを学び、世界の様々な都市をめぐりました。多くの都市を訪れ、この目で見てきたからこそ、私は自信を持って言えます。芦屋には「世界トップクラスの魅力と可能性がある」と。豊かな住環境、西日本で最高の財政力、何よりも芦屋を愛する市民の力があるからです。
しかし今、芦屋市は危機的な状況にあります。
これまで市民活動やインターンで芦屋市の行政に関わってきました。しかしこの4年で社会を支える若い世代は減少し、コロナ禍やデジタル化といった社会の急激な変化に対応できず、場当たり的な対応を繰り返してきました。
このままでは大好きな芦屋の魅力は失われ、近い将来、どこにでもある都市へと衰退してしまう。そう気づいてしまったとき、無謀と言われようとも、自分がやるしかない。市民のみなさんと市役所の真ん中に立って、芦屋の魅力を最大限に引き出していく新しいリーダーになるんだと、強く決意しました。
芦屋を愛し、芦屋の可能性を信じるみなさん。世界に誇れる芦屋の未来を、一緒に創っていきませんか?どうかあなたの力を貸してください。よろしくお願いいたします。
高島りょうすけ
高島崚輔
」
追記1: 開けて翌日(4月24日)スポニチの記事は以下のごとくです。
任期満了に伴う兵庫県芦屋市長選が23日に投開票され、26歳の無所属新人でNPO法人理事長の高島崚輔(りょうすけ)氏の初当選が確実となった。再選を目指した現職の伊藤舞氏(53)ら3氏を破った。
全国市長会などによると、市長当選時の年齢でこれまで最も若かった27歳を更新。現職首長としても最年少となる。市長当選時の最年少は、1994年に東京都武蔵村山市長に当選した志々田浩太郎氏の27歳だった。現職で最も若い首長は大阪府泉南市長の山本優真氏(32)。
高島氏は大阪府箕面市出身。灘中、灘高時代の生徒会活動がきっかけで芦屋市と関わるようになり、市政になどの興味を持ったという。その後、東大を経て米ハーバード大を卒業。2022年に「芦屋を世界一のまちにしたい」と出馬表明し、18歳までの医療費無償化や生徒の特性に応じた教育の必要性などを訴え、市民との対話集会を重ねて支持を広げた。
一夜明けた24日、自身のインスタグラムとツイッターを更新。「一夜明けて、今朝はJR芦屋駅にて感謝の駅立ち。たくさんの方から祝福と激励のお言葉をいただき、身の引き締まる思いと、『これからやるぞ!』というワクワクした気持ちです。改めて19,779もの票を賜り、当選させていただいたこと、心から感謝申し上げます。ありがとうございました」と感謝の言葉をつづった。
追記2: 4月25日にはこんな記事も。
立岩陽一郎氏、史上最年少市長へ「ハーバード、たいしたことない」もゼミ内容に「この人すごい」
デイリースポーツ によるストーリー • 2 時間前
ジャーナリストの立岩陽一郎氏が25日、フジテレビ系「めざまし8」で、26歳で史上最年少市長となった芦屋市の高島崚輔市長について、ハーバード大卒ということに「それを持ち上げる必要はない」と言い切るも、高島市長がボストン市長から指導を受けたことを知り「この人はすごい」と驚きの声を上げた。
この日は高島市長がリモートで生出演。灘中、灘高、東大、ハーバード大という超エリートの学歴を持ち、史上最年少の26歳で市長となったことで話題に。高島市長は「私は実績というより、ただただ期待を寄せて頂いた。その期待に答えられるように精いっぱい努力したい」と意欲を語った。
高島市長への質問コーナーとなり、立岩氏が「失礼な言い方ですけど、ハーバードって日本は妙に持ち上げるんだけど、たいしたことない。ワンオブ大学ですから。ハーバード卒は持ち上げる必要はない」とキッパリ。
だが「でもアメリカを知っている。アメリカは地方自治の国。特にボストン市長は住民対話を重視していて、延々住民と対話をする。そんな市長は日本にはいない。そういうことをやってほしいし期待している」と高島市長に呼びかけ。さらに「芦屋市民が納得する税金も市長は作ることができる。住民自治のための税金を制度として作って、住民サービスができるので、ぜひ芦屋から始めてほしい」とも訴えた。
これに高島市長は「実は大学のゼミは、ボストン市長に教わっていた」と言いだし、立岩氏は仰天。そして「この人、すごい」と期待値がグンとアップ。高島市長は「直接薫陶を受けたので、対話を改めて大事にしたいし、若いというのはフットワーク軽く走り回れるので頑張りたい」と立岩氏の言葉にも耳を傾け、意欲をみなぎらせていた。
芦屋市は小生の小学生のころから「国際文化住宅都市」を詠っていたっけ。彼が実現に向かって驀進してくれることだろう。芦屋に住んでいてまだ生きている小生の小中学の同期生はみな彼に投票したであろうと勝手に想像している。
最年少26歳の市長誕生 兵庫・芦屋市長に高島崚輔氏が当選確実
以下の記事である。
任期満了に伴う兵庫県芦屋市長選は23日投開票され、無所属新人でNPO法人理事長の高島崚輔(りょうすけ)氏(26)が初当選を確実にした。再選を目指した現職の伊藤舞氏(53)ら3氏を破った。1994年の当選時に27歳だった志々田浩太郎・元東京都武蔵村山市長を抜き、史上最年少の市長が誕生した。
高島氏は大阪府箕面市出身。灘高時代の生徒会活動がきっかけで芦屋市と関わるようになり、米ハーバード大在学中に日本の留学支援NPOの理事長に就いた。大学を卒業した2022年に、「芦屋を世界一のまちにしたい」と出馬表明。子育て支援や公教育改革、JR芦屋駅南地区の再開発見直しなどを訴えた。
現職では、22年4月に31歳で当選した大阪府泉南市の山本優真市長(32)が最年少。【毎日新聞:稲田佳代】
ーーーーー
(森敏)
付記:参考のために、チャトBingからたどると、以下の情報が得られた。
芦屋市がこんなにダメになっていたとは知らなかった。
「
私たちの芦屋を、
世界一住み続けやすい街へ。
はじめまして。高島りょうすけと申します。
アメリカの大学で環境問題や最先端のまちづくりを学び、世界の様々な都市をめぐりました。多くの都市を訪れ、この目で見てきたからこそ、私は自信を持って言えます。芦屋には「世界トップクラスの魅力と可能性がある」と。豊かな住環境、西日本で最高の財政力、何よりも芦屋を愛する市民の力があるからです。
しかし今、芦屋市は危機的な状況にあります。
これまで市民活動やインターンで芦屋市の行政に関わってきました。しかしこの4年で社会を支える若い世代は減少し、コロナ禍やデジタル化といった社会の急激な変化に対応できず、場当たり的な対応を繰り返してきました。
このままでは大好きな芦屋の魅力は失われ、近い将来、どこにでもある都市へと衰退してしまう。そう気づいてしまったとき、無謀と言われようとも、自分がやるしかない。市民のみなさんと市役所の真ん中に立って、芦屋の魅力を最大限に引き出していく新しいリーダーになるんだと、強く決意しました。
芦屋を愛し、芦屋の可能性を信じるみなさん。世界に誇れる芦屋の未来を、一緒に創っていきませんか?どうかあなたの力を貸してください。よろしくお願いいたします。
高島りょうすけ
高島崚輔
」
追記1: 開けて翌日(4月24日)スポニチの記事は以下のごとくです。
任期満了に伴う兵庫県芦屋市長選が23日に投開票され、26歳の無所属新人でNPO法人理事長の高島崚輔(りょうすけ)氏の初当選が確実となった。再選を目指した現職の伊藤舞氏(53)ら3氏を破った。
全国市長会などによると、市長当選時の年齢でこれまで最も若かった27歳を更新。現職首長としても最年少となる。市長当選時の最年少は、1994年に東京都武蔵村山市長に当選した志々田浩太郎氏の27歳だった。現職で最も若い首長は大阪府泉南市長の山本優真氏(32)。
高島氏は大阪府箕面市出身。灘中、灘高時代の生徒会活動がきっかけで芦屋市と関わるようになり、市政になどの興味を持ったという。その後、東大を経て米ハーバード大を卒業。2022年に「芦屋を世界一のまちにしたい」と出馬表明し、18歳までの医療費無償化や生徒の特性に応じた教育の必要性などを訴え、市民との対話集会を重ねて支持を広げた。
一夜明けた24日、自身のインスタグラムとツイッターを更新。「一夜明けて、今朝はJR芦屋駅にて感謝の駅立ち。たくさんの方から祝福と激励のお言葉をいただき、身の引き締まる思いと、『これからやるぞ!』というワクワクした気持ちです。改めて19,779もの票を賜り、当選させていただいたこと、心から感謝申し上げます。ありがとうございました」と感謝の言葉をつづった。
追記2: 4月25日にはこんな記事も。
立岩陽一郎氏、史上最年少市長へ「ハーバード、たいしたことない」もゼミ内容に「この人すごい」
デイリースポーツ によるストーリー • 2 時間前
ジャーナリストの立岩陽一郎氏が25日、フジテレビ系「めざまし8」で、26歳で史上最年少市長となった芦屋市の高島崚輔市長について、ハーバード大卒ということに「それを持ち上げる必要はない」と言い切るも、高島市長がボストン市長から指導を受けたことを知り「この人はすごい」と驚きの声を上げた。
この日は高島市長がリモートで生出演。灘中、灘高、東大、ハーバード大という超エリートの学歴を持ち、史上最年少の26歳で市長となったことで話題に。高島市長は「私は実績というより、ただただ期待を寄せて頂いた。その期待に答えられるように精いっぱい努力したい」と意欲を語った。
高島市長への質問コーナーとなり、立岩氏が「失礼な言い方ですけど、ハーバードって日本は妙に持ち上げるんだけど、たいしたことない。ワンオブ大学ですから。ハーバード卒は持ち上げる必要はない」とキッパリ。
だが「でもアメリカを知っている。アメリカは地方自治の国。特にボストン市長は住民対話を重視していて、延々住民と対話をする。そんな市長は日本にはいない。そういうことをやってほしいし期待している」と高島市長に呼びかけ。さらに「芦屋市民が納得する税金も市長は作ることができる。住民自治のための税金を制度として作って、住民サービスができるので、ぜひ芦屋から始めてほしい」とも訴えた。
これに高島市長は「実は大学のゼミは、ボストン市長に教わっていた」と言いだし、立岩氏は仰天。そして「この人、すごい」と期待値がグンとアップ。高島市長は「直接薫陶を受けたので、対話を改めて大事にしたいし、若いというのはフットワーク軽く走り回れるので頑張りたい」と立岩氏の言葉にも耳を傾け、意欲をみなぎらせていた。
2023-04-20 15:38 |
カテゴリ:未分類
以下は開業医さんから小生に寄せられた、実に実に深刻な医療の現状報告です。
文京区でも散歩していると、ビルをレンタルしている個人医院がコロナ禍を境にして、つぶれているところや長く休診中のところがあるように見受けられる。医師が過労でくたばってしまっているのではないだろうか。
:::::
5歳の娘が先日、「医師になりたい」と将来の夢として幼稚園で書いていたようですが、もう医師もブルーワーカー以下に成り下がってしまい、医師の時代ではないので、やりたいことをさせて、しっかりと自分で税金が払える子になってもらいたいです。
医学部の偏差値はまだとてつもなく高いようですが、現状はそれにみあった労働条件、給料ではないと思います。国家と患者さんの奴隷として働き、勤務医も開業医も過労死レベルで勤務をさせられているのが現状です。
医師の働き方改革は果たしてうまくいくのでしょうか。主治医が無料で夜間かけつけるシステムは確かに異常ですが、この医師の自己犠牲のもと安い医療費でここまで来ていました。今後相当医療費をあげないと、夜間対応できる医師がいなくなり、夜間救急外来がつぶれて死人が増えるような気がしてなりません。それも厚労省の考えなのでしょうか。
しかし勤務医は働き方改革で守られますが、開業医は朝2時までレセプト業務をやったり夜間往診にいったりしても、すべて自業自得なので大変つらいところがあります。
経営者には労災などありませんので、自分の身は自分で守るしかありません。働きすぎないようにしたいですが、この安い医療費ではたくさん患者さんをみないと消費税、固定資産税、急騰する電気代、人件費、高額な医療器材が払えないのも事実です。
私もすっかり経営者になりました。(笑)今は薬剤師、薬局経営が一番楽でたなぼた式に儲かると思います。医師の診察代よりもシップ1袋処方してもらうほうが高いのですから。おかしな時代になりました。
:::::::
(森敏)
追記: この記事を書いた2日後のきょう【4月22日】の朝日新聞にこんな記事が載った。4月17日にすでにネットでは掲載されていたものらしい。このままだと勤務医の過労死が増えるだろう。日本は医療崩壊の深刻な事態に追い込まれている。大学病院では若い医師たちが速足で廊下を走っている姿を見ることがある。このままでは医師の未来は決して明るくない。
大学病院の医師3割、残業960時間超の見込み 研究の時間不足
2024年度から始まる医師の働き方改革を前に、全国医学部長病院長会議は18日、全国の81大学病院の医師の勤務実態に関する調査結果を公表した。医師の3割に「過労死ライン」を超える時間外労働が見込まれることが判明。同会議は労働時間を短縮するための待遇改善や人材確保、業務の移管・削減が必要だと訴えている。
文部科学省の委託事業として昨年、全国の81大学病院にアンケートを行った。
医師の働き方改革では、医師の休日・時間外労働は原則年960時間まで、地域医療に貢献する病院などは特例として年1860時間までとする残業規制が24年度から始まる。
アンケートでは、各大学病院に勤務実態の把握状況や、そのための対策などを聞いた。その結果、大学病院に勤務する医師の約3割にあたる最大約1万5千人について、24年度の時間外労働が年960時間を上回る見込みとなった。過労死ラインとされる「月80時間」を超える水準で、すべての大学病院が特例の適用を求める申請を予定しているという。
医師の多くは、大学病院以外でも週数日勤務するなどして地域医療を担っている。一方、労働時間の実態把握は十分ではなく、長時間勤務が常態化していた。医師の睡眠時間が減ることなどで、医療事故が増える懸念もある。
また、労働時間の短縮が教育・研究の質の低下や成果の減少などにつながる懸念も示された。大学病院の医師981人への調査では、研究の中心となる「助教」の医師の15%が、研究に割く時間が週0時間、約半数が1~5時間程度にとどまっていた。少ない人数で当直を回すため、診療の時間が多くなる一方、教育・研究にあてる時間が不足する状況になっている。
同会議は、診療や研究をサポ…
文京区でも散歩していると、ビルをレンタルしている個人医院がコロナ禍を境にして、つぶれているところや長く休診中のところがあるように見受けられる。医師が過労でくたばってしまっているのではないだろうか。
:::::
5歳の娘が先日、「医師になりたい」と将来の夢として幼稚園で書いていたようですが、もう医師もブルーワーカー以下に成り下がってしまい、医師の時代ではないので、やりたいことをさせて、しっかりと自分で税金が払える子になってもらいたいです。
医学部の偏差値はまだとてつもなく高いようですが、現状はそれにみあった労働条件、給料ではないと思います。国家と患者さんの奴隷として働き、勤務医も開業医も過労死レベルで勤務をさせられているのが現状です。
医師の働き方改革は果たしてうまくいくのでしょうか。主治医が無料で夜間かけつけるシステムは確かに異常ですが、この医師の自己犠牲のもと安い医療費でここまで来ていました。今後相当医療費をあげないと、夜間対応できる医師がいなくなり、夜間救急外来がつぶれて死人が増えるような気がしてなりません。それも厚労省の考えなのでしょうか。
しかし勤務医は働き方改革で守られますが、開業医は朝2時までレセプト業務をやったり夜間往診にいったりしても、すべて自業自得なので大変つらいところがあります。
経営者には労災などありませんので、自分の身は自分で守るしかありません。働きすぎないようにしたいですが、この安い医療費ではたくさん患者さんをみないと消費税、固定資産税、急騰する電気代、人件費、高額な医療器材が払えないのも事実です。
私もすっかり経営者になりました。(笑)今は薬剤師、薬局経営が一番楽でたなぼた式に儲かると思います。医師の診察代よりもシップ1袋処方してもらうほうが高いのですから。おかしな時代になりました。
:::::::
(森敏)
追記: この記事を書いた2日後のきょう【4月22日】の朝日新聞にこんな記事が載った。4月17日にすでにネットでは掲載されていたものらしい。このままだと勤務医の過労死が増えるだろう。日本は医療崩壊の深刻な事態に追い込まれている。大学病院では若い医師たちが速足で廊下を走っている姿を見ることがある。このままでは医師の未来は決して明るくない。
大学病院の医師3割、残業960時間超の見込み 研究の時間不足
2024年度から始まる医師の働き方改革を前に、全国医学部長病院長会議は18日、全国の81大学病院の医師の勤務実態に関する調査結果を公表した。医師の3割に「過労死ライン」を超える時間外労働が見込まれることが判明。同会議は労働時間を短縮するための待遇改善や人材確保、業務の移管・削減が必要だと訴えている。
文部科学省の委託事業として昨年、全国の81大学病院にアンケートを行った。
医師の働き方改革では、医師の休日・時間外労働は原則年960時間まで、地域医療に貢献する病院などは特例として年1860時間までとする残業規制が24年度から始まる。
アンケートでは、各大学病院に勤務実態の把握状況や、そのための対策などを聞いた。その結果、大学病院に勤務する医師の約3割にあたる最大約1万5千人について、24年度の時間外労働が年960時間を上回る見込みとなった。過労死ラインとされる「月80時間」を超える水準で、すべての大学病院が特例の適用を求める申請を予定しているという。
医師の多くは、大学病院以外でも週数日勤務するなどして地域医療を担っている。一方、労働時間の実態把握は十分ではなく、長時間勤務が常態化していた。医師の睡眠時間が減ることなどで、医療事故が増える懸念もある。
また、労働時間の短縮が教育・研究の質の低下や成果の減少などにつながる懸念も示された。大学病院の医師981人への調査では、研究の中心となる「助教」の医師の15%が、研究に割く時間が週0時間、約半数が1~5時間程度にとどまっていた。少ない人数で当直を回すため、診療の時間が多くなる一方、教育・研究にあてる時間が不足する状況になっている。
同会議は、診療や研究をサポ…
2023-03-16 15:23 |
カテゴリ:未分類
このブログで、これまで何回かイチゴの帯化や帯化奇形植物について紹介してきた。このブログのキーワ-ド検索コーナーで「帯化」と入れていただくと10個以上の記事が出てきます。
例えば直近では、
• 2023/02/03 : 帯化とちおとめ
今回思い切って、生産農協の担当者に、この帯化イチゴの形成に関して、電話で話を聞いてみた。
イチゴのハウス栽培の現場は何度も見てきたが、ハウス栽培にもっていくまでに半年かけて苗を野外で育てる苦労の現場は見たことがなかった。
そこで「とちおとめ」の生産を仕切っていると思われる「JAはが野」をネットで検索すると、苗を育てる現場から温室栽培に至る全工程のそれぞれが非常にわかりやすく写真で紹介されていた。
そこで、JAはが野の営農部に直接電話してみた。専門の人(よしたけさん)が出てきたので、帯化奇形イチゴについて、その発生の詳細を聞いてみた。以下の話が聞けた。
「奇形イチゴ(乱形果と呼んでいるらしい)は、おもに主茎に出る。栽培条件では、栄養が効きすぎる(いき過ぎる?と聞こえた)ときに発生しやすい。全株の初期のころは1%-数%ぐらいも発生する。
これをそのままにしておくと栄養が全部乱形果に取られるので他の茎からのイチゴの成長が悪くなるので、乱形果は必ず摘み取る。
大型の帯化奇形が出るイチゴのランナーを特別に育てるようなことはしていない。あくまで帯化イチゴは偶然の変異の産物である。それの発生率を減らす工夫はしている。
この乱形果を集めて、パックして、個数ではなく重さでそろえて出荷している。店が値段をつけるので一概にいえないが値段は普通の正常果よりも、20-30%安いのではないだろうか。
農薬は「対温室コナジラミ剤」と「防カビ剤」を混合して年4回散布している。イチゴ果実の抜き打ち検査がたびたびあり、これまで農薬の基準値をオーバーしたことは一度もない。
今回台湾で摘発された日本から輸出したイチゴは他社の者であり、「JAはが野」は台湾に輸出はしていない。」
とのことであった。
今年も、大型の帯化イチゴの「あまおう」が九州から出荷されて文京区の店頭に並んでいた。出だしのころは、相変わらず1パック900円程度の高価なものであった。しかしその後、「あまおう」の帯化イチゴはすぐなくなり、「あまおう」は急激に値段が下がり、600円程度になった。関東勢や静岡勢がどんどんのしてきたので、値段を下げざるを得なくなってきたようだ。それでも「あまおう」は今でも一番値段が高い。
栽培現場では、帯化奇形イチゴはいくらでも大きくできるが、それを大きくすると、他の茎への栄養の分配が悪くなるので、一株全体のイチゴの成長が抑えられるのでコスト的にはマイナスになる。だから、帯化イチゴは摘果するとのこと。数年前の手のひら大の「あまおう」は、ワンパック1000円以上したが、そのころは非常に珍しかったので、生産コストに見合った高値で儲けが出たのだろう。大きくて食べ出があったのだ。
読者にはWINEPブログの
• 2014/09/20 : 巨大イチゴと巨大タンポポは同じ機作の変異であると思われる
をぜひ再読をお願いします。
(森敏)