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2020-09-12 10:27 | カテゴリ:未分類

  日テレのNNNドキュメントで、一部に我々の「放射線像」の紹介があるようです。どういう筋の展開になっているのか、我々にはまったく知らされておりませんが、もし、ご興味がございましたら見てあげてください。以下、公開されている番組紹介文からの転載です。
  

  https://www.ntv.co.jp/program/detail/?programid=20203133
  

NNNドキュメント「放射能が、見えた 可視化で分かること」
9月14日(月)早朝 0:55~1:25 放映予定です。
放射能は見えない? いや、今の技術で可視化した。福島第一原発事故で放出された放射能、植物の成長点、生物の内臓に、エアコンの室内フィルター。内部被ばくも見えた。
福島第一原発事故から9年半。半減期30年のセシウム137はどれ位残っていると思いますか? 実は、まだ80%残っています。「放射能は見えない、臭わない、味もしない」と言われて来ましたが可視化の技術を使って放射能を見える化したカメラマンがいます。放射能が見えると色々な事が分かってきます。例えば内部被ばくと外部被ばくの違い。動植物のどのあたりに放射性物質がたまるかなど。原発事故の爪痕を改めてたどります。
   
     
放映を見逃した方は
    
9月20日(日)8:00-BS日テレ
9月20日5:00-/24:00 日テレNEWS24
    
でも放映されるとか、番組表に掲載されております。
      
      
      
(森敏)

付記:

視聴者からの投稿欄はNNNドキュメントのホームページに
ツイッターがついていて、そこに書きこめます

とのことです。番組向上のためにも投稿してあげてください。

2020-09-04 08:48 | カテゴリ:未分類
   昨年秋口に福島県双葉町の林内にオナモミが枯れていた(図2)。
    
  この植物はとげとげの実がつかないと、オナモミと直ちには判別できないのであるが、幸い実が熟していたので、根ごと引き抜いて(軽く引き抜けた!)、研究室に持ち帰って、実と各部位の放射能を測定した。

  根には土がこびり着いているので、放射能が高いのだが、地上部全体もいまだにかなり高いことがわかる(表1)。

  植物全体が強く放射能汚染している(図2と、図3図4の実などを照合してください)。

  この植物はたぶん一年生草本なので、2018年に種子が飛び散って2019年春から発芽して秋に実をつけるまで育ったものと思われるものなので、そこの場所の土壌の可溶性放射性セシウムを吸収してきたはずである。
   
  この結果からみても、まだ除染していない林内土壌からの野生の植物は放射能が高く続いているわけである。多くは土の最上層の腐葉土に含まれている高い放射能が、徐々に微生物分解されながら、根が浅いオナモミの根から直接吸収されているものと思われる。

  生きのよいオナモミの写真を持っていないのでWikipedeia から、無断転載した(図1)。






 オナモミ1


図1 オナモミ(WIKIPEDIAより転載)



 スライド3 
 図2 枯れたオナモミを根から掘り上げた。 6個の実をつけいている。
 


 
スライド2 
図3. 図2のオートラジオグラフ 
 


 
スライド1 
 図4.図3のネガテイブ画像
 


表1.オナモミの放射能
 
おなもみ1 
 
   


(森敏)



 
 






2020-08-12 11:03 | カテゴリ:未分類
  2019年12月に双葉町を車を転がしていると、あちらこちらにヒガンバナが満開であった。さる集団墓地の空間線量が毎時2.75μSv下に生えているヒガンバナを採取した。ヒガンバナは根茎が強固につながっているので、茎の基部から切り取ってきた。
  
  実験室でガイガーカウンターで測定すると、ほとんどバックグラウンドに近い値であった。それでも新聞紙で何度も脱水して表面の各部位を測定すると、50cpmと非常に低い値であった。
   
  それでも約4か月IP-プレートに感光して、放射線像を撮像すると、わずかに子房の部分が強く感光された。 
      
  撮像後、これらの3つの花を、各組織部位にばらして、部位ごとに合体して、ゲルマニウム半導体で約4.8日間(416111秒)かけて精密測定すると、わずかにCs-137ばかりでなくCs-134も検出できた(表1)。表1では子房の部分は(雄しべ+雌しべ)の部位に含まれている。
    
  ヒガンバナは浅い根が強固に根茎がつながって群生しているが、秋口に抽苔するので、まだ抽苔していない2011年3月11-15日間の原発由来の放射能(フォールアウト)を直接は浴び無かったと思われる。したがって一般的にヒガンバナの放射能は低い。
   
  当初のフォールアウトで、表層土壌に固着しなかった、可溶性成分が、秋に抽苔した植物体の新根によって吸収されたものが年集積される、ということを繰り返しているはずである。なので、放射能値は低いのだが、なかなか放射能がなくならない植物と思われる。竹やぶのタケノコが半減期減衰以上の速度では最近はなかなか放射能低下しにくいのと同じ理由である。

  
   
   

スライド2 

図1 ヒガンバナ
   

 
スライド3 

図2 図1のオートラジオグラフ


   
   

表1.ヒガンバナの放射能

スライド1 

  

      
(森敏)

付記:以前に飯館村のヤマユリを撮像したことがあるが、その時は種子が得られたので。放射性セシウムが次世代に移行することは早期に証明されている。


2015/01/16 : 山百合の放射能汚染像


2020-08-04 07:50 | カテゴリ:未分類
  以前に福島で見かけた巨大イラクサの葉の写真を紹介しました。


  2019/11/03 :
巨大イラクサの葉


  今回はその続編としてイラクサのオートラジオグラフ像を示します。

  最近気が付いたのですが、東京文京区でもでも結構大きなイラクサがあるようです。栄養条件によって、イラクサは大小の可塑性が非常に大きい植物のようです。





スライド1 

図1.巨大イラクサ。 平面を得るためにあちこちの数枚の葉を切り離してしまっている状態です。種子があちこちに散乱している。




スライド2 

図2 葉は極端に薄く平たいのでこの像ではあまり強く撮像されていない。花器は局所的に重なって集合しているので、濃く撮像されている。下葉の周辺に飛び散っている種子が撮像されている。







スライド3 

図3. 図2のネガテイブ画像。







表1 イラクサの放射能
スライド4

2020-07-25 09:47 | カテゴリ:未分類


  双葉町の、空間線量毎時17マイクロシーベルト下の、原発事故以来全く手入れされていないと思われる崖の下に、大きなゼンマイの株が道路側に旺盛にはみ出していた(図1)。その一部を切り取ってきた。よく見ると、葉がところどころ虫食いになっている(図2)。そのうえ交互に展開すべき葉が、奇形化して異常である(図1)。 


     
  個々の葉が次々と発生展開する初期の段階で、葉の形態形成が止まっていたり、葉の成長の途中で葉の形態が奇形化したりして、極めて多様な奇形が見られる。葉の形態形成遺伝子発現に何らかの環境因子が働いたことは間違いないだろう。放射能のせいなのか、虫の分泌する化学成分のせいなのかはわからない。

  オートラジオグラフを撮ると、葉よりも茎が鮮明に映った(図3、図4)。放射能を測定するとやはり茎が葉よりも4倍も高かった(表1)。葉の周辺側が濃く主脈側にが淡いことがわかる。普通、植物の一枚の葉のオートラジオグラフではこのような放射性セシウムの分布の差は見られない。
     
  改めて表1をよく見ると、この時点ではCs-134Cs-137の17分の1に低下している。だから今後は、福島での汚染放射能の主成分はCs-137と考えてよいことがわかる。



  





スライド1 
 
図1 奇形化したゼンマイの葉


 

スライド2 
   
 図2 虫食いの葉(図1の一部を拡大)



 

スライド3 
   
図3.図1のオートラジオグラフ。


 
スライド4 z  
   
図4.図3のネガテイブ画像


  

 表1.ゼンマイの放射能
ゼンマイの放射能1 
    
    
  
(森敏)
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