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WINEPブログ内で「 値 」を含む記事

(5件づつ表示されます)

2019-08-23 20:58 | カテゴリ:未分類

     以下の図1は左と右の靴が異なる中敷きである。いずれも表側である。
     以下の図2は図1のままのオートラジオグラフである。
 
     以下の表1は中敷き全体の総放射能値を示している。いつも示している ベクレル(:Bq) / kg乾物重 という単位ではないことにご注意いただきたい。靴の中敷きは生き物ではないので、重さ当たりの放射能を示してもあまり意味がないだろう。総量でどれだけ放射能を浴びているかが問題である。

     表面汚染の指標であるガイガーカウンターでの表面の放射能は一番濃いところで
左が4500cpm/平方センチメートル、
右が900cpm/平方センチメートル
であった。
 
   
 

 
  
 スライド1
図1.二種類の靴の中敷き。共に左足の表側。
 
 

 
スライド2 
図2.左が右の5倍ぐらい強烈に汚染している。

 
 
 表1 総放射能値
nakajiki2.jpg

   

(森敏)
2019-07-04 22:02 | カテゴリ:未分類
 
   2017年春に浪江町のほとんど人が通っていないと思われる林道で、落ち葉層の中に、約15センチの高さのワレモコウの幼物群落があった。空間線量は毎時20マイクロシーベルトであった。

  主根が途中でちぎれたが、根ごと容易に引き抜けた (図1)。根にはいくらふるっても腐葉土がついているので桁違いの放射能値であるが (表1)、地上部では中央の新葉の部分が強く感光していることがわかる(図2、図3)。
       
  この場所は今年(2019年)の6月初旬に訪れたのだが、同じくワレモコウの幼植物群落がみられた。空間線量は毎時17マイクロシーベルトであった。


 
スライド1 
 図1 根つきのワレモコウの幼殖物
  
   
 


スライド3 
 
図2.ワレモコウ幼植物のオートラジオグラフ。地上部中央の新葉が濃い。


 
スライド2 
図3.図2のネガテイブ画像 
 
     

 表1.ワレモコウの放射能。葉を新芽、新葉、旧葉などと分別すべきであったが、今回は一括して葉(地上部)と根(地下部)とした。根には腐葉土がついている。

スライド4 
 *放射能は2017年10月の測定値
 
 
 


 
2019-05-28 15:32 | カテゴリ:未分類

昨年秋、道端にアザミが1本孤独に咲いていた(図1)。
   
図2、図3はその放射線像である。

図1、図2から明らかなように、表1の葉は、下位の葉が一部が外部汚染しているので、高い値になっている。




  スライド2 
 
 図1.アザミ
スライド3 


図2.図1のアザミのオートラジオグラフ
 
 
スライド1  
 図3.図2のネガテイブ画像
   
  
 
表1.アザミの放射能
 
アザミの放射能ppt
2019-03-07 07:45 | カテゴリ:未分類

ヨモギに似た植物は幾種類もあるので、同定がむつかしいのだが、以下の植物は葉の特徴から一応ヒメムカシヨモギと同定した(図1)。2016年の秋に抽苔して多数の花をつけていた(図2)。これをオートラジオグラフに撮ると、全部ではないが結構濃くうつる花器があることがわかる(図3、図4)。このように花器が濃くうつるものは不稔ではなく、種子がきちんと充実したものである。分析すると花器が結構放射能が高いことがわかる(表1は花器全体の平均値)。確実に放射能は生殖器に移行して次世代に取り込まれているのである。
      
  こういう写真(図3、図4)を展示場や学界で見せると、根はどうなっているのか? という質問をよく受ける。いつも述べているように、根は、土がついていて、それを完全に洗い落とすのが至難のわざなので、それを撮像すればいつもむちゃくちゃに強く感光する(つまり、根自身の放射能を正確に測ることは困難である(根にこびりついた土の放射能の寄与が大きすぎる :アーテイファクト)。その上に実際上根付きで植物を土から掘り起こす作業は、いくら丁寧にやっても必然的に土ぼこりを巻き起こすので、地上部も土で汚染しかねない。だから、あえて根元から下は現場で切り落としてサンプリングしている場合が多いのである。これまでもいくつかそういう根付きの放射線像を示してきたが、根の強い放射能のイメージがあったほうが見るほうには驚きがあるという意見もあるので、最近は幼植物は、できる限り根付きでサンプリングしている。





ヒトツバヨモギ 
 
 図1.ヒメムカシヨモギ



 
 

ヒトツバヨモギ (2) 
 
図2.図1のオートラジオグラフ。左と右下の濃い点は外部被ばくである。たぶん土埃と思われる。 花器の内部被ばくが顕著である。左の株は右の株と近接した10センチ離れたところの株である。根が張っている土壌の部位によって、放射能汚染の度合いが極端に異なるためである。
 


ヒトツバヨモギ(ネガ) 
図3. 図2のネガテイブ画像
 
 
 
表1.ヒメムカシヨモギの部位別放射能(図1の右側の株について)

  ヒメムカシヨモギの放射能1
 
 
 
  
  

(森敏)
2018-10-26 06:23 | カテゴリ:未分類
 

 前回のブログでは、過去の2011年から2017年までの、ジョロウグモの放射能を紹介した。
    
  その時は、直近の10月に2回福島の浪江町と双葉町で採取した27匹のジョロウグモと偶然見つけた1匹のコガネグモを、まだ測定中であったので、今回はその測定結果を紹介する。
     
  今回は福島調査の直前に襲った台風21号と24号のためか、クモの巣が破れて例年よりもクモは激減していた。
じょろうぐもjpeg 
1匹ずつU8カップに捕獲したジョロウグモ
       
  上図のようにGe半導体測定容器U8カップに1匹ずつ採取してきた(1匹ずつでないと必ずジョロウグモでは共食いの激しいあら争いが起こる!)ものを、大学で直ちにNaIでの測定用カップに1匹ずつ入れなおして、NaI法で測定した。一匹ずつGe半導体法で測定するには、とても時間がかかるからである。
     
  したがって今年のデータは乾物重当たりの放射能値ではなく、生体重当たりの放射能値になっている。例年と比較するにはおよそ、この2-3倍を掛けるとよいはずである。
     
  ほとんどのクモは雌クモで腹がパンパンで出産まじかであった。雄クモが4匹ばかり取れたのだが、これらは雌クモの20分の一ぐらいと非常に小さくて、個体あたりの総放射能が少ないのですべて検出限界値以下であったので下図からは省いている(あらためてGe法で測る予定である)。
      
  除染を全くしていない空間線量が現在も非常に高いところ(浪江町3-5μSv/h、双葉町13-15、16-19、14μSv/h) でのクモのサンプルであるので、ジョロウグモもコガネクモも内部被ばくはいまだに強烈に高いことがわかる。
 
    
      
高い空間線量を示す放射能汚染地区では、現在では主として土壌の有機物層が放射性セシウム汚染しており、これらの可溶性放射能はバクテリア、カビ、などの栄養源となって濃縮しており、クモはこれらのカビ、バクテリア、その他の地虫を食べている。そのため、いまだに内部放射能被ばくが下がらないと思われる。





 

 
 
スライド2 
 
(森敏)
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