2015-03-28 10:47 | カテゴリ:未分類

【ベルリン=宮下日出男】ドイツの格安航空会社「ジャーマンウイングス」のエアバスA320機墜落で、ドイツ検察当局は27日、同機を故意に墜落させた可能性が高いとされるアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)の関係先で押収した資料の中から、副操縦士が「勤務するのは不可能だ」とする診断書が見つかったことを明らかにした。ロイター通信などが報じた。

 診断書は破られた状態で、墜落当日の日付のものもあったという。病名は明らかではないが、副操縦士が会社や同僚に病気のことを隠して操縦していた可能性がある。

また独メディアによると、操縦士らには定期的に各種の検査が行われており、専門家はこれ以上の検査強化で「不測の事態を(検査で)百パーセント防ぐことはできない」とも指摘する。

 

 また[ベルリン=共同]によると

 当局は病名を明らかにしていないが、ドイツ紙ビルトは27日、副操縦士が6年前に精神疾患を患い、合計1年半の間、治療を受けていたと報じた。墜落機を運航していた格安航空ジャーマンウイングスの親会社ルフトハンザ航空の関係者らの話として伝えた。また、治安当局筋の話で副操縦士が最近、交際女性との関係で悩んでいたとも伝えた。

 ドイツ紙南ドイツ新聞(電子版)は、副操縦士が以前から同国西部の精神科で治療を受けていたと伝えた。

 

ここから話がすこし飛躍するが、この報道から気になることがある。原子力発電事故に関してはスリーマイル事故とチェリノブイリ事故は、ともに研究者なのか技術者なのか、とにかくオペレーターによる「ヒューマンエラー」が原因である。 ヒューマンエラーというのは人間自身の誤認や誤動作のことである。世界に稼働している原子力発電所のオペレーターの資質や勤務体制などはどうなっているのだろうか? 上記の航空機事故は、原発事故に置き換えてみると、これはまかり間違えば一種の原発内部技術者からの無意識な病的なテロもありうる可能性も示唆している。人を強制的に規制ルールに従わせるのは常に実にきわどい人権問題を伴うが、日本の原子力規制員会は一番危険を伴うこういう人事に関する項目をどう扱っているのだろうか。「規制審査の対象外」なのだろうか?

     

(森敏)

付記1:早くもドイツのパイロット組合から ドイツの検察が家宅捜査の結果を勝手にロイター通信に漏えい(リーク)したことに対して「人権侵害」と強く抗議している。

  

付記2:東電福島第一原発での廃炉工程に関しては多くの技術が初物であろうから、周知のように原発事故後のこの4年間には大小さまざまな事故(アクシデント)が次々と発生している。それら以外に、起こることがわかっていて対策を構じていないために生じている出来事(インシデント)も起きている。
 原子炉付近での高線量被爆で積算被ばく限度(現在は100mSv。 これを最近は250mSvに勝手に変更したいのだとか。。。)を超えて、やむなく質の高い作業員が現場から去らざるを得なくなり,技術や倫理観が低下した作業員が後継に来る事態になると、今回の航空機事故のように、ヒューマンエラーともテロとも区別がつかない事件が原発廃炉行程でも起こるかもしれない。おぞましくてあまり考えたくもないが、国や東電はしっかりと教訓として頭に入れておく必要があるだろう。優秀な廃炉人材育成のためにに高専(国立高等専門学校)の学生達にも働きかけているようだが、積極的な職業倫理の動機付けに苦慮しているようにテレビでも報道されている。最近はあまり報じられていないが大学の原子力工学関係への学生の志望動向調査は行われていると思うが開示されていない。彼らは廃炉研究の担い手になるつもりがあるのだろうか、気になるところである。
  
付記3:そういえば、ひと時騒がれた原発の「外部テロ対策」も、日本では現在どういうルールが原子力規制委員会にあるのか、小生は知らない。 先日パリの中心部のエッフェル塔の周りを不明のラジコン航空機が3機飛んでいたという報道があった。またISILに対してアメリカ軍はパイロット不在の無人機を「アメリカ本国からの遠隔操作で飛ばして選択的拠点爆撃をやっている」と報じられている。そんな先端技術もいずれはあっという間にテロ集団にも広まるだろう。
 
追記1:上記の「精神病疾患」以外に、「網膜剥離の手術による解雇不安」
「飛行機会社への待遇の不満」 などが副操縦士によるとみられるの墜落事故の動機として挙がってきている。(2015.3.30)

2015-03-25 06:31 | カテゴリ:未分類

       福島の放射能汚染地域では蛍がいなくなったという住民の話を間接的に聞いた。小生たちは放射能汚染地域での現地調査は不測の事故を恐れて基本的には夜間には行って来なかった。なので、この「ホタルがいなくなったかもしれない」ということは確認のしようがなかった。今回現地の方が言うのだから事実だろう。東電福島第一原発暴発後、年ごとにトンビ、カラス、スズメ、オニヤンマ、アキアカネ、トカゲ、ジグモなどが少なくなってきているのではないかという印象ではあったのだが。これらの点も含めて、その「ホタルがいなくなった理由」についてつらつらと考えてみた。

  まず、ホタルの生態について Wikipedia を覗いてみると

  多くの種類の(ホタルの)幼虫は湿潤な森林の林床で生活し、種類によってマイマイキセルガイなどの陸生巻貝類やミミズヤスデなどといった土壌動物の捕食者として分化している。日本にすむゲンジボタルヘイケボタルクメジマボタル3種の幼虫は淡水中にすんでモノアラガイカワニナタニシミヤイリガイなどの淡水生巻貝類を捕食する、これはホタル全体で見るとむしろ少数派である。また、スジグロボタルの幼虫は普段は陸上で生活するが、摂食時のみ林内の小さな湧き水や細流の水中に潜り、カワニナを捕食していることが知られている。ゲンジボタルやヘイケボタルなど水生の種では、幼虫・成虫ともに水草スイカのような香りがある。
 

  また、ホタルの餌であるカワニナについても以下の記載がある
 

  川・用水路・湖沼などの淡水底に生息するが、都市部の河川など汚染の進んだ水域では見られない。落ち葉などが積もるような流れが緩い区域に多く、流れが速い渓流には少ない。主に落ち葉、付着珪藻デトリタスなどの有機物を餌としている。ゲンジボタル幼虫・ヘイケボタル幼虫の他にも、コイモクズガニサワガニなどの天敵が存在する。
 

とある。

  そこで東電福島第一原発メルトダウン時にさかのぼって考えてみた。事故の初期には大量の放射性希ガス、I-131、Cs-134 Cs-137 を含む放射能雲(プルーム)が飛来してきたことはよく知られている。これら以外にAg-110mも相当量飛来している。そして、すべての生物(動物、植物、微生物)はこの放射能雲(プルーム)によって瞬時に直接被曝し、雨により放射性降下物が森林田畑を汚染し、後日の何回かの雨によって可溶性成分がとけて渓流中の濃度が一気に高まった。半減期の長いCs-134, Cs-137は渓流の低質の粘土鉱物に固着していき、外部放射線源として水中のホタルの幼虫を直撃し続けたであろう。また放射能で汚染された落ち葉が積もるような流れが緩い区域のカワニナは体内汚染をし、それを食べるホタルの幼虫は食物連鎖で体の内部に放射能を積極的に取り込んだと考えられる。想像をたくましくすれば、2011年3月12-20日の原発からの放射能の排出は、ちょうどそれから夏場に向かってカワニナやホタルの幼虫が生育している最中の出来事であったはずだ。
  
  実はわれわれの調査では、土壌小動物や水生小動物はArthropoda(節足動物門)Mollusca(軟体動物門)に属する「種」では、急速に放射性銀(Ag-110m)も取り込んだことがわかっている。調べたかぎり、Ag-110mの体内濃度はセシウムと同等かそれよりも多い濃度であった。ずっと問題意識がなかったので残念ながらArthropoda(節足動物)に属するホタルや、Mollusca(軟体動物門)に属するカワニナの具体的なデータを得ていない。しかし分類学上この両者は多分これらの「門」と同じ傾向に放射性銀と放射性セシウムを濃縮したと考えられる。ホタルはわれわれがいろんな現地調査を始めた時点(2011年7月)ですでにいなくなっていたかもしれない。その後の各放射能の半減期減衰によって、現在では本来のホタルの生息すべき現場ではCs-137Cs-134が主流の残存放射能になっているはずである。除染していなければいわゆるウエザリング効果による減少を考慮しても、まだ原発事故時の60%-40%は放射能が残存しているはずである。
   
  問題は通常カワニナやホタルの幼虫が水生で川底の土壌表層に棲息していることである。これまでの土壌学者や環境学者の研究成果では、土壌のセシウムは当初表層2センチ以内に存在し、現在でも粘土層(とくに雲母やイライト)への固着が進行している。河川のヘドロ集積部や流れが停滞する流域も表層に放射性セシウム濃度が高い。単純に計算しても今回は放射能雲(プルーム)が通過した半径40-50キロぐらいの圏内では生物変異が起こるという積算放射線量100Svなどという環境放射能値は事故後半年以内に各所で軽く超えていたはずである。だから実はカワニナも2011年の最初の大きな被曝で生殖細胞に変異が生じ、次年度からは順次死に絶えたのかもしれない。
  
  しかし、チェリノブイリ周辺では原発事故後、あまり放射能でやられていない野鼠などが順次入り込んできていると報告されているので、激減したホタルも時間がたてば外部のホタルが入ってきて復帰するのかも知れない。それを早めるためには、ダムや渓流の除草や低質の除染がまずは必須だと思う。そのあと水辺の放射能を含まない植生が回復してきてカワニナがきちんと生息しなければ、日本固有のゲンジホタルやヘイケボタルの復帰はままならないかもしれない。生態学者に言わせればやたらにほかの地域からのホタルを導入することは生態系を狂わせるので望ましくないらしい。しかしすでに放射能汚染地域はむちゃくちゃに生態系がくるってしまっていると考えられるので、そんな美辞麗句の警告はこの際論外だと思う。
 
  残念ながら放射能汚染現地では、内部被曝や外部被曝という放射線障害と、環境にばらまかれた放射能の除草や、落ち葉掻きや、表土剥離という ”万やむを得ない放射能の除染” という人為による生き物にとっては驚天動地の生態系破壊が現在進行形である。だから、普段われわれ人間が注意をあまり払わない土壌微生物、土壌小動物、その上位の食物連鎖の小動物は今、カオス(混沌)の中にいるのである。イノシシの異常繁殖と筋肉へのセシウム蓄積は食物連鎖の上位の明確な表現型に過ぎない。

  
      以上ありふれた考察だが、もっと詳しく現地をしらべれば、年間を通じての水系の激変など、ホタルの消滅にたいする、より直接的な生態学的な原因が見つかるかも知れない。

 

      

(森敏)
2015-03-14 18:37 | カテゴリ:未分類

KANO1931海の向こうの甲子園』という映画を見てきた。小生の母親が台北で生まれ育ったということを知っている知人が紹介してくれたのである。映画のストーリーは 戦前の台湾南部の嘉義農林学校(KANO)の当初全く無名の野球部が近藤平太郎監督の指導の下に甲子園に台湾代表として初出場して中京商業との優勝決定戦までいって残念ながら4対0で敗れたが、これは台湾では有名な高校野球史上素晴らしい歴史的事実である、ということを映画化したものである。当時の台湾は日本の領土であったのだが、日本人、台湾人(漢人)、台湾原住民の混成チームが “KANO” というゼッケンをつけて一丸となって、甲子園出場にまで急成長していった「青春」「友情」「根性」ものでもある。

 

  KANOの野球部の近藤監督を演じる永瀬正敏が熱血漢ぶりを発揮している。彼の振る舞いや目つきなどは、なぜかところどころ高倉健に似ていて、熟慮の末の演技と思った。ピッチャー呉明捷を演じるツアオ・ヨウニンが実にたくましく可憐で初々しい。

 

  小生にとってはこの映画に出てくる八田與一という人物と、彼が設計した台湾南部の大規模灌漑事業「嘉南大圳」(かなんたいしゅう)をこの映画で紹介していることに感銘をうけた。 彼は石川県金沢市の出身、東大土木工学科卒業の技師で「鳥山頭ダム」と周辺の灌漑施設を完成させ嘉南平野を台湾の一大穀倉地帯に変えた人物として日本の土木工学の歴史に名を残している。京都で有名な『琵琶湖疏水』を設計した工部大学校出身の若手技師田邉朔郎と共に小生の頭に刻まれている。

 

この映画は台湾では興行収入10億円の大ヒットしたのだそうである。映画の内容ではあえて一切「反日」の雰囲気を見せていないので、見る人が見ると逆に著しく「親日」に見えるのか、台湾内部には「親日的すぎる」という批判もあるとか。ところがこの監督の前作は1930年の台湾原住民による抗日暴動いわゆる霧社事件を扱った映画「セダックバレ」の監督で大成功を治めたとのことである。だから、映画の思想性に関してはステレオタイプに反日とか親日とか言わずにきちんと意識して仕分けして取り組んでいると思えた。話はそれるが、この時日本軍は暴徒鎮圧のために最初に毒ガスを台湾原住民に対して実験的に使用したといわれている。小生は助手の時に1969-71年に大学闘争に頻繁に使われた「催涙ガス」の研究をしているときにその歴史的事実を初めて知ったのである。

 

知人によれば現在台湾では大陸系の漢人が政治勢力を伸ばしており、好日や親日の印象を与える史跡や、史実を教科書から消去したがる傾向にあるとのことである。上記八田與一の現地の銅像などもいずれ破壊される運命にあるのかもしれない。

 

小生の母は台湾高女の出身でその父は台北中央郵便局長だった。これをステレオタイプに表現すれば、祖父は植民地勢力の先兵であったのだ。その祖父母の写真が小生の幼少時には、高知の自宅では壁に掛けられていたが、繰り返した引っ越しにより今では全く散逸している。年代を計算するとこの映画の舞台である1931年にはすでに母は高卒後すぐに京大生の父と結婚して京都に住んでいたはずなので、今は亡き母の台湾時代とこの「KANO」の映画とは時代が少しずれている。しかし、生まれて一度も母の生まれ故郷の台湾には小生はまだ行ったことが無い。なので、すこしばかりこの映画の中の台湾の風景には「郷愁」を感じた。ここも死ぬ前にいずれは巡礼しなければと思ったことである。これまでは熱帯性の病気が気になって、機会があっても決して東南アジア諸国に行かなかった。わが恩師Prof.Horst Marschner はアフリカのニジェールに教え子の招待で講演にいって、ドイツに帰国してわずか二週間でマラリアで死亡したということが、小生の心のトラウマになっている。おくびょうなのかもしれないが。。。
  
(森敏)

 

2015-03-09 21:13 | カテゴリ:未分類
20150307_DagesNyheter----.jpg 
 
 

欧州新聞--- 


「3.11.福島の原発事故を忘れるな」

ということで

カナダNational Post  紙と 
スウェーデン Dages Nyheter 紙

が、われわれの以上の写真(放射線像)を掲載しました。
両方とも全国紙です。
 
 

    
(森敏)
付記:これらの写真は新聞社からの添付メールからの転載なので、非常に解像度が悪いのですが、いずれも近刊の写真集

「放射線像 放射能を可視化する」 (皓星社)

に掲載されているものです。



 
 


2015-03-04 05:11 | カテゴリ:未分類
プレゼンテーション1 
1月14日裁判後の検討会の細川徳栄さん

 

反原発・細川牧場裁判の支援者のみなさんへ
  
沓沢です
 
次回は弁論準備で3月24日
1月14日の裁判では、次回の期日を3月24日に弁論準備として非公開で細川さん、東電双方の主張を聞き今後の裁判進行につなげるとなりました。東電は馬の頭数と価格を不当に低くみつもり、賠償金額を値切ろうと難癖をつけています。和解交渉につながるのかどうか、裁判所として見極めるようです。裁判傍聴はありませんので、夜に細川さん親子、弁護団を囲み、弁論準備報告とともに支援者を広げる集会を持ちたいと思います。
  
 
<拡散希望>
細川牧場裁判報告集会
本当のことが知りたい!福島の被ばくとたたかうつどい
3月24日(火)午後6:30より
 京橋プラザ区民館(中央区銀座1-25-3)
 
   
集会プログラム
◎福島飯館村・細川牧場の馬の死
ビデオ上映「さゆり」公開準備短縮版(15分)
◎  細川牧場裁判弁護団よりの裁判報告
◎  水俣での体験を経て、飯館村で「さゆり」の死を記録して思うこと。
   :樋口司朗(1982-水俣「無辜なる海」カメラマン・土本典昭監督作品「水俣病-その30年-」演出助手)
◎原発賠償裁判、健康・命を守る取り組みの現状
報告:沓沢大三(細川裁判を支援する会)
◎飯館村からの訴え
◎  原告:細川徳栄さんのあいさつ
 
 
連絡先:くつざわ090-2720-2284