FC2ブログ
2020-12-24 05:47 | カテゴリ:未分類
    双葉町の羽山神社は、原発から600メートルの位置の山頂にある。すでにゲンノショウコやショウジョウバカマで紹介したように、ここはもろに原発からの放射能を浴びたので、いまだに除染されていない山の斜面は、土壌と樹木からくる空間線量が毎時15マイクロシーベルトと非常に高い。


  いつものように植生を物色していると、幼木のほとんどがイヌツゲである。結構根がしっかりと硬い土に生えているからか、とても根から植物全体を採取するのがむつかしかった。図1に見るように根元から切れてサンプリングせざるを得なかった。すべて原発事故以降に木の実が散布して生えてきた実生であると思われる。


  形態をよく見ると、3本とも、何となく、根元からいじけて枝が分かれているし、上部の枝の分岐の具合も、素直ではない。発芽時から土壌や空間から浴び続けた放射能で成長点の細胞が障害を受けたせいではないだろうか?


  以下の3本のイヌツゲは10メートル間隔のものをサンプリングしたものであるが、葉の放射能(表1)で見ると一番右のものが最も高く、中央のものが一番低い。オートラジオグラフ(図2、図3)も、そのことを反映して撮像されている。いずれも土壌が付着して洗いきれなかった根基部が非常に濃いことがわかる。









スライド1


図1.イヌツゲ。2019年10月採取。





スライド2 図2.図1のオートラジオグラフ。


 




スライド3 
図3.図2のネガテイブ画像。






表1.イヌツゲの部位別放射能。 左、中央、右の植物は図2、図3のオートラジオグラフ像に対応している。
イヌツゲの放射能1








(森敏)

付記:以下に、「放射線像」の u-tube 継続しております。ご笑覧ください。

・ https://www.youtube.com/channel/UCoxOKSbRGkZSNR7no2-7U9g

2020-12-21 14:38 | カテゴリ:未分類

飯舘村は「飯舘牛」のブランドで有名でした。それが東電福島第一原発事故で一夜にして崩壊しました。飯舘牛は稲わら、麦わら、クローバーなどによるケージ飼いばかりでなく、牧草地には野外放牧されていたと思われます。ギシギシは放牧地を持つ農家が一番嫌がる害草です。牧草地では家畜がひり出す糞は植物にとっては栄養分の塊ですが、そこにはギシギシが優占種として生えがちです。なぜかギシギシを動物が好きでないので(たぶん “渋い渋い” シュウ酸カルシウムが含まれているからでしょう)、家畜に食べられないので、ギシギシは人が刈らないと、旺盛に繁茂し続けていきます。

 

原発事故の後、酪農民が避難していなくなった二年目からは、早くもギシギシが急速に牧草地に繁茂し始めました。2013年には、そういうところから種が飛び散って、田畑の一面を覆いつくすギシギシ畑になっているところが散見されました。(余談ですが、そこには放射線によると思われる突然変異の白化葉もみられました)。 避難している農家が時々帰ってきて、草刈り機で切り倒している姿を見かけました。耕種農家からすればこの雑草はとても見栄えが悪い雑草なのでしょう。

 

図1、図2のギシギシは道端の雑草の中に旺盛に生えていたものを採取してきたものです。春に旺盛に繁殖して5月中旬ごろには抽苔して、1.5mぐらいの高さになり、穂に鈴なりの花をつけます。1穂あたりに数千個単位の種子を着けます(図1、図2)。そうなるころには下位の葉はほとんど萎れて枯死して落葉していきます。光合成でため込んだ葉の養分(でんぷんやタンパク質)が転流して穂に行き種子に蓄積するからです。

 

同時にカリウム・鉄・亜鉛・銅・マンガンなどのミネラル類も葉から穂の種子に転流します。放射性セシウム(Cs134,Cs-137)もカリウム(K)と同様におそらくカリウムの細胞膜輸送体を使うメカニズムで師管の流れに乗って穂に転流します。図3、図4のオートラジオグラフ像には、見事にその姿がとらえられています。外部被ばくは全く認められない。 全部土壌から吸収した放射性セシウムが転流したものです。
  
  
表1。からは、この時点でまだまだ放射能が高いことがわかります。種子が一番高い。
 
図1 ギシギシの穂 
図1ギシギシの穂 
 
  

図2 種子の拡大図 
図2.図1の拡大図 花弁と実が見られる
   
図3 図1のオートラジオグラフ。ポジテイブ画像


図3.図1のオートラジオグラフ
   
図4 図3のネガテイブ画像



図4.図3のネガテイブ画像 飛び散っているのは落下した花器を集めたもの。
 
   

  
表1。 ギシギシの部位別放射能

ギシギシの種子 

注:放射能測定は2018年 5月

 
   

(森敏)


  

付記:以下に、「放射線像」の u-tube 継続しております。ご笑覧ください。

・ https://www.youtube.com/channel/UCoxOKSbRGkZSNR7no2-7U9g
2020-11-15 14:50 | カテゴリ:未分類

FNNプライムライン

116

 

中国メデイアによりますと、中国内陸部甘粛省蘭州市当局は、昨年7月ごろ、発熱や関節痛などの症状を引き起こす「ブルセラ症」の動物用ワクチンを製造する製薬工場から、菌が流出し、周辺住民らおよそ6600人が、感染していたことを発表しました。当局は当初感染したのは「研究者ら約200人」と発表し、住民への被害は明らかにしていませんでした。しかし、地元報道をきっかけに、当時3000人以上の感染を把握していたと認めていました。

 

 

  

以上の記事は、u-tubeの映像からの言葉を逐一拾ったものなので少し意味不明な点があります。しかし、この中国での遅れてきた公式発表は、非常に意味深長です。

  

云うまでもなく、中共ウイルス(武漢ウイルス、COVID-19)の発症の起源について、中国共産党はいまだに、言を左右して発生の場所を特定していません。武漢発とさえ明言はしていません。このことに関して、国際非難がごうごうたるものがあるにもかかわらず、中共(中国共産党)はそれを無視して、あらゆる「証拠隠滅工作」をしてきました。挙句の果てに、当の武漢ウイルス研究所のコウモリ研究者である石正麗女史をして「発生源は絶対にわからないはずだ」と公言させている始末です。

     

武漢ウイルス研究所の研究者がいまだに完璧に口封じさせられているためからか、今日に至るも、内部告発がありません。ものすごい内部統制ですね。武漢での市中感染1号者は、武漢市中心病院南京路分院の救急科主任であった女医アイ・フェン医師による手記で明らかにされていますが、それ以前に誰か研究者が発症している可能性が大です。それ以前の、いわゆるゼロ号感染者が不明のままです。

 

習近平は武漢での中共ウイルス発生後1か月以上にわたる情報隠ぺい工作を国際的に非難されています。そこで、今回は国際的な被害にまで及ばなかった、一年以上前の「ブルセラ症」の製薬工場からの漏洩事故を、初めて公式に明らかにしました。この報道では、製薬会社の研究所内の研究者がまず最初に感染していることが明らかにされています。「中共は感染症では隠し立てをしていない」、と言いたいのでしょう。

  

しかし今回のブルセラ症に対するこのような中共による公式報道は、その意図とは逆に中共ウイルスがますます武漢ウイルス研究所からの漏洩事故であった可能性を示唆するものと小生には思われます。

 

世界のウイルス研究者たちは、すでに過去10か月間で2万件にものぼる論文・総説・報告を書いて、まだまだやることがある、とウハウハなのでしょう。しかし、中共ウイルスの発生の起源に関しては、まだまだあらゆる側面からこの事件の推移を監視する必要があります。この中共ウイルスの世界大流行が、中国共産党の「隠ぺい体質」という病理に起源があることが明白ですから。

 

日本時間12日午後8時現在で、世界中で、52,151,589人が中共ウイルスに感染し、1,285,160人が死亡しています。
 
  
(森敏)  

 

 


2020-09-21 20:13 | カテゴリ:未分類

  u-tube で 「放射線像 放射能を可視化した」 の対談を始めました。

  以下のホームページです。すでに数回掲載しております。

    
https://www.youtube.com/channel/UCoxOKSbRGkZSNR7no2-7U9g

   
(googleで「放射線像 u-tube」と検索していただければ出てきます。)


    
  近年、若い人からご高齢者まで、圧倒的に活字離れが加速しています。
   
  我々の2015年に出版した「放射線像」(森敏・加賀谷雅道著 晧星社刊)の販売部数も伸び悩んでいるようです。
    
  そこで、u-tubeで 2011年福島第一原発事故以来、撮像し続けてきた「放射線像」を動画で対談形式で解説しながら発信することにいたしました。
    
  毎週2回更新する予定です。来年2021年3月11日(震災10周年記念日)まで続けるつもりです。
      
    
  ぜひご笑覧ください。

    
(森敏)

近近に、「放射線像 放射能を可視化した」という冊子体の本と、その本では表現できない立体画像動画などを掲載したweb出版 と抱き合わせにした 「dual出版」書籍を発売する予定です。これは世界でも全く新しい出版企画になるはずです。乞うご期待。
2020-09-12 10:27 | カテゴリ:未分類

  日テレのNNNドキュメントで、一部に我々の「放射線像」の紹介があるようです。どういう筋の展開になっているのか、我々にはまったく知らされておりませんが、もし、ご興味がございましたら見てあげてください。以下、公開されている番組紹介文からの転載です。
  

  https://www.ntv.co.jp/program/detail/?programid=20203133
  

NNNドキュメント「放射能が、見えた 可視化で分かること」
9月14日(月)早朝 0:55~1:25 放映予定です。
放射能は見えない? いや、今の技術で可視化した。福島第一原発事故で放出された放射能、植物の成長点、生物の内臓に、エアコンの室内フィルター。内部被ばくも見えた。
福島第一原発事故から9年半。半減期30年のセシウム137はどれ位残っていると思いますか? 実は、まだ80%残っています。「放射能は見えない、臭わない、味もしない」と言われて来ましたが可視化の技術を使って放射能を見える化したカメラマンがいます。放射能が見えると色々な事が分かってきます。例えば内部被ばくと外部被ばくの違い。動植物のどのあたりに放射性物質がたまるかなど。原発事故の爪痕を改めてたどります。
   
     
放映を見逃した方は
    
9月20日(日)8:00-BS日テレ
9月20日5:00-/24:00 日テレNEWS24
    
でも放映されるとか、番組表に掲載されております。
      
      
      
(森敏)

付記:

視聴者からの投稿欄はNNNドキュメントのホームページに
ツイッターがついていて、そこに書きこめます

とのことです。番組向上のためにも投稿してあげてください。

FC2 Management