- 2023/09/12 : 外相をころころ変えるな
- 2023/06/26 : 狂犬プーチンへの決定的打撃
- 2023/06/01 : プーチンが最も恐れる「ロシア内乱:クーデター」に向かうか?
- 2023/05/25 : チャットが予想する「プーチン政権崩壊」のシナリオ
- 2023/05/09 : 「脳内エコー・チェンバー化」とは
WINEPブログ
「飯舘村のカエルの放射能汚染」
WINEPブログ内で「 政治 」を含む記事
(5件づつ表示されます)
2023-09-12 20:11 |
カテゴリ:未分類
私見ですが、ウクライナ戦争の渦中で、数々の国際会議の場でせっかく顔が世界に知れわたったのが林芳正外相です。
林外相は一昨日(9月9日に、ウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談したばかりです。
岸田内閣改造でこの林氏を新しく外交がど素人の上川陽子さんに変えるのは適切ではないと思います。
こんなことでは日本は本気で外交していないと思われるでしょう。
ふてぶてしい面構えのロシアのラブロフ外相は、過去19年にわたって現在も外相を務めています。
こんなにコロコロ外相が変わっては日本外交が舐められるのは必定でしょう。
実に情けない。
内閣が変わっても(有能な)外相はころころ変えるなと言いたい。
(森敏)
追記1:産経新聞によれば、本日午後の記者会見では、林を上川に変えたのは以下の理由らしい。
自分自身が首脳外交をやるので、目立つ林に退いてもらって、上川は飾り物外相にするということだろう。
首相会見 外相交代の理由聞かれ「林氏は有能だが…」
岸田文雄首相は13日、同日に行った内閣改造で林芳正前外相を続投させず、後任に上川陽子元法相を起用した理由について「従来の林大臣も大変有能な大臣だったが、党内における有能な人材にもそれぞれの力を発揮してもらう。こうした態勢を組むことも、より外交を前進させていくうえで意味があると考えている」と述べた。
一方、自身が外交を主導したい考えもにじませた。安倍晋三内閣で4年7カ月の外相経験を持つ首相は「私も長く外相を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した。首脳外交において大きな役割を果たしていきたい」と強調した。
追記2: 14日の産経新聞によれば
林芳正外相は13日午前、外務省で記者団の取材に応じ、「今日で外相を退任することになった。令和3年秋に就任して以来、歴史の転換期とも言っていいような時期だったが、あっという間に駆け抜けたという印象だ」と述べた。
林氏は、昨年2月から続くロシアによるウクライナ侵略や先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)のほか、関係改善が進んだ日韓関係に言及し、「世界の分断から協調へ、日々努力をしてきた」と振り返った。
後任の上川陽子氏については「外交一日一日、待ったなしだ。しっかりとバトンを引き継ぎ、外交に滞りがないように後押ししたい」と語った。
追記3:こんな考察もなされている。林外相の更迭は失敗人事と言えるのではないか。
以下は日刊スポーツ新聞社 によるストーリー
第2次岸田再改造内閣は13日、正式に発足した。
今回の内閣改造をめぐっては、外相の留任が確実視されていた林芳正氏が退任し、同じ岸田派の上川陽子氏に交代。この人事は、今回の内閣改造「最大のミステリー」と臆測を呼んでいる。 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、林氏を岸田派の後継者として早く育てたい首相が、閥務(派閥内の業務)に専念させるためにあえて閣僚から外したのではないかと分析した。内向きな理由にも見える外相交代劇の背景について、角谷氏に話を聞いた。
◆ ◆ ◆
林氏は対中関係でも重要な役割を担っていただけに、交代には外務省もびっくりしただろう。一方、現在岸田派は総裁派閥にもかかわらず「ポスト岸田」が見当たらない。2世議員で性格も穏やかだが、気が利くタイプではないというのが、周囲の林氏評。参院から前回の衆院選でくら替えしたばかりだが衆院初当選直後に外相となり、衆院議員としての派閥での振る舞い方もほとんど知らない。岸田政権もいつまで続くか分からず、今後も「宏池会時代」を続けるには林氏を育てるしかないと、首相は考えたのではないか。「林派」に向けた第1歩だろう。 後継者がおらず、混乱している安倍派を目の当たりにした影響も大きいはずだ。派閥の体制がしっかりしているかどうかは、首相が最も重視する来年の自民党総裁選再選戦略そのものに関わってくる。首相は、急ごしらえでも派閥の「顔」を育てる必要性に、駆られたのではないかと思う。
追記4: 上川陽子さんは「女性ならでは::::」と外相就任時の発言をしていた。
外務大臣に女性も男性もないだろう。
まず最初に国際情勢として ウクライナ を語らなくてどうする。
顔が国内に向いていているんだ。 先が思いやられる。
英語が喋れるだけが能じゃない。
急速に勉強して外交力をつけてほしい。
追記5:テレビを見ていて、国連での日米外相会議に出席しているブリンケン国務長官の上川外相に対する柔和だが不安げの目つきが印象的だった。明らかに値踏みされている。
予想通りというか、上川外相は「女性問題」を筆頭に切り出しているようだ。外交で優先順位を女性問題にしたがっているようだ..しかし、世界でもまれにみる男尊女卑の日本が、外交で女性問題を主張しても全然受けないだろう。ちょっとピントがずれている。大丈夫か?
「::::::::
上川陽子外相は18日夜(日本時間19日午前)、米ニューヨークでブリンケン米国務長官と会談した。両氏の対面での会談は初めて。覇権主義的行動を強める中国を念頭に、台湾海峡の平和と安定の維持や、東・南シナ海での国際法順守の重要性を再確認した。ロシアによるウクライナ侵略や、北朝鮮による核・ミサイル開発や拉致問題への対応でも緊密に連携することで一致した。
会談で上川氏は「女性や平和、安全保障の分野での協力を密にしていきたい」と述べた。ブリンケン氏は「共にやるべき仕事が多くある。日米間のパートナーシップがかつてないほど強固で重要であるという事実を反映したものだ」と強調した。」
両氏は、日米同盟の抑止力・対処力のさらなる強化に向けた具体的な協力の深化に関する議論を継続することで一致。米国の「核の傘」を同盟国に広げる拡大抑止の強化に向け、さまざまなレベルで緊密に協議することも確認した。
林外相は一昨日(9月9日に、ウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談したばかりです。
岸田内閣改造でこの林氏を新しく外交がど素人の上川陽子さんに変えるのは適切ではないと思います。
こんなことでは日本は本気で外交していないと思われるでしょう。
ふてぶてしい面構えのロシアのラブロフ外相は、過去19年にわたって現在も外相を務めています。
こんなにコロコロ外相が変わっては日本外交が舐められるのは必定でしょう。
実に情けない。
内閣が変わっても(有能な)外相はころころ変えるなと言いたい。
(森敏)
追記1:産経新聞によれば、本日午後の記者会見では、林を上川に変えたのは以下の理由らしい。
自分自身が首脳外交をやるので、目立つ林に退いてもらって、上川は飾り物外相にするということだろう。
首相会見 外相交代の理由聞かれ「林氏は有能だが…」
岸田文雄首相は13日、同日に行った内閣改造で林芳正前外相を続投させず、後任に上川陽子元法相を起用した理由について「従来の林大臣も大変有能な大臣だったが、党内における有能な人材にもそれぞれの力を発揮してもらう。こうした態勢を組むことも、より外交を前進させていくうえで意味があると考えている」と述べた。
一方、自身が外交を主導したい考えもにじませた。安倍晋三内閣で4年7カ月の外相経験を持つ首相は「私も長く外相を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した。首脳外交において大きな役割を果たしていきたい」と強調した。
追記2: 14日の産経新聞によれば
林芳正外相は13日午前、外務省で記者団の取材に応じ、「今日で外相を退任することになった。令和3年秋に就任して以来、歴史の転換期とも言っていいような時期だったが、あっという間に駆け抜けたという印象だ」と述べた。
林氏は、昨年2月から続くロシアによるウクライナ侵略や先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)のほか、関係改善が進んだ日韓関係に言及し、「世界の分断から協調へ、日々努力をしてきた」と振り返った。
後任の上川陽子氏については「外交一日一日、待ったなしだ。しっかりとバトンを引き継ぎ、外交に滞りがないように後押ししたい」と語った。
追記3:こんな考察もなされている。林外相の更迭は失敗人事と言えるのではないか。
以下は日刊スポーツ新聞社 によるストーリー
第2次岸田再改造内閣は13日、正式に発足した。
今回の内閣改造をめぐっては、外相の留任が確実視されていた林芳正氏が退任し、同じ岸田派の上川陽子氏に交代。この人事は、今回の内閣改造「最大のミステリー」と臆測を呼んでいる。 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、林氏を岸田派の後継者として早く育てたい首相が、閥務(派閥内の業務)に専念させるためにあえて閣僚から外したのではないかと分析した。内向きな理由にも見える外相交代劇の背景について、角谷氏に話を聞いた。
◆ ◆ ◆
林氏は対中関係でも重要な役割を担っていただけに、交代には外務省もびっくりしただろう。一方、現在岸田派は総裁派閥にもかかわらず「ポスト岸田」が見当たらない。2世議員で性格も穏やかだが、気が利くタイプではないというのが、周囲の林氏評。参院から前回の衆院選でくら替えしたばかりだが衆院初当選直後に外相となり、衆院議員としての派閥での振る舞い方もほとんど知らない。岸田政権もいつまで続くか分からず、今後も「宏池会時代」を続けるには林氏を育てるしかないと、首相は考えたのではないか。「林派」に向けた第1歩だろう。 後継者がおらず、混乱している安倍派を目の当たりにした影響も大きいはずだ。派閥の体制がしっかりしているかどうかは、首相が最も重視する来年の自民党総裁選再選戦略そのものに関わってくる。首相は、急ごしらえでも派閥の「顔」を育てる必要性に、駆られたのではないかと思う。
追記4: 上川陽子さんは「女性ならでは::::」と外相就任時の発言をしていた。
外務大臣に女性も男性もないだろう。
まず最初に国際情勢として ウクライナ を語らなくてどうする。
顔が国内に向いていているんだ。 先が思いやられる。
英語が喋れるだけが能じゃない。
急速に勉強して外交力をつけてほしい。
追記5:テレビを見ていて、国連での日米外相会議に出席しているブリンケン国務長官の上川外相に対する柔和だが不安げの目つきが印象的だった。明らかに値踏みされている。
予想通りというか、上川外相は「女性問題」を筆頭に切り出しているようだ。外交で優先順位を女性問題にしたがっているようだ..しかし、世界でもまれにみる男尊女卑の日本が、外交で女性問題を主張しても全然受けないだろう。ちょっとピントがずれている。大丈夫か?
「::::::::
上川陽子外相は18日夜(日本時間19日午前)、米ニューヨークでブリンケン米国務長官と会談した。両氏の対面での会談は初めて。覇権主義的行動を強める中国を念頭に、台湾海峡の平和と安定の維持や、東・南シナ海での国際法順守の重要性を再確認した。ロシアによるウクライナ侵略や、北朝鮮による核・ミサイル開発や拉致問題への対応でも緊密に連携することで一致した。
会談で上川氏は「女性や平和、安全保障の分野での協力を密にしていきたい」と述べた。ブリンケン氏は「共にやるべき仕事が多くある。日米間のパートナーシップがかつてないほど強固で重要であるという事実を反映したものだ」と強調した。」
両氏は、日米同盟の抑止力・対処力のさらなる強化に向けた具体的な協力の深化に関する議論を継続することで一致。米国の「核の傘」を同盟国に広げる拡大抑止の強化に向け、さまざまなレベルで緊密に協議することも確認した。
2023-06-26 15:11 |
カテゴリ:未分類
「国防省は国民と大統領をだましている。特別軍事作戦は全く異なる理由で開始された」
ショイグ国防相や「オリガルヒ」と呼ばれる新興財閥が「自分たちの利益のために戦争を始めた」
と、世界に向けて発信してプリゴージンは200キロ先の首都モスクワに向けてに進軍した。
そこで、ついに、このこれまで全幅の信頼を置いていたプーチンの元料理人であったプリゴージンに対して、狂犬プーチンの堪忍袋の緒が切れた。
プーチンはロシア国民に向けて、実に憎々しい表情で「裏切者!」とわめいたが、結局ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介で、プリゴージンを逮捕・殺害できずに、ベラルーシに追放する羽目になった。
この間の反乱劇はわずか24時間で収束した(かにみえる)。
日本の戦前の2・26事件は、1936年(昭和11年)2月26日から2月29日にかけて発生した陸軍皇道派の青年将校によるクーデター未遂事件で、事件発生後、約72時間で収束した。
その事件の後、日本では軍部が政治の実権を握り、日本は混迷の世界大戦に突入していく。
ロシアでも、プリゴージンの影響を受けたプーチンを取り巻く親兵隊将校たちが、一斉蜂起して、プーチン政権がクーデターで倒されるという、ウクライナ戦争の渦中においてこそロシア内政の乱世が待ち受けているのではないか。
(森敏)
追記:
ロシアでは1917年に民主的な臨時政府を転覆させた「ボリシェビキ革命」の転機となったコルニロフ将軍の反乱や、ソ連崩壊の序曲となった1991年の左翼強硬派の軍事クーデターなど、軍事反乱が体制崩壊の引き金になってきた。
という以下の指摘もある。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/258898
2023-06-01 16:18 |
カテゴリ:未分類
ついにロシア人の義勇軍が立ち上がった。「自由ロシア軍」と「ロシア義勇軍」である。まだ合わせて一千人規模らしいが、続々と志願兵が集まってきているということである。
ゼレンスキー大統領は5月29日の会見で「反転攻勢の決定が下された」と宣言した。
以下、5月28日『サンデーステーション』 2023/05/28 23:30時事の記事を勝手に再編集整理して転載した。
-- - - - - - - - -
(ロシア ショイグ国防相)「5月22日、ウクライナの民族主義者の部隊がベルゴロドの国境検問所付近でロシア領土に侵入した。(対テロ作戦で)70人以上のウクライナのテロリストを殲滅した」場所はウクライナと国境を接するロシアのベルゴロド州。
::::::
(自由ロシア軍団 司令官)「クレムリンの独裁を終わらせる時が来た」
24日には、戦利品とされる装甲車の前で幹部らが合同の会見を行いました。
::::
(ロシア義勇軍団 司令官)「これはロシアのカラシニコフ銃。戦利品の一つだ。ロシア義勇軍団には2人の軽傷者を除いて死傷者はいない。我々の活動は継続中で、第一段階は成功した」
:::::
Q:今なぜ、越境攻撃を行うのか?
(自由ロシア軍団 政治部門代表 アレクセイ・バラノフスキー氏)「一部の地域では、ウクライナの反転攻勢はすでに始まっています。地面も乾いてタイミングが良かった。我々の目的は、ロシア軍の一部を撤退させ、防衛体制を弱体化させることです」
::::
ロシア領土内で攻撃するのは、今回が初めてだという自由ロシア軍団。ウクライナ軍の関与については…
::::::::
(バラノフスキー氏)「ウクライナ領土にいるときは、ウクライナ軍の管理下にあるので、私たちはウクライナ軍の指示に従って動いています。ロシア領土に戻ったときは、自由ロシア軍団の司令官の指示に従うので、ウクライナ軍は全く関与していません」
:::::
Q. ベルゴロド州の攻撃にウクライナ軍は関与していないのですか?
(バラノフスキー氏)「関与していません。今回の攻撃は、私たちの部隊が独断で行いました」
::::
現在、ウクライナ政府と共に、占領下のパルチザン活動を支援するジェムチュゴフ氏はこう説明します。
(元パルチザン指導者 ジェムチュゴフ氏)「自由ロシア軍団は今、ウクライナ国内で独立した軍事組織です。ロシア軍の大規模な進軍を止めることができた現時点でロシアの義勇兵は前線にいる必要がなくなりました」
::::
Q:ウクライナ軍との連携については?
(ジェムチュゴフ氏)「彼らは戦地から撤退し、本来の目標達成に向けた活動を始めました。ウクライナの諜報機関と連携し、私たちは偵察情報を提供しています。ロシア国内で本格的な内戦を起こすのに必要なIT系の支援をしています」
::::
「自由ロシア軍団」では、2日間に渡る戦闘がSNSなどを通じ急速に広まったことで、:変化があるといいます。
(バラノフスキー氏)「ロシア国内から自由ロシア軍団やロシア義勇軍団への志願者が非常に多く集まっています。あまりにも志願者が多すぎて、選定作業が間に合っていません。中には組織に侵入しようとするロシアのスパイがまぎれているかもしれないので、全員きちんと調べないといけません」
::::
(ジェムチュゴフ氏)「ロシア国内で起きているすべての出来事はロシア国民によるものです。ウクライナ諜報機関はロシアのパルチザンと連絡を取り合い可能な範囲で支援している。」
Q:ロシアのパルチザンによる破壊工作や越境攻撃、ウクライナの反転攻勢にどう影響するのでしょうか。
:::::
(ジェムチュゴフ氏)「ロシアは自国内で行われる戦闘に準備しておらず、今前線にいる部隊をロシア領内に慌てて移動しています。ウクライナ国内の体制が弱体化し、ロシア軍の攻勢が弱まることが、ウクライナ軍にとって一番大きなメリットです。プーチン政権を弱体化させ、政権転覆につながると期待しています」
:::::
(バラノフスキー氏)「ベルゴロド州以外にも、今はブリャンスク州、クルスク州でも作戦の準備を進めています。ただ、これが最後ではありません。最終目標はモスクワです。ウクライナがクリミアを取り戻したら、プーチン政権は崩壊し始めると確信しています。その時、ロシアに戻ってプーチンを完全に潰さなければいけない。」
:::::
-- - - - - - - -
以下小生の意見です。
別の報道ではロシアのペシコフ報道官によれば、このノブゴロド紛争で、ロシア軍側から陸軍4200人と戦闘車両60台が投入された、という。
このように、「自由ロシア軍団」と「ロシア義勇軍団」が、ロシア国内への越境侵入を繰り返して攪乱工作を続けることは、必然的にロシア軍の勢力をそちらに振り向けなければならなくなり、ロシア軍の勢力をそがれることになるので、ロシア軍はウクライナ軍の1500Kmの広範囲にわたる国境の「反転攻勢」に兵力を集中できなくなる。
ましてや、先日は、モスクワ市内に向けて、ウクライナ側から二十数発の自爆型ドローンが撃ち込まれて、8発がモスクワに届いたということである。大統領府ばかりでなく、これまで官製報道下で、のうのうと生活してきたモスクワ住民も、初めて!心底驚いたとであろう。
小生の持論だが、ウクライナ戦争がやっとウクライナ住民側がやれっぱなしの「非対称の戦争」から、「対称」の戦争に転換し始めたわけである。
今後はプーチンが総動員令をかけて、ロシア軍隊に無理やり徴兵されたロシア人の若い戦士たちが、このバカげた「狂犬プーチン戦争」に対して、反乱を起こす時期が次第に近づいているのではないだろうか。
内乱によってしかプーチン政権は変わらないのではないか。
バイデン大統領もしばらくはこのウクライナのロシアに対する多様な「反転攻勢の動き」を、模様見せざるを得ないだろう。
(森敏)
ゼレンスキー大統領は5月29日の会見で「反転攻勢の決定が下された」と宣言した。
以下、5月28日『サンデーステーション』 2023/05/28 23:30時事の記事を勝手に再編集整理して転載した。
-- - - - - - - - -
(ロシア ショイグ国防相)「5月22日、ウクライナの民族主義者の部隊がベルゴロドの国境検問所付近でロシア領土に侵入した。(対テロ作戦で)70人以上のウクライナのテロリストを殲滅した」場所はウクライナと国境を接するロシアのベルゴロド州。
::::::
(自由ロシア軍団 司令官)「クレムリンの独裁を終わらせる時が来た」
24日には、戦利品とされる装甲車の前で幹部らが合同の会見を行いました。
::::
(ロシア義勇軍団 司令官)「これはロシアのカラシニコフ銃。戦利品の一つだ。ロシア義勇軍団には2人の軽傷者を除いて死傷者はいない。我々の活動は継続中で、第一段階は成功した」
:::::
Q:今なぜ、越境攻撃を行うのか?
(自由ロシア軍団 政治部門代表 アレクセイ・バラノフスキー氏)「一部の地域では、ウクライナの反転攻勢はすでに始まっています。地面も乾いてタイミングが良かった。我々の目的は、ロシア軍の一部を撤退させ、防衛体制を弱体化させることです」
::::
ロシア領土内で攻撃するのは、今回が初めてだという自由ロシア軍団。ウクライナ軍の関与については…
::::::::
(バラノフスキー氏)「ウクライナ領土にいるときは、ウクライナ軍の管理下にあるので、私たちはウクライナ軍の指示に従って動いています。ロシア領土に戻ったときは、自由ロシア軍団の司令官の指示に従うので、ウクライナ軍は全く関与していません」
:::::
Q. ベルゴロド州の攻撃にウクライナ軍は関与していないのですか?
(バラノフスキー氏)「関与していません。今回の攻撃は、私たちの部隊が独断で行いました」
::::
現在、ウクライナ政府と共に、占領下のパルチザン活動を支援するジェムチュゴフ氏はこう説明します。
(元パルチザン指導者 ジェムチュゴフ氏)「自由ロシア軍団は今、ウクライナ国内で独立した軍事組織です。ロシア軍の大規模な進軍を止めることができた現時点でロシアの義勇兵は前線にいる必要がなくなりました」
::::
Q:ウクライナ軍との連携については?
(ジェムチュゴフ氏)「彼らは戦地から撤退し、本来の目標達成に向けた活動を始めました。ウクライナの諜報機関と連携し、私たちは偵察情報を提供しています。ロシア国内で本格的な内戦を起こすのに必要なIT系の支援をしています」
::::
「自由ロシア軍団」では、2日間に渡る戦闘がSNSなどを通じ急速に広まったことで、:変化があるといいます。
(バラノフスキー氏)「ロシア国内から自由ロシア軍団やロシア義勇軍団への志願者が非常に多く集まっています。あまりにも志願者が多すぎて、選定作業が間に合っていません。中には組織に侵入しようとするロシアのスパイがまぎれているかもしれないので、全員きちんと調べないといけません」
::::
(ジェムチュゴフ氏)「ロシア国内で起きているすべての出来事はロシア国民によるものです。ウクライナ諜報機関はロシアのパルチザンと連絡を取り合い可能な範囲で支援している。」
Q:ロシアのパルチザンによる破壊工作や越境攻撃、ウクライナの反転攻勢にどう影響するのでしょうか。
:::::
(ジェムチュゴフ氏)「ロシアは自国内で行われる戦闘に準備しておらず、今前線にいる部隊をロシア領内に慌てて移動しています。ウクライナ国内の体制が弱体化し、ロシア軍の攻勢が弱まることが、ウクライナ軍にとって一番大きなメリットです。プーチン政権を弱体化させ、政権転覆につながると期待しています」
:::::
(バラノフスキー氏)「ベルゴロド州以外にも、今はブリャンスク州、クルスク州でも作戦の準備を進めています。ただ、これが最後ではありません。最終目標はモスクワです。ウクライナがクリミアを取り戻したら、プーチン政権は崩壊し始めると確信しています。その時、ロシアに戻ってプーチンを完全に潰さなければいけない。」
:::::
-- - - - - - - -
以下小生の意見です。
別の報道ではロシアのペシコフ報道官によれば、このノブゴロド紛争で、ロシア軍側から陸軍4200人と戦闘車両60台が投入された、という。
このように、「自由ロシア軍団」と「ロシア義勇軍団」が、ロシア国内への越境侵入を繰り返して攪乱工作を続けることは、必然的にロシア軍の勢力をそちらに振り向けなければならなくなり、ロシア軍の勢力をそがれることになるので、ロシア軍はウクライナ軍の1500Kmの広範囲にわたる国境の「反転攻勢」に兵力を集中できなくなる。
ましてや、先日は、モスクワ市内に向けて、ウクライナ側から二十数発の自爆型ドローンが撃ち込まれて、8発がモスクワに届いたということである。大統領府ばかりでなく、これまで官製報道下で、のうのうと生活してきたモスクワ住民も、初めて!心底驚いたとであろう。
小生の持論だが、ウクライナ戦争がやっとウクライナ住民側がやれっぱなしの「非対称の戦争」から、「対称」の戦争に転換し始めたわけである。
今後はプーチンが総動員令をかけて、ロシア軍隊に無理やり徴兵されたロシア人の若い戦士たちが、このバカげた「狂犬プーチン戦争」に対して、反乱を起こす時期が次第に近づいているのではないだろうか。
内乱によってしかプーチン政権は変わらないのではないか。
バイデン大統領もしばらくはこのウクライナのロシアに対する多様な「反転攻勢の動き」を、模様見せざるを得ないだろう。
(森敏)
2023-05-25 12:54 |
カテゴリ:未分類
以下はチャットBingが現時点で想像するプーチン政権崩壊のシナリオである。もちろんチャットBingは世界中の識者の意見を集約しているのだが、チャットが意見を持っているということではない。 少しは頭の整理になると思う。
(小生):プーーチン政権崩壊のシナリオを描いて見せてください。
(Bing):プーチン政権崩壊のシナリオ:
ロシアの経済が石油価格の低迷や西側諸国の制裁によって深刻な危機に陥る。
ロシア国内で反政府デモが拡大し、野党や市民社会の勢力が高まる。
プーチン大統領は強権的な手段でデモを鎮圧しようとするが、軍や警察の一部が反発し、政権に忠誠を誓わない。
プーチン大統領は自らの権力基盤を失い、国際的な孤立を深める。
プーチン大統領は辞任か死去かクーデターかのいずれかで政権から退く。
ロシアは混乱と分裂の時代に入り、新たな指導者や体制が出現するまでに時間がかかる。
プーチン大統領は自らの後継者を指名しようとするが、内部での対立や抵抗に遭う。
ロシアは権力闘争や地域分離主義や民族紛争などによって不安定化する。
ロシアは民主化や改革や連邦化などの新たな道を模索する。
(小生):プーチン大統領の後継者は誰だと思いますか?
(Bing):プーチン大統領の後継者は誰になるかは、まだ分かりません。しかし、ウェブ検索の結果によると、いくつかの候補者が挙げられています。
例えば、メドベージェフ前大統領は、プーチン氏の盟友であり、2008年から2012年まで大統領を務めた経験があります。プーチン氏はメドベージェフ氏の野心のなさを好んでいると言われています.。
また、パトルシェフ国家安全保障会議書記も、プーチン氏の後継者として有力視されています。パトルシェフ氏は、プーチン氏と同じく元KGB出身であり、ロシアの対外政策や安全保障において重要な役割を果たしています。
さらに、コヴァレフ大統領府第一次長官代行も、プーチン氏の可能性のある後継者として注目されています。コヴァレフ氏は36歳と若く、プーチン氏の健康問題や政治的危機に対応するために用意された「予備選手」と見られています。
Bingは最近まであまり政治的な未来予測について意見を述べたがらなかったのだが、ここ一か月で急速に「予測、や予想」に関しても返事が返ってくるようになってきた。今後の対話が楽しみではある。
(森敏)
(小生):プーーチン政権崩壊のシナリオを描いて見せてください。
(Bing):プーチン政権崩壊のシナリオ:
ロシアの経済が石油価格の低迷や西側諸国の制裁によって深刻な危機に陥る。
ロシア国内で反政府デモが拡大し、野党や市民社会の勢力が高まる。
プーチン大統領は強権的な手段でデモを鎮圧しようとするが、軍や警察の一部が反発し、政権に忠誠を誓わない。
プーチン大統領は自らの権力基盤を失い、国際的な孤立を深める。
プーチン大統領は辞任か死去かクーデターかのいずれかで政権から退く。
ロシアは混乱と分裂の時代に入り、新たな指導者や体制が出現するまでに時間がかかる。
プーチン大統領は自らの後継者を指名しようとするが、内部での対立や抵抗に遭う。
ロシアは権力闘争や地域分離主義や民族紛争などによって不安定化する。
ロシアは民主化や改革や連邦化などの新たな道を模索する。
(小生):プーチン大統領の後継者は誰だと思いますか?
(Bing):プーチン大統領の後継者は誰になるかは、まだ分かりません。しかし、ウェブ検索の結果によると、いくつかの候補者が挙げられています。
例えば、メドベージェフ前大統領は、プーチン氏の盟友であり、2008年から2012年まで大統領を務めた経験があります。プーチン氏はメドベージェフ氏の野心のなさを好んでいると言われています.。
また、パトルシェフ国家安全保障会議書記も、プーチン氏の後継者として有力視されています。パトルシェフ氏は、プーチン氏と同じく元KGB出身であり、ロシアの対外政策や安全保障において重要な役割を果たしています。
さらに、コヴァレフ大統領府第一次長官代行も、プーチン氏の可能性のある後継者として注目されています。コヴァレフ氏は36歳と若く、プーチン氏の健康問題や政治的危機に対応するために用意された「予備選手」と見られています。
Bingは最近まであまり政治的な未来予測について意見を述べたがらなかったのだが、ここ一か月で急速に「予測、や予想」に関しても返事が返ってくるようになってきた。今後の対話が楽しみではある。
(森敏)
2023-05-09 13:58 |
カテゴリ:未分類
「脳内エコー・チェンバー化」と日本特有の「空気」 宮台真司氏の抵抗
という見出しで朝日新聞ネットが、先日都立大学構内で何者か(犯人はその後自殺)に襲われた、社会学者宮台真司氏のインタビューを載せている。
「::::::::: 分断や孤立が社会に影を落としています。親しい仲間と深い議論ができなくなり、考えが間違っていても正されなくなった結果、素っ頓狂な考えが脳内を残響し続ける「脳内エコー・チェンバー化」が蔓延(まんえん)しています。
人は、他者に諭されたり叱られたりして思い込みを正されて、初めて妥当な政治的・哲学的な意見を持てます。それができずに見たいものだけを見る人がたどり着くのが「他責化」と「他罰化」。「自分の不幸は〇〇のせい」と思い込み、〇〇を攻撃し「ショボイ」自分を補完するのです。:::::::」
この脳内エコー・チェンバーという言葉は小生は初めて聞く言葉なので、さっそくgoogleやチャットに聞いてみた。この言葉は社会学では今や常識的な言葉になっているのか、いろいろな説明がなされているのだが、簡略すると以下のとおりである。
::::::::エコー・チェンバー現象(エコー・チェンバーげんしょう/反響室現象、英: echo chamber)とは、自分と似た意見や思想を持った人々が集まる場(電子掲示板やSNSなど)にて、自分の意見や思想が肯定されることで、それらが正解であるかのごとく勘違いする、又は価値観の似た者同士で交流・共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅する現象。閉鎖空間で似た者同士で意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってきて増幅していく状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象から例えたものである。
また、「エコー・チェンバー」という比喩表現は、インターネット時代となる以前の1990年にデビッド・ショー(英語版)が記事の中で用いたとされる。インターネット時代におけるエコー・チェンバー現象に関しては、2001年にはキャス・サンスティーンが、著書『インターネットは民主主義の敵か Republic.com』で言及していたが、この表現の普及が特に進んだのは、2016年アメリカ合衆国大統領選挙が契機であった。::::::::::
というわけで、このエコー・チェンバーという言葉自体は宮台真司氏の発明ではないようだ。しかし彼が「脳内エコー・チェンバー」と「脳内」という言葉を付加したことは、我々素人にはわかりやすい試みだと思う。
問題は「脳内エコ―・チェンバー人類」が増殖する現状の危険な流れを、だれがどういう仕掛けで制御するか、であろう。マスコミ人や人文社会科学者の社会貢献が問われていると思う。
(森敏)
追記: 日本語で エコ―チェンバー と書くと、エコチェンバー(環境にやさしい部屋)みたいな意味に読み間違えそうなので、上記文中ではすべて エコー・チェンバー と中点を入れた。
という見出しで朝日新聞ネットが、先日都立大学構内で何者か(犯人はその後自殺)に襲われた、社会学者宮台真司氏のインタビューを載せている。
「::::::::: 分断や孤立が社会に影を落としています。親しい仲間と深い議論ができなくなり、考えが間違っていても正されなくなった結果、素っ頓狂な考えが脳内を残響し続ける「脳内エコー・チェンバー化」が蔓延(まんえん)しています。
人は、他者に諭されたり叱られたりして思い込みを正されて、初めて妥当な政治的・哲学的な意見を持てます。それができずに見たいものだけを見る人がたどり着くのが「他責化」と「他罰化」。「自分の不幸は〇〇のせい」と思い込み、〇〇を攻撃し「ショボイ」自分を補完するのです。:::::::」
この脳内エコー・チェンバーという言葉は小生は初めて聞く言葉なので、さっそくgoogleやチャットに聞いてみた。この言葉は社会学では今や常識的な言葉になっているのか、いろいろな説明がなされているのだが、簡略すると以下のとおりである。
::::::::エコー・チェンバー現象(エコー・チェンバーげんしょう/反響室現象、英: echo chamber)とは、自分と似た意見や思想を持った人々が集まる場(電子掲示板やSNSなど)にて、自分の意見や思想が肯定されることで、それらが正解であるかのごとく勘違いする、又は価値観の似た者同士で交流・共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅する現象。閉鎖空間で似た者同士で意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってきて増幅していく状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象から例えたものである。
また、「エコー・チェンバー」という比喩表現は、インターネット時代となる以前の1990年にデビッド・ショー(英語版)が記事の中で用いたとされる。インターネット時代におけるエコー・チェンバー現象に関しては、2001年にはキャス・サンスティーンが、著書『インターネットは民主主義の敵か Republic.com』で言及していたが、この表現の普及が特に進んだのは、2016年アメリカ合衆国大統領選挙が契機であった。::::::::::
というわけで、このエコー・チェンバーという言葉自体は宮台真司氏の発明ではないようだ。しかし彼が「脳内エコー・チェンバー」と「脳内」という言葉を付加したことは、我々素人にはわかりやすい試みだと思う。
問題は「脳内エコ―・チェンバー人類」が増殖する現状の危険な流れを、だれがどういう仕掛けで制御するか、であろう。マスコミ人や人文社会科学者の社会貢献が問われていると思う。
(森敏)
追記: 日本語で エコ―チェンバー と書くと、エコチェンバー(環境にやさしい部屋)みたいな意味に読み間違えそうなので、上記文中ではすべて エコー・チェンバー と中点を入れた。