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2019-11-30 12:13 | カテゴリ:未分類
      以下、つい多少学術論文調になるのですが、どうか最後までお読みください。図や表を前後して、照合しながらじっくりと読んでいただければありがたいです。
   
    
     以下の図1は、2011年2011年11月11日に飯舘村飯樋地区の道路わきのヒノキの植林地で、目の高さで採取したヒノキの小枝です。
        
     実はこの時撮像したオートラジオグラフには、今回撮像した図2の画像に、うっすらと映っている、各枝の葉の上部の汚染像に気がつかずに、各枝の下部のやたら強く汚染している部分だけを、紹介しました。
  
      
     http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1474.html
        

     当時は短時間の感光時間で画像が現れたので、どの葉も強く全面的に汚染していると思っていたのです。写真画像とオートグラフの画像を、きちんと照合せずに紹介してしまったのです。図2のまだらに映っている黒い部分、または、図3のまだらに映っている白い部分は図1の②⑤⑧⑩⑪の部分が、原発から直接飛んできた放射能によって、やけどのように直接汚染している葉の部分です。(①④⑦は枝の軸の部分です)
         
     今回8年間保存していた同じサンプルを、再度慎重に長時間感光してみたところ、図2、図3のように、これまで見えていなかった、上部の新葉の部分、図1の③⑥⑨の部分が浮かび上がって来ていささか驚いている次第です。
           
     表1 は、これらのサンプルを慎重に各部位に分離して、パーキンエルマー製のNaIガンマ線スペクトロメーターで精密測定したものです。最近はこの測定器で少量の部位ごとのサンプルが短時間で測定できるようになりました。なので飛躍的に生理学的に面白いことがわかるようになってきました。

         
     
 スライド1

 図1.2011年11月11日飯舘村飯樋地区で採取したヒノキの小枝。①から⑪までのナンバーは、表1に掲載されている測定値のナンバーに対応しています。

      





 


スライド2 
 
 図2.下位の旧葉は激しい外部汚染を受けている。それに比べて、被爆時の半年後に伸長してきた新芽は、外部汚染はあまりなく、はるかに低いうっすらとした内部汚染のみである。
    


    
 
 
 スライド3
 
図3. 図1のネガテイブ画像である。この像では図2よりもコントラストが強く感じられて、新芽の方はうっすらとしか映っている。

          



 
      
スライド1 
 
1.この表の番号は図1に対応している。
2.枝のみ、というのは、葉を全部取り除いた残りの木質部分です。
3.放射能の測定は2019年9月に行ったものです。サンプルの採取は2011年11月11日のものです。採取後測定までに年月が経っているので、当初は1:1であった両放射能の比が、半減期が短いCs-134が半減期が長いCs-137と比べて大幅に減衰している。


     
 
     

      

     以下の図4、図5、図6、図7、図8、図9は、2015年に浪江町で一本のヒノキの3か所から、へし折ってきた小枝のサンプルと、そのオートラジオグラフです。すべて先端に向かった新葉部分が、強く汚染しており、下位の旧い葉の部分は新葉に比べればはるかに汚染の度合いが低い。3本の小枝が全く同じ傾向を示しているので、このセシウム移行に関する生理現象はヒノキでの一般法則と考えてよいと思われます。(煩雑になるので、各部位の放射能の測定データは示していません)
       
      つまり、時間が経つと、汚染放射能は、汚染土壌の根からなのか、外部汚染の樹皮からなのか、外部汚染の葉からなのか、その汚染源は不明ですが(たぶんそれらの各部位からの積分的なものだと思われますが)、放射性セシウムは、まず新葉に優先的に輸送される。
           
  これは植物では、根から吸収させたばあいに窒素・リン酸・カリなどの植物にとっての必須元素が細胞分裂と伸長の盛んな新葉に優先的に移行することと類似しています。
          
  放射性セシウムは植物の生育にとっては必須元素ではないけれども、樹木の体内ではあたかも細胞が必要な元素のようにふるまっているのです。おそらくカリウムの代替物として、カリウムが集積する細胞では、その放射能でカリウムの代謝を狂わせて、染色体にダメージを与えているだろうと思われます。
       
      図5、図7、図19のように、一旦植物に取り込まれた、この放射性セシウムが、新しい葉に移行する現象は極めて顕著で、当初の放射能分布(図2、図3)との違いが明瞭です。
       
      この現象は植物生理学的にも一般法則と思われます。すでに先日の東京新聞での協同研究でもモミの木の例で細かく、オートラジオグラフと数値データで紹介しておいた通りです。
       
     https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1083

   
    
   
       

 スライド1 
図4. 2015年のヒノキの小枝
 
スライド2 
図5.図4のオートラジオグラフ。 新葉の方が強く放射性セシウム汚染している。

 
 スライド3
 
 図6. 2015年のヒノキの小枝
     

 
スライド4 
 
 図7.図6のオートラジオグラフ。  新葉の方が強く放射性セシウム汚染している。
     

 
スライド5 
 
 
 図8.2015年のヒノキの小枝
     

スライド6
図9.図8のオートラジオグラフ。  新葉の方が強く放射性セシウム汚染している。

     
 
     
  

ご拝読ありがとうございました。
   
以上述べてきたことは、きわめて単純な話で、これまでも繰り返し、ご紹介してきたことです。
        
読者諸氏から、なんでもコメントや質問いただければありがたく存じます。  
    
 
       
(森敏)
2019-11-15 16:23 | カテゴリ:未分類

福島県双葉郡双葉町細谷 の道路から150段ぐらい上がると山頂に羽山神社というのがあり、そこから南西を眺望すると、1.3kmぐらい先に東電第一原発の原子炉の5号機や6号機があるはずである。しかし、現在すでにいろいろの建物が建設されてきているので、この角度からは2つの原子炉は隠れて見えない(図1)。
スライド2 
図1.東電福島第一原発敷地を羽山神社から南西に眺めると。。。。。

   

さかのぼって、東電の平成27年の資料の図面によるとこの地域に「雑固体廃棄物焼却設備」が<建設中>と記されていた。が、その後、東電の2019年1月31日の資料の図面では、この「雑固体廃棄物焼却設備」は完成したようである。
  

https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/decommissioning/committee/osensuitaisakuteam/2019/2-3.pdf

  

それが図1の左の煙突が立っている全面が白色で覆われている建物と思われる(この写真では煙突はぼけて見えるが実際は2本が重なって立っている)。この東電の資料の図面には、敷地内のこの新規建造物の周辺には毎日の除染作業員から出た膨大な「使用済み保護衣服」や敷地内の森林伐採汚染雑木などの置き場があちこちに散在して、結構な敷地面積を占めているように描かれている。なので、ここではこれら原発敷地内で生じた「放射能汚染雑固体」を東電はいよいよ焼却による減容化処理に踏み切るのかもしれない。煙が出ていないので実際の焼却はまだ可動していないようだが。(どこかで東電は敷地内での減容処理に関する発信をしているのかもしれないが、小生はニュースでは確認していない)

     

この建物以外に図1では中央右側にしっかりした高い煙突のある建物が急ピッチで建設中である。これは東電の2019年1月31日の資料の図面では全く示されていないが、何かの放射能汚染物質の焼却場であると思われる。木の枝に隠れて見えにくいのだが、高い煙突がそびえている。11月9日の段階では建物の白い壁の面積がほぼ完成に近くおおわれており、2週間前に眺めた10月27日の時点から比べて急ピッチで進捗していた。

  この2つの建物群を見ながら過去8年間の減容化の動きについていろいろなことを思い出した。

  

過去にさかのぼれば、このような焼却による減容化施設はすでに平成26年度から環境省によって飯館村蕨平(わらびだいら)で住民の苦渋の選択により施設が稼働実施されている。(しかし小生はこれまで、この施設の現場を外からでも見学してはいない)

https://www.vill.iitate.fukushima.jp/uploaded/attachment/2083.pdf

飯舘村蕨平地区における可燃性廃棄物減容化事業について
   
スライド1 

図2.減容化施設か?   
     

今回も、偶然発見したのだが、11月9日に郡山から浪江町に至る道路の途中に図2のような施設があり、煙突から白色の水蒸気様の煙が立ち上っていた。この施設は一見して、真っ白な壁で囲われた閉鎖系であるので、単なるごみ焼却場ではなく放射能の汚染物を処理する焼却場ではないかと思われる。車で急いでいたのでよく確認できなかったのだが、建物の看板に「安達地方広域行政統合」などの文字と6社のロゴが示されていたので、コングロマリットであると思われた。大中小の土建業者などが相応に利権を分け合ってこの工場は建設されて可動しているものと思われる。

 

     

実は、小生は以下のブログで述べているように、原発事故暴発の年である2011年の9月の段階で、放射能汚染土壌などの減容化を頻繁に提案した。その後、あまりにも行政の動きがちんたらしていたし、基本的には除染技術の実践は住民の説得と土建屋さんの談合のテーマなので、途中で、この件には関わらないことにした。関わりようがなかったといった方が正しい。

  

第2回除染学会で、小生が、会場で「ダイオキシン処理施設や高温ロータリーキルンなどによる焼却による減容化をなぜ進めないのか?」と質問した時に、ある通産官僚のOBが小生に囁いてくれた言葉が忘れられない。

   

「大手各社が足並みを揃えて、除染技術を確立しなければ、どこか一社が突出したら各社が膨大な除染予算の利権にありつけないからだよ」。


    

減容化に関して、以下のWINEPブログをご参考ください。

  

2014/06/30 : 意外に早く「放射能汚染土壌の減容化技術」は達成するかもしれない

2012/08/29 : 再論:ロータリーキルンによる放射性セシウム汚染土壌の減容化について

2012/03/24 : 環境省による減容化実験の公募採択課題について

2012/02/22 : 今度こそ本物であってほしい

2012/01/20 : 「灰は危険」とばかり言わずにそこから「教訓」を導き出すべきだ

2012/01/03 : 大成建設はやる気らしい

2011/09/19 : 農水省の「ふるさとへの帰還に向けた取組」は剥離表土の出口が問題

2011/09/03 : 提案17:放射性セシウム濃厚汚染表土は汚染現場で焼却処理すべきである

        

現在上記に紹介したように少なくとも草木の減容化技術はほぼ実証試験で確立して、減容化事業は、詳しく報道はされていないが、放射能の強度汚染地域で、住民が帰還できていない地域では、避難住民がやむなく受容できる事業として、あちこちで行われているものと思われる。

 


(森敏)
2019-11-05 11:48 | カテゴリ:未分類
図1  
 図1 google map 上に氾濫地点を赤い矢印で表示した。崩壊地点のすぐ上流の橋は鷹ノ巣橋 
 
図2

図2.鷹ノ巣橋から下流を眺めた左岸。先の方が崩壊している


 
 
 
 図3  
 図3.図2の堤防崩壊付近の拡大図
 
 
図4 
 図4 越水して堤防の背側がくずれて、池ができて、草木が拡散している
 
 
 図5
図5.鷹ノ巣橋から上流左岸の眺め。右下にサケの魚道がある。滔々と流れて来ている。ここの堤防は橋が越水していても崩れていない。
 

 
 図6
 図6.鷹ノ巣橋を右岸から眺めた。橋脚に草木が絡みついている。向こう(左岸)には橋が越水した時の灌木などが打ち上げられている。堤防の下は魚道。
 
 
図7 
 図7.やすらぎ荘の空間線量計 6.589マイクロシーベルト/h。
 

 
 
土砂汚染図1 
河川の土壌粒子が宮城県、福島県、茨木県の太平洋にも流れ込んでいることがわかる。
   
   


浪江町を流れる普段は実に美しい高瀬川渓谷の流れは下流で請戸(うけど)川と合流して請戸漁港手前の太平洋に流出する。ちょうど国道253号線(落合浪江線)が高瀬川に接する間際に、鷹ノ巣橋という、(橋のパネルによれば平成2年に竣工された)頑丈な橋がある。(図1

   

我々はいつもこの橋を渡って、この高瀬川が180度湾曲している、その孤島のような内陸部の川沿いにある「老人憩の家 やすらぎ荘」という老人ホームで定点調査を行っている(図1)。この建物は原発事故で強度に汚染されて今は閉鎖されているが、永久に使用されることはないだろう。その理由は、ここの庭に公的な定点観測装置が設置されていて、我々が浪江町の帰還困難区域に調査に入ることを許可されて、入れた2015年ごろには、ここの空間線量は10µSv/h以上という高い値を示し、建物の内部も放射能汚染がひどかったからである。

 

今回もこの鷹ノ巣橋を渡って、対岸のこの建物敷地の調査に入ろうとしたら、なんと! 橋のたもとに異常な量の枯れた流木や枯草の茎や根が集積していた(図6)。小生には一目で、この橋の左岸が越水したためだと分かった。そこで橋のたもとに車を止めて、橋から下流と上流を観察したら、下流側の50メートル下の堤防が崩壊していた(図2、図3)。堤防の裏の土地に10メートルx20メートルぐらいの大きさの陥没池ができていたので、堤防を越えた川水の越水によって、堤防の裏側が削られて、コンクリートの堤防が崩壊したことが容易に想像された。越水によって逆流した橋のたもとの家屋?が散々に崩壊していた。橋と堤防から乗り越えてきた土砂や草木が建屋全体にかぶさっていた(図4)。

 

橋の上から眺めると左岸の上流側と下流側にかけて、なんとサケの魚道ががっしりと100メートルばかりにわたって施工されていて、皮肉なことにそれはびくともしていなかった。淡水漁業組合による強い要請を受けて、しっかりと作られているものと思われた(図5)。

 

平成2年浚渫のこの橋の橋梁は頑丈な1本であったためか、ここには上流側の上部に多くの草木が絡まっていたが、多くの流木はここに絡まずに下流に流れて、橋の崩壊はなく、健在だったようである(図6)。

 

今回、件の「やすらぎ荘」の敷地は6.589µSv/hという空間線量を示していた(図7)。過去の写真撮影からの記録では20161113日には9.888μSv/hであったので、この3年間の放射性セシウムの半減期から計算した減少率からすると少し急激すぎる。やすらぎ荘の敷地は低地にあり、孤島の山側から急こう配でこのやすらぎ荘の周りを経由して高瀬川に流れこむ土砂が放射能をいくらかは消し去ることになったかもしれない。今回やすらぎ荘の中まで浸水した様子がなかったのだが。

 

今後も異常気象で、台風や豪雨のために、福島の山林の放射能は、意外に土壌表面の強度に汚染した落ち葉層や腐植層や土壌の粘土鉱物自身が豪雨でえぐられて、河川を通じて、海洋に放流される率が高くなるのかもしれない。そのために沿岸では低質にすむカレイなどの魚が、一時的に放射能値が上がる可能性がある。漁業組合にとっては、耐えられない事態であるのだが。(先日も2019104日に福島県5.2キロ沖でとれたシロメバルが100ベクレル/kgという基準値以下ではあったが、53ベクレル/kgであったということで、漁業組合でも販売中止問題になったところであった。)

 

実際、JAXAの人工衛星画像でも、かなりの遠洋沖まで、今回の1013日の15号台風の豪雨により、河川の流砂が太平洋岸に拡散している最中であることが明白である。(JAXA衛星画像参照) 

 

   
(森敏)


追記1.この辺りは帰還困難区域に指定されているので、普段は人があまり通らないところなので、氾濫しても堤防の修復はずっと後回しになるような気がする。


追記2.11月14日の時点でも、朝日新聞や福島民報でも、福島県内の調査でこの場所が決壊していることの報道が全くなされていない。誰が調査をしているのかがわからないが、帰還困難区域の調査は後回しなっているのだろう。

 

 

2019-11-03 06:27 | カテゴリ:未分類

       浪江町でかやぶき屋根が崩壊しつつある民家で同行の別のメンバーがスズメバチの巣を探している間、小生はいつものように、付近の植物の観察と採集を行っていた。いつもの通り尾籠な話だが、小便がしたくなったので、やぶの中に入っていった。

     

    そしたら、目の先に異様に大きな葉を広げたイラクサがあった。イラクサはこれまでこのwinepブログでも2回にわたって掲載しているように、花器に優先的に放射性セシウムを吸収する。

  以上の記事に、イラクサはオートラジオグラフでも紹介している。だから、これを再度オートラジオグラフに撮像しても仕方がないかな、と思って、その時はこのイラクサを採取しなかった。一方、この時は、スズメバチの巣は発見されなかった。

 

     その一か月後に、また同僚の執念深いスズメバチハンターが、きっとあの場所には新しいスズメバチの巣ができているに違いない、ということで、また、その同じ民家を訪れたら、なんとたった一か月ですずめばちがせっせと直径30センチばかりの巣を形成中であった。専門家というものは「ここに巣をつくりたい!」というスズメバチの気持ちがわかるんですね!!

    

     一方、小生は気になっていた例のイラクサの生息地を訪れると、イラクサは葉が虫に食われはじめてていたが、まだ健在であった。そこで、えいや!と根ごと引き抜いたのだが、根は途中から切れてひきぬけた。
    

 スライド1 
図1.道路上に広げた巨大イラクサの葉  ペンの長さは13センチメートル。
種子を形成中である。
 
スライド2 
図2.自動車のフロントに広げた巨大イラクサの葉


     道路に置いて撮影したのが図1である。自動車のフロントに置いて撮影したのが図2である。普段のイラクサの葉の大きさは以前のブログにも示したように葉の幅が約数センチです。

      
     過去にも紹介したと思うが原発カメラマン廣瀬隆氏の本では、アメリカのスリーマイル原子炉事故による放射能の影響と思われる、机の大きさ大の奇形タンポポの葉が写真で紹介されていた。なので、このイラクサも放射能の影響を受けたのかもしれない。この時点での、ここの空間線量は毎時8マイクロシーベルト(土壌表面は測り損ねたがこれよりはるかに高かったはず)であったので、一年生のイラクサの種子は土の中で過去半年間で積算放射能として2シーベルト以上を浴びてきたことになるだろう。これは発芽時から奇形が起きても何らおかしくない放射能濃度であったはずである。
       
  土壌養分があればいくらでも大きくなりうるというエピジェネテイックな栄養変異であったのかもしれない.この植物は種子をつけているので、この種子を採取して温室で育ててみて異常さを再度検定するという手もあるが、そのような実験は、現在徒手空拳の小生には無理である。

     

    現在感光中のオートラジオグラフ像は後程紹介するつもりである。
     
      
(森敏)
付記: 注意深く見れば、今でも、高濃度汚染地では、ほかの植物でも異常に大きい葉の植物が見つかるはずである。これまでが、みれども見えず、だっただけかもしれない。

 

 


2019-10-26 09:20 | カテゴリ:未分類

  都内をあちこちを歩いていると、時々枯れ木や、枯れかけた木の枝に、サルノコシカケの類が生えているのに遭遇する。これらを枯れ木からはがすのには努力が必要である。いずれも非常に強固に枯れ木に結合しているからである。まわりに人が居るときに、あれこれ作業していると、怪しまれるので、人がいないときを見計らって、エイヤ!と迅速に剥離しなければならなかった。
    
  以下の図1-図7は、そのときどきにたわむれに採取したサンプルである。図3,4,5,6,7は、真ん中で切れているが、この部分は約5ミリ幅にのこぎりで薄く切り取って、オートラジオグラフの撮像に供したので、抜けているのである。しかし切り取った平板な面を半年間IPープレートに寝かせて感光しても、明瞭な画像が検出されなかった。
   
  表1にはゲルマニウム半導体検出器での放射性セシウムの測定値を示している。サンプルをブロックに数片に刻んで、特殊な大型容器に入れて測定したものである。2017年から2019年までに採取したものである。放射能の測定時期は区々であるが、半減期補正はしていない。軽井沢の2つのサルノコシカケのデータは、以前のWINEPブログとだぶっている。
      
  個々のサルノコシカケが過去にどれほどのスピードで成長したのかは全く不明なので、これらの測定データを、どのように解釈すべきか、なかなか悩ましいものがある。
 
  2011年3月に福島第一原発から飛来した放射能で汚染した木がその後枯れて、それにサルノコシカケの菌糸が入り込んで、栄養源をもらいながらサルノコシカケの細胞がゆっくりと、大きく増殖していった結果、枯れ木の体内放射能をも取り込んだものと思われる。

   
   
  
   

スライド1 
図1 表面
 
 
 スライド2
図2  表面 枯れ木との接着部位
  
 
スライド3 
 図3  表面

 
 
スライド4
図4  表面



スライド5 
 図5.裏面 枯れ木との接着部位
 
 
スライド6 
 図6 裏面  枯れ木との接着部位
 
 

スライド7 

図7  裏面 枯れ木との接着部位





表1.
サルノコシカケの放射能1 

   

(森敏)
 

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